「デザイン学部」って?“アイデアを形にして、人と社会をつなぐ”創造の力を学ぶ場所
親: デザインっていうと、美術やアートの延長って思いがちだけど、実際にはどんなことを勉強するの?
子: 東京工科大学のデザイン学部では、ただ“きれいなものを作る”だけじゃなくて、「人に伝わる形」「使いやすい体験」「課題解決につながる仕組み」を考えて、実際に形にする力を育てていくんだよ。
親: アートというより、実社会で使える「設計力」や「提案力」って感じね。
子: そう。だから、グラフィックや映像、製品設計、UI/UX、空間設計など幅広いジャンルを横断的に学べるのがこの学部の特長なんだ。
学びの特徴|創造×技術×社会を結びつける“総合デザイン教育”
- 1年次から「つくりながら考える」演習中心の授業スタイル
手描き・デジタル・写真・立体・映像など、あらゆる表現方法を体験
「なぜ作るのか?」「誰のために?」を常に問いながら制作に取り組む - 3つの専門領域で深く学ぶ:
● ビジュアルデザイン:グラフィック、タイポグラフィ、広告、ブランドデザインなど
● プロダクトデザイン:家具・家電・日用品など、実際に使う「モノ」のデザイン
● メディア・映像デザイン:映像編集、CG、アニメーション、インタラクティブデザインなど - PBL(課題解決型学習)と企業連携プロジェクトが豊富
実在する企業や自治体との共同制作で、商品開発や地域ブランディングなどを提案・発表する授業が多数
子: アイデアを“形にするだけ”じゃなくて、“相手に伝える・動かす”ところまでがデザインなんだって、ここで実感したよ。
学びのステップ|「自分の感性×社会性」を育てる4年間
1年次|基礎表現力と「考える力」を身につける
- デッサン・色彩構成・立体造形・映像表現の基礎
- IllustratorやPhotoshopなどの基本スキルも習得
- 自分の興味を探るオリエンテーション的演習も
2年次|専門分野ごとの技術と応用力を磨く
- パッケージデザイン、プロダクト設計、インタラクションデザインなど
- 実験的制作と社会課題を扱うテーマ(環境・福祉・多様性など)も増加
- 学外コンペへの挑戦や、展示・プレゼンの経験も
3年次|社会とつながるプロジェクトに本格参加
- 企業やNPOとの共同課題に取り組む「実践演習」
- Web・アプリ・インスタレーションなど複合領域の表現力を育成
- ゼミナール(研究室)に所属し、自分の強み・関心を深掘り
4年次|卒業制作と将来の方向性をかたちに
- ポートフォリオ制作/卒業制作展/個別制作指導
- 自分の「デザイン観」を作品に反映
- キャリア支援も本格化(企業・大学院・フリーランス対応)
親: 表現だけじゃなくて、ちゃんと“伝える・提案する力”も鍛えられるのね。
子: そうそう。発表も多いから、自然と自信と発信力がついてくるんだ。
キャンパスと設備|“つくる人のため”に整えられた制作空間
- モダンで明るい八王子キャンパスに、映像スタジオ・3Dプリンタ・木工室・CNC加工機などが揃う
- Macを中心とした制作ラボが充実し、Adobe系ソフトを自由に使える
- 展示スペース、ギャラリーも完備され、学生作品を日常的に発表できる
- キャンパス全体が「創作のための場」として設計されている
子: ここにいると、「自分もクリエイターの一人なんだ」って自然に思えるよ。
学生の雰囲気|個性と自由が共存する“表現者”のコミュニティ
- おしゃれ・アート・写真好きなど、多様な感性を持つ学生が集まる
- 1人でコツコツ型の人もいれば、グループ制作が得意なタイプも
- 年齢・性格問わず、お互いの作品を認め合う空気感が心地よい
- 留学生や社会人経験者も一定数いて、刺激的な環境
子: デザインの答えは一つじゃないから、自分の個性を大事にしてくれる先生が多いんだよ。
就職・進路|“デザイン×〇〇”で広がる、多様で実践的なキャリア
主な進路分野
- 広告・出版・Web制作会社(アートディレクター、グラフィックデザイナー)
- 家電・家具メーカー(プロダクト・UIデザイナー)
- 映像・アニメ・ゲーム・CG制作スタジオ
- UX/UI系スタートアップ・IT企業のデザイン部門
- 地域デザイン・行政とのコラボ職/フリーランスとして活動
- 大学院進学(デザイン・映像・メディア研究分野)
キャリア支援と特徴
- 卒業制作展は企業からのスカウトもある重要イベント
- ポートフォリオ制作指導・模擬面接・OB座談会など実践型サポートが豊富
- IT業界・広告業界・地域活性など、文理融合型の就職先も多数
- フリーランス・起業を目指す学生には個別サポートも実施
保護者の方へ|どんな子におすすめ?
- 絵や映像など“表現すること”にわくわくできる子
- 「なぜ?」を考えて工夫したり、改善したりするのが好きな子
- 社会の課題や人の困りごとを、自分のアイデアで解決したい子
- 既成の枠にとらわれず、“自分らしさ”を大事にしたい子
- 将来、クリエイティブな仕事をしたいと考えている子
子: デザインって、単なる見た目じゃなくて、“人と社会をつなぐ思いやり”みたいなものなんだよ。ここでその本質を学べた気がする。
親: 自分の感性を社会に役立てる力、それをちゃんと育てる場があるって、すごく心強いわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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