「国際教養学部」って？英語で学び、世界で考える人に
親： 「国際教養」って響きはいいけど、具体的には何を学ぶのかしら？
子： 一言で言うと、“世界共通の教養と、英語での思考力・表現力”を身につける学部だよ。リベラルアーツをベースに、人文・社会・自然・ビジネスまで幅広く学びながら、「世界の中で考える力」を育てていくんだ。
親： なるほど、専門特化じゃなくて“教養”をしっかり育てるのね。
子： そう。しかもほとんどの授業が英語で行われるから、言語だけじゃなくて「異文化の中で伝える力」が磨かれるのも大きな特徴なんだよ。
学部の特色｜世界の知とつながるリベラルアーツ教育
● リベラルアーツとは？
- 哲学・政治・経済・社会・心理・歴史・環境・メディアなど幅広い分野を横断して学ぶ
- 自ら問いを立て、考え、他者と対話しながら答えを見つける力を育成
- 専門的な「深さ」ではなく、多角的な「広がり」と「つなぐ力」がポイント
● 英語で学ぶ環境
- 1年次からほぼ英語で授業（基礎英語・アカデミック英語含む）
- 留学生や外国人教員が多く、多国籍なディスカッションが日常
- TOEFL・IELTS・アカデミックライティングの指導が充実
● グローバル対応力を鍛える
- 世界の社会課題（貧困・環境・紛争・教育）に対するリベラルな視点での学び
- 自国と他国の違いを分析し、国際的な対話に耐えうる思考力を養う
- “調べて→考えて→書いて→話す”が中心の授業スタイル
学びのステップ｜英語＋教養で成長する4年間
● 1年次：基礎教養と英語運用力を固める
- Academic Reading/Writing/Listening/Speaking（英語力強化）
- Introduction to Liberal Arts, Global Issues など
- 留学生との合同プロジェクト、ゼミ選抜も始まる
● 2年次：分野横断の視野を広げる
- 社会・文化・環境・経済などの各テーマに触れ、専門的議論にチャレンジ
- 英語ディベート、グループディスカッションが中心
- 海外短期研修や交換留学準備も進む
● 3年次：海外留学または国内グローバル体験を選択
- 英語圏の大学で半年～1年の交換留学（アメリカ、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパなど）
- 国内インターン（外資系・国際機関・NPOなど）も選択肢に
- 自由テーマでの研究やゼミ論文執筆も本格化
● 4年次：卒業研究とキャリア探求
- 卒論テーマ例：国際メディアと文化摩擦、気候変動と若者の運動、ジェンダーと教育など
- プレゼン大会、研究発表会で“伝える力”を鍛える
- 留学経験を活かして、進学・就職に向けたサポートも
実践事例｜こんな学びがあります
- 英語で「日本の課題」を外国人学生に紹介するプロジェクト
- 模擬国連（Model United Nations）への出場
- 多文化キャンプでの運営・ファシリテーター経験
- 映画やニュースを題材にしたメディア分析演習
- 国際ジャーナリズム・観光開発・デジタルシティズンシップの探究
学生の雰囲気｜“知的好奇心”と“柔らかさ”を持つ人たち
- 留学志向が高く、世界に目を向けている学生が多い
- 英語が得意な人も、入学後に努力して伸ばす人もいる
- プレゼン・対話・グループ活動が好きな人が多い
- 文系・理系の枠にとらわれない“自由な学び”を楽しんでいる
就職・進路｜国際性と教養を活かす多彩なキャリア
● 主な進路分野
- 外資系企業（マーケティング・人事・営業）
- 国際機関・NGO・NPO（SDGs/社会貢献関連）
- 観光・航空・ホスピタリティ業界（英語力を活かす）
- 日本企業の海外事業部門・海外支社
- 大学院（国際関係・社会学・メディア学・教育など）
● 資格・スキル
- TOEFL/IELTSスコアアップ支援
- プレゼン／ディベート力・英語論文作成力
- 留学経験を通じた「適応力」「論理力」「異文化理解力」
保護者の方へ｜こんなお子さんにおすすめ
- 英語を活かして、将来世界で働きたい子
- 決まった答えより、“自分の意見”を大切にしたい子
- 専門よりも“広く学ぶ”ことに魅力を感じる子
- 留学や国際的な体験を通じて、成長したい子
- 将来の夢がまだ明確でなくても、世界に目を向けていたい子
子： 「国際教養って、ふわっとしてるって思われがちだけど、実は“世界を言葉で考え抜く力”を育てる学びなんだ」
親： 一つの道に縛られず、どんな場所でもやっていける柔軟さ。そんな力を育てられそうね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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