「メディア情報学部」って? 技術と表現が融合する、デジタル時代の創造工房
親: 「メディア情報」って、映像とかデザインのこと?なんとなく華やかなイメージがあるけど、実際はどうなの?
子: うん、たしかに映像・CG・デザインとかもやるけど、それだけじゃないんだよ。東京都市大学のメディア情報学部は、**「テクノロジー×表現」=“創造のための情報工学”**が学べるところなんだ。
親: 表現だけでもなく、プログラミングだけでもない…ちょうど真ん中にある学問ってことね。
子: そうそう。**映画をつくる人、アプリをデザインする人、ゲームを作る人、メディアアートを研究する人…**みんなこの学部にいるよ!
学びの軸は「情報技術×表現技法」!ジャンル横断型の実践的カリキュラム
● 映像・CG・インタラクティブ表現
- 実写映像、3DCG、アニメーション、VFXなどの制作技法
- After EffectsやMayaなどの業界標準ツールを使用
- インタラクティブアート/デジタルインスタレーションの演習もあり
● デザイン・UI/UX・Web
- Photoshop/Illustrator/Figmaを活用したデザイン演習
- Webアプリ・スマホアプリのUI/UX設計を学ぶ
- “人に届くデザイン”を意識した実践型制作課題が中心
● プログラミング・情報処理
- Processing/JavaScript/Pythonによる表現型プログラミング
- センサー技術やIoT連携、ゲームエンジン(Unityなど)の導入
- プログラミング初心者にもやさしい段階別指導体制あり
● メディア論・社会学的視点
- デジタル社会とメディアの役割を考察
- 映像・アートと社会、広告と消費行動など幅広く分析
子: 「作るだけ」「描くだけ」じゃない。“なぜそれを作るのか?”って問いも常に考える学びだよ。
授業も課題も“実践型”!プロ顔負けの作品が大学内で次々誕生
- 学内のメディアラボ施設で映像編集・録音・撮影が可能
- グループ制作中心の課題が多く、チームワーク力が自然に鍛えられる
- 作品発表会・学内コンテスト・地域コラボ展示の場も豊富
- 外部のクリエイターや企業とのワークショップ・共同プロジェクトも実施
親: 「手を動かす場」がしっかりあるのは安心ね。作るだけじゃなくて、見せる経験もあるのは強いわね。
子: 発表の場があることで、“表現は伝わってこそ”ってことを実感できるんだよ。
学びの流れ|「基礎→応用→創作→発信」のサイクルで4年間を構築
1年次:表現と技術の両方を基礎から
- デジタル表現基礎/メディア論/デザイン概論
- プログラミング初歩(Processing・HTML/CSSなど)
- 少人数クラスで道具と考え方の両方に慣れる
2年次:各ジャンルのスキルを深める
- 映像編集演習/CG演習/UIUX設計演習
- チーム制作型の課題が増える
- 地域との連携プロジェクト(市の観光PR動画など)も始動
3年次:個人の表現テーマを模索
- 研究室配属&卒業制作の準備
- 自主企画の展示、SNS公開、クラウドファンディング挑戦なども支援
- 外部のコンテスト出場/産学連携制作にも多数参加
4年次:卒業制作で“伝えたいこと”をカタチに
- 映像/Webアプリ/デジタルアートなど各自の形式で制作
- 卒業展で一般公開、社会に自分の作品を発信
- 制作に伴うリサーチや論文で理論面の裏付けも行う
学生の雰囲気|「創るのが好き」な個性派が集まる、自由で温かい空気
- 映像マニア、音楽好き、デザインオタク、ガジェット好き…多様な人が共存
- 「みんな違って当たり前」がベースにあるから居心地がいい
- 理系・文系の垣根が低く、“表現したい気持ち”が共通語
- 先生との距離が近く、自由な発想を応援してくれる風土あり
子: 作品のジャンルもバラバラだけど、「何かを伝えたい」気持ちはみんな一緒って感じ!
就職・進路|「技術×表現」の強みで幅広いフィールドへ
主な進路先
- 映像制作会社(CM/番組編集/映画ポストプロダクション)
- Web制作/アプリ開発/UIデザイン関連企業
- 広告代理店・デジタルマーケティング系企業
- ゲーム開発/CG制作会社(Unity/Unrealなど)
- IT・情報システム部門(社内ツール設計など)
- 起業やフリーランスとして独立する学生も多数
資格・支援
- 基本情報技術者試験/色彩検定/Webクリエイター能力認定など
- ポートフォリオ作成・模擬面接・業界研究セミナー
- 学内外の作品発表会・インターン参加機会が豊富
親: 「就職が難しそう」と思ってたけど、案外しっかり支援があるのね。
子: 「好きなこと」から出発して、「社会で使える力」につなげてくれる学部なんだよ。
保護者の方へ|こんなお子さんにぴったりです
- 映像・アニメ・ゲーム・Webなど、表現に興味がある子
- プログラミングやデザインに初めて触れるが挑戦したい子
- 自分の世界観を作品として形にしてみたい子
- チーム制作や発表を通じて、社会とつながる体験をしたい子
- 技術と芸術、両方の視点で自分の将来を考えたい子
子: 「好き」を続けるって難しいけど、この学部はそれを“武器”に変える場所なんだよね。
親: 好きなことに打ち込める環境があるって、何よりの強みだと思うわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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