「国際学部」って?世界の課題を“自分ごと”として考える学び
親: 「国際学部」って名前はよく聞くけど、実際は何を学ぶの?
子: 一言で言えば、「グローバルな視野で世界と社会の課題を学び、行動できる人を育てる学部」だよ。明治学院大学の国際学部では、国際関係・開発・文化・ジェンダー・環境・平和・教育・移民問題などを幅広く学んで、世界と地域社会の“橋渡し”ができる力を育てていくんだ。
親: 英語だけじゃなくて、もっと“世界全体”を学ぶ感じなのね。
子: うん、英語力はあくまで“ツール”。その先にあるのは、「社会の一員としてどう関わるか」を考える本質的な学びだよ。
学部の特徴|世界と向き合う“ことば”と“行動”の力を育てる
● 現代のグローバル課題を幅広く学べる
- 国際関係論/開発と貧困/紛争と平和/環境とサステナビリティ/人権と多文化共生/教育とジェンダー など
- 社会の現場に立つ研究者やNGO出身の教員が多数在籍
- 複雑な課題を「現場の視点」と「理論の視点」で多角的に分析する力がつく
● 徹底した英語教育+海外体験が柱
- 1・2年次は少人数制英語クラス(Speaking, Writing, Academic Readingなど)で基礎を徹底強化
- 留学生との協働型授業、英語による専門講義、発表も多数
- 長期・短期の海外留学プログラムが充実(提携先:アメリカ、カナダ、イギリス、フィリピン、オーストラリアなど)
● 「動いて学ぶ」フィールドワーク重視の教育
- 日本国内外でのフィールドスタディ(例:アジアの農村支援、国内の外国人支援施設見学)
- NGO・NPO・国際機関・移民支援・難民支援などとの連携プロジェクトに参加
- 「社会を知る→自分の言葉で考える→発信する」経験が豊富
学びのステップ|世界の“声”を聴き、自分の行動につなげる4年間
● 1年次:世界への関心を広げ、英語力の基礎を固める
- 英語必修プログラム(週4〜5コマ)+国際関係の入門科目
- 多文化交流ワークショップや、国際ニュースをテーマにした討論形式の授業
- 留学生と交流する「グローバル・ラウンジ」など課外学習も豊富
● 2年次:関心テーマを定め、専門的視点を身につける
- 国際開発、国際協力、移民政策、紛争解決、文化比較などをテーマにした専門科目
- 長期休暇中の海外短期研修、オンライン国際交流プログラムに参加する学生多数
- 英語でのプレゼンやディスカッションに慣れ、自信をつける時期
● 3年次:実地調査・留学・ゼミでの研究が本格化
- ゼミ配属により「自分の問い」を見つける(例:難民問題×教育、貧困×ジェンダーなど)
- 海外長期留学(1セメスター〜1年間)で、現地での学び+調査活動を行う学生も
- 国内でも移民支援NPOや国際交流団体でのインターンシップや取材活動が活発
● 4年次:卒業論文で学びを“社会に還元”
- 実地調査や現場の声をもとに、自分の考察と提言をまとめる
- テーマ例:在日外国人の教育環境、東南アジアのマイクロファイナンス、ジェンダー平等とSDGsなど
- 卒論発表会では学生同士で議論し合い、学びを共有する場が設けられている
明治学院大学 国際学部の魅力|「ことば」×「現場」で世界と向き合う
● “国際”を“身近”にする教育
- 海外だけでなく、日本の中の国際課題(在日外国人、難民、児童労働問題など)にもフォーカス
- 「ボランティア英語通訳」や「多言語対応プロジェクト」など、日常で使える国際活動が多数
- “世界の問題=誰かの問題”から、“私たちの問題”へと視野を広げる教育設計
● 実践する国際人を育てる
- 英語力だけではなく、“自分の言葉で伝える力”“異なる文化と協働する姿勢”を育成
- 知識やスキルよりも、「なぜそれをやるのか」「誰のために行動するのか」を問う学びが中心
- 調査・発表・企画・実行までを学生が主体的に運営する授業・活動が多数
● 「平和・共生・社会貢献」を軸にしたミッション
- キリスト教主義に基づく「Do for Others(他者のために生きる)」という理念を実践的に体現
- 世界の現実に対して“心で考え、行動で示す”姿勢が自然と育つキャンパス
学生の雰囲気|意欲的で柔軟、“世界とつながりたい”仲間たち
- 海外志向の強い学生が多く、バックパックで一人旅をする学生も多い
- 英語が得意な人もいれば、入学後に一から努力するタイプも多く、多様性がある
- 社会課題やボランティアに関心のある“人のために動ける”学生が多い
- 穏やかで対話的な空気感。お互いの価値観を尊重し合える雰囲気
就職・進路|「国際」と「社会性」を活かして広がる未来
● 主な進路
- NGO・国際協力団体(難民支援、子ども支援、環境保護など)
- 外資系企業・グローバル事業部門(貿易・人材・ITなど)
- 公務員(外務省系・自治体の国際交流担当など)
- 教育・通訳・観光・報道・出版など多文化対応業務
- 大学院進学(国際関係・開発学・ジェンダー研究など)
● キャリア支援
- 留学経験やボランティア経験を活かしたES・面接練習
- NGO・国際機関の仕事研究セミナー/OBOG座談会
- キャリア×英語×社会貢献をテーマにした学内ワークショップも開催
子: 「英語ができる」だけじゃなく、「社会のために何ができるか」を本気で考える4年間だった。
親: 世界の“困りごと”に向き合う姿勢が、どんな仕事でもきっと活かせるわね。
保護者の方へ|どんな子におすすめ?
- 英語や海外に関心があり、国際的に活躍したい子
- 社会問題に敏感で、「行動する力」を身につけたい子
- 多様な価値観の中で学び、成長したい子
- 留学やボランティアなど、自分の足で世界を知りたい子
- 将来は国際協力、教育、行政、NPOなどに関わりたい子
子: 世界を知るって、遠くを見ることじゃなくて、「誰かのために動く」ことなんだよね。
親: “行動できる知性”って、これからの時代にいちばん大切なことかもしれないわね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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