「デザイン学部」って?“見た目”だけじゃない、“社会を変える仕組み”を描く
親: デザインって美術のこと?図工が得意な子の学部ってイメージがあるけど…
子: それ、昔のイメージかも。今のデザインは“絵を描く”だけじゃなくて、たとえば「どうすれば誰でも使いやすいアプリがつくれるか」とか、「人が集まる場所をどうレイアウトするか」みたいな“問題解決の設計”なんだよ。明星大学のデザイン学部では、モノ・コト・仕組みまで、広くデザインする力を学べるんだ。
親: なるほど…「見た目を整える」だけじゃなくて「暮らしを良くする」ことがテーマなのね。
子: そう!人にやさしい、社会に役立つ、未来志向の“共創型デザイン”が学べる場所だよ。
学びの特徴|アート×テクノロジー×社会課題=“21世紀型デザイン”
● デザインの「目的」を問う学び
- 商品や広告だけでなく、まちづくりや福祉、教育など社会全体をデザイン対象に
- ソーシャルデザイン、サステナビリティ、ジェンダーや多文化といった視点も重視
- 「誰のために、なぜ、どう使われるのか?」を問い続ける姿勢を育てる
● ICTと融合した実践型カリキュラム
- AdobeやCAD、3Dモデリング、UX/UIツールなどを本格的に習得
- プログラミング的思考やメディア表現にも対応
- Webサイト・アプリ・空間演出など、実践的な制作課題が豊富
● 地域や企業と連携したリアルな課題解決
- 地域活性化イベントのポスター制作、観光案内のアプリ開発など多数のプロジェクト型授業
- 他学部との合同授業で“他者との協働”を実践
- 学外展示会やプレゼンテーション機会もあり、社会とつながるチャンスが豊富
学びの流れ|基礎→応用→社会実践へステップアップ
● 1年次:デザイン思考と表現の基礎を習得
- 視覚デザイン基礎/ドローイング/色彩学/ツール演習
- デザインリサーチ入門、グループワークによるアイデア創出
- ポートフォリオ制作を始め、表現力・観察力を鍛える
● 2年次:テーマ別の専門演習と制作へ
- ソーシャルデザイン/サービスデザイン/空間デザインなど
- 地域課題や企業依頼案件に取り組むプロジェクト演習
- Web・映像・グラフィック・立体など多様なメディアに挑戦
● 3年次:高度な専門ゼミ+実社会との接点
- 企業連携プロジェクト/ユーザー調査/ユーザビリティ検証など
- コンペ参加・外部展示・地域イベントとの連動も盛ん
- ゼミごとに異なるテーマ(例:医療×デザイン、防災×デザインなど)に集中
● 4年次:卒業制作と社会発信
- 自主テーマを設定し、1年かけて卒業制作を行う
- 学内外での発表・展示、ポートフォリオの仕上げ
- 自己の表現と社会のニーズの“接点”を探る1年間
学生の雰囲気|静かな情熱と多様な個性が光る場所
- 落ち着いた雰囲気の中に、自分の世界観や信念をもった学生が多い
- 話すのが得意な子も、作品で自己表現する子もいて、個性が尊重される環境
- デザインコンペやインターン、展示に向けて努力する「静かに燃える」タイプ
- 美術・情報・社会課題、それぞれから来た多様な背景の学生が共に学ぶ
主な進路|デザイン+αの力で広がる未来
● 進路例
- デザイン事務所(グラフィック・プロダクト・空間など)
- 広告代理店・Web制作会社
- IT企業(UX/UI・フロントエンド)
- 地方自治体・教育機関・NPOなど社会課題系団体
- 大学院進学(デザイン研究・メディア・教育など)
● 資格・支援
- Webデザイン・色彩検定・CGクリエイター検定などの受験支援あり
- 学内外のデザインコンペ・展示会参加を通じた実績づくり
- ポートフォリオ制作支援/キャリアガイダンスも充実
子: 「かっこいい」だけじゃなくて「役に立つ」デザインを考えるようになったよ。
親: 自分のセンスが、誰かの困りごとを解決できるって素敵なことね。
保護者の方へ|どんな子におすすめ?
- 美術や図工が好きだった子、表現が好きな子
- 社会の課題をアイデアやデザインで解決したい子
- コツコツ制作したり、自分の考えを形にするのが好きな子
- 人の気持ちに寄り添い、使いやすさを考えるのが得意な子
- 多様な分野を横断して学びたい、探究心の強い子
子: デザインって“未来の暮らしを設計する”ことなんだよ。
親: 心を動かすだけじゃなく、社会を動かすデザイン。これからの時代にぴったりね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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