「リベラルアーツ学部」って?“広く学び、深く考える”現代型の教養学部
親: 「リベラルアーツ」って最近よく聞くけど、結局どんなことを学ぶの?就職につながるのか不安だわ。
子: 一言でいえば、「自分で問いを立てて、答えを探し続ける力」を育てる学部かな。玉川大学のリベラルアーツ学部は、文系・理系の枠をこえて、哲学・社会・自然科学・文化・環境などを横断的に学べる場なんだよ。
親: 幅広く学ぶってことね。でも、専門性はどうするの?
子: 幅広く学んだうえで、3年次からは自分の問いに沿ってテーマを深めていく流れになってるの。“自分で学びを設計できる自由さ”が最大の特徴だよ。
学びの特徴|“知識をつなぎ、社会に問う”力を育てる学際的カリキュラム
● 文理横断の幅広い科目群
- 哲学・宗教学・歴史・文学・心理・環境・情報・数理・生命科学まで網羅
- 学問を「縦」に深掘りするだけでなく、「横」に関連づけて考える力を育む
- 社会課題を多角的にとらえ、“正解がない問い”に向き合う
● 自分だけの“学びの地図”を描く履修設計
- 1年次から「学びの羅針盤」づくりに取り組み、個別の関心を明確化
- 学際ゼミ・テーマ研究・自己プロジェクトなど、自由度の高い学びが可能
- 指導教員の伴走支援により、自分らしい探究スタイルを実現
● 「読む・考える・書く・話す」の基礎スキルを徹底強化
- 論理的思考力・文章力・プレゼン力など、“社会で生きる教養”を磨く
- 英語教育・ICT活用・情報分析など現代型リテラシーも育てる
- 少人数演習・ワークショップ形式で、対話を重視した授業が中心
学びのステップ|探究心を深め、自分の軸を育てる4年間
● 1年次:幅広い知にふれ、自分を問い直す
- リベラルアーツ入門、論理と表現、哲学的思考、生態系入門などを履修
- 多分野の知識を“点”として得る段階。自分の関心分野を広く探索
- グループディスカッション・対話的学びを通して思考を言葉にする練習を積む
● 2年次:知識を“つなげる”力を育てる
- 社会・環境・文化・科学などを組み合わせ、複眼的に物事を考える科目へ
- 問題発見ワークやプロジェクト型授業で「問いを立てる力」を磨く
- 学外フィールドワーク(地域活動、博物館調査など)も積極的に実施
● 3年次:学びの焦点化と個人探究のスタート
- 「問い」を中心としたゼミ活動が本格化。テーマ例:都市と孤独/SNSとアイデンティティ/死生観と現代文化
- 自己プロジェクトやインターンなど、学外とも連携して学びを社会化
- 海外短期研修や国際交流プログラムも選択可能
● 4年次:卒業研究で“自分の問い”に答えを出す
- 自らの関心に沿ってテーマ設定し、文献・データ・対話など多様な方法で研究
- 研究成果は論文・映像・企画書・展示など多彩な形で発表可能
- 教員との対話を重ね、自分の学びと生き方を重ねる集大成へ
学生の雰囲気|自由で多様。正解より“問い”を楽しむ仲間たち
- 好奇心が強く、じっくり考えるのが好きな学生が多い
- 自分の意見を持ちつつ、他者と対話しようとする“開かれた姿勢”が特徴
- 芸術・哲学・教育・国際協力など、関心分野も多様
- 学部の雰囲気は柔らかく、教員との距離がとても近い
就職・進路|“教養と思考力”で、どんな道にも適応できる
● 主な進路分野
- 一般企業(企画・広報・人事・営業など、対話力が活きる職種)
- メディア・出版・広告など、発信力が求められる業界
- NPO・国際協力団体・地域支援など、社会課題に関わる分野
- 公務員・教育関連(教育支援、学芸員、博物館など)
- 大学院進学(哲学・社会学・文化研究・教育学など)
● キャリア支援体制
- 自己分析・進路探究ワークショップを早期から実施
- 少人数制だからこそできる教員+キャリアセンターのきめ細かい進路相談
- 決まった「職業」に向かうのではなく、「生き方」から考える就職支援
子: リベラルアーツって、“社会の問い”と“自分の問い”をつなぐ学びなんだよ。だから卒業後の選択肢も本当に幅広いんだ。
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 好奇心が旺盛で、幅広い分野に興味がある子
- 将来の進路をまだ決めきれていないが、探究を楽しめる子
- 対話・読書・思索など、じっくり考えることが好きな子
- 学問の枠をこえて、自由に学びたい子
- 自分の言葉で社会に発信していきたい子
親: “学問を決める”より“問いを深める”って考え方、今の時代に合ってるのかもしれないわね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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