「芸術学部」って?“好き”を“表現”につなげ、社会へ広げていく学び
親: 芸術学部って、将来が不安定なイメージがあるんだけど……実際どんなことを学ぶの?
子: 玉川大学の芸術学部は、「表現を通して自分の考えを社会に伝える力」を育てる場所なんだ。演劇、ダンス、美術を中心に、プロの現場さながらの環境で学べるんだよ。
親: なるほど、趣味の延長じゃなくて、“表現を社会につなげる”っていう意識があるのね。
子: うん。ただ自己表現するだけじゃなくて、「伝える」「共感する」「創る」ことを通じて、教育・福祉・地域活動などにも応用できる力を身につけていくんだ。
学部の特徴|身体・感性・知性をフルに使った表現を学ぶ
● 演劇・舞台芸術コース
- 演技・演出・脚本・舞台美術・照明・音響など、舞台を総合的に学習
- 学内劇場での定期公演を通じて、実践力を養成
- 外部劇団や地域イベントとの連携プロジェクトも実施
● ダンスコース
- コンテンポラリーダンス、創作ダンス、身体表現の基礎を学ぶ
- 表現者としての身体の使い方や感情の伝え方を追求
- 他分野とのコラボレーション(演劇・音楽・教育など)も豊富
● 美術・ビジュアル表現
- 絵画・造形・映像・デザインなど、幅広い表現分野を網羅
- アトリエ制作と理論学習を両立し、自分のスタイルを確立
- 卒業制作ではギャラリー展示や映像発表も実施
子: 表現方法は違っても、「自分の言葉を作品で語る」っていう想いはどのコースでも共通してるよ。
学びのステップ|“感じて・創って・伝える”を繰り返す4年間
● 1年次:表現の土台をつくる
- 身体表現・舞台技法・デッサン・即興演習などの基礎を学習
- 他者と共同する中で、自分の得意な表現スタイルを見つける
- 表現教育・芸術理論なども同時に学ぶ
● 2年次:専門性を深め、創作に挑戦
- 各コースに分かれて専門技術・表現法を集中して磨く
- 学内公演や展示など、小規模な発表を通じて経験を積む
- ゼミ活動で、自分のテーマを少しずつ定めていく
● 3年次:外部とのつながりと社会性を意識した制作へ
- 地域連携プロジェクト、教育・福祉分野でのアウトリーチ活動も展開
- 他大学やプロ団体との合同公演やワークショップも実施
- ゼミごとに社会的課題や観客との関係性をテーマに創作
● 4年次:卒業制作・卒業公演を通して「表現を社会へ」
- 自分のテーマに沿って作品を制作・発表
- 舞台発表・展示会・映像配信など、多様な形でのアウトプット
- 芸術活動の先にある“自分の仕事像”を具体化
フィールドの実例|“学内だけに留まらない”芸術の実践
- 学内劇場「パフォーミングアーツシアター」での定期公演
- 障がいのある子どもたちと取り組むワークショップ型アート活動
- 地域の美術館や公共施設での展示・上演
- 学園祭や子ども向け体験イベントの企画・出演
- 卒業制作展/卒業公演での一般公開プレゼンテーション
学生の雰囲気|感性豊かで、仲間との共創を楽しむ空気
- 表現に対して真剣で、他者の個性も尊重できる学生が多い
- 自分の作品と真摯に向き合いながら、仲間と切磋琢磨
- 舞台・美術・ダンスなど異なる専門の学生同士が自然と交流
- 芸術への情熱と、優しい協調性をあわせ持つ空気感
就職・進路|芸術の力を“社会で生かす”多彩なキャリア
● 主な進路分野
- 舞台芸術・ダンス・美術の表現活動(劇団、フリーランス、映像制作など)
- 教育関係(芸術科教員、表現教育支援、ワークショップ講師など)
- 福祉・地域活動(アートセラピー、子ども支援団体など)
- クリエイティブ業界(デザイン、映像、企画制作)
- 大学院進学(芸術学・身体表現・教育系など)
● 資格取得・支援体制
- 中学校・高等学校教諭一種免許状(美術/保健体育/演劇科など)
- 教職課程、教育実習のサポート体制が整備
- キャリアセンターによる個別指導・ポートフォリオ作成支援
子: 表現って、舞台の上だけじゃなくて、福祉や教育の場でも生かせるんだって知ったよ。
保護者の方へ|どんな子に向いている?
- 表現することに強い興味と意欲がある子
- 舞台、ダンス、美術など“身体で感じる学び”に魅力を感じる子
- 仲間と一緒に創作することに喜びを感じられる子
- 自分の感性を社会とつなげる力を育てたい子
- 将来、芸術を通して人の心に届けたい想いがある子
親: 芸術って、自己満足じゃなくて“誰かの心に届くこと”が大切なのね。
子: うん。だからこそ、玉川の芸術学部は“自分の表現が誰かの力になる”ってことを、全身で学べるんだ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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