「工学部」って?“未来をつくる力”を理論と実践で育てる、社会密着型エンジニア教育
親: 工学部ってなんとなく“ものづくり”のイメージだけど、実際にはどんなことを学ぶの?
子: 東京工科大学の工学部は、機械・電気電子・応用化学の3領域を中心に、「技術で社会課題を解決するエンジニア」を育てる学部だよ。単なる理系の知識じゃなくて、実験・設計・開発・プレゼン・社会実装までをトータルで学ぶカリキュラムになってるんだ。
親: ただの技術者じゃなくて、“使える知識で社会とつながる”ってことなのね。
子: うん、だからこそSDGsやエネルギー問題、環境負荷軽減など、現代のリアルな課題と向き合うテーマが多いんだ。あと、実習やグループワークが本当に多い!
学部の特徴|「PBL型教育」で、学びがすぐに“社会で使える力”へ
- 3専攻に分かれた専門教育を展開(機械・電気電子・応用化学)
▶︎ 機械工学:設計・CAD・ロボット・熱力学など
▶︎ 電気電子:通信・回路・AI・制御技術など
▶︎ 応用化学:新素材・環境浄化・バイオ化学など - PBL(課題解決型学習)を1年次から実施
実在の社会課題(エネルギー問題・災害対応・医療機器など)に対して、学生チームでアイデア→設計→試作→発表を繰り返す - 教室の外でも学ぶ「社会連携プロジェクト」が豊富
地元自治体・企業・研究機関との共同開発プロジェクトが年間を通して稼働
プレゼン・提案型コンペに参加し、対外評価を得る経験も多数
子: 工学の面白さって、“考えたことが形になる”ことなんだよね。その経験が1年生からできるのがすごいよ。
学びのステップ|「考える→つくる→伝える」を貫く4年間
1年次|工学の土台と問題発見力を育てる
- 工学リテラシー/数学・物理基礎/製図・CAD入門
- PBL導入演習:社会課題をテーマにチーム活動
- 工学倫理や持続可能性(SDGs)の観点も早期に導入
2年次|分野ごとの専門性を深めながら応用力をつける
- 機械/電気/化学の基礎専門科目を本格的に学習
- 各専攻での実験・測定・設計演習がスタート
- 技術英語、発表力、プレゼンテーション演習も
3年次|プロトタイプ開発や共同研究で“実践力”を養う
- 実験テーマの提案・設計・試作を繰り返す演習型授業
- 他学部と連携した横断的プロジェクト(例:医療×工学、環境×ITなど)
- インターンシップ・学外展示会への出展も実施
4年次|卒業研究+就職活動のラストスパート
- 指導教員のもとで1年間かけて研究テーマに取り組む
- 実験→考察→論文→成果発表(ポスターセッション・プレゼン形式)
- 大学院進学/企業就職それぞれへの個別サポートあり
親: 工学って“理系の中でも難しそう”ってイメージだったけど、社会に近いテーマが多いから、やりがいがありそうね。
子: 技術で人の役に立つって実感できるのが、一番のモチベーションになるよ。
学生の雰囲気|“ものづくり愛”と“チーム力”で動く理系学生たち
- コツコツ型・探究型の学生が多く、落ち着いた雰囲気
- 作るのが好き、機械や実験が好きという共通点で仲が良い
- グループワークが多いため、自然と協調性やリーダーシップが育つ
- 文系っぽい学生も意外と多く、「化学から医療へ」など進路の幅も広い
子: プログラミング得意な人、機械オタクっぽい人、アイデアマン、実験好き……ってタイプが共存してる。みんな違って、みんな活躍できるのが面白い!
就職・進路|“技術×社会性”を活かして、多様な未来へ
主な進路分野
- 自動車・電機・機械・素材などの製造業エンジニア
- 電力・エネルギー・環境技術関連企業
- 情報・通信・IoT関連開発職(AI・組み込み制御など)
- 化粧品・食品・医薬品などの分析・開発職
- 公務員(技術職)・研究機関・大学院進学
キャリア支援と実績
- 学内キャリアセンターによるエンジニア向け個別指導
- 技術者向けSPI・面接・プレゼン対策も充実
- 教員や企業連携プロジェクトからの“逆指名”内定も多数
- 有名企業から中小優良企業まで、就職実績は非常に広範
親: 専門性があるからこそ、安定した就職が期待できるのね。
子: しかも“技術をわかりやすく説明できる”ってだけで、かなり就活に強いって言われたよ。
保護者の方へ|どんな子におすすめ?
- 機械や電気、化学など理系の仕組みに興味がある子
- 作る・直す・設計するなどの“手を動かすこと”が好きな子
- グループワークでも自分の役割をしっかり果たせる子
- 社会の課題を技術で解決したいという意志がある子
- 将来、安定した技術職や専門職として働きたいと考えている子
子: 工学部って、「自分の技術で、誰かの“困った”を解決する力」を育てる場所だと思うよ。
親: 社会に“役立つ力”が、ちゃんと形になる学びね。頼もしい未来が見えてきたわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
コメント