「理工学部」って?“ものづくり”と“科学する心”を育てる総合学部
親: 理工学部って、理系のいろんな分野が集まった学部よね。でも実際には何を学ぶの?
子: そうだね。明星大学の理工学部は、機械・電気電子・建築・環境・情報・数学・物理・教育といった多様な専門分野がそろっていて、技術と理論をバランスよく学べる総合型理工学部なんだ。工学系と理学系が連携してるから、「ものづくり」と「探究」の両方を大切にしているよ。
親: 確かに、専門が細かく分かれてるより、横のつながりもある方が将来の幅も広がりそうね。
子: うん、明星大学の特徴は“実験・実習が豊富”で、“少人数で教えてくれる”ところ。手を動かしながら考える力を、しっかり育ててくれる学部なんだ。
学部の構成と特徴|多彩な分野を横断して“応用力”を育てる
● 工学と理学をまたぐ8つの専門領域
- 機械工学/電気電子工学/建築学/環境科学/情報学/応用数理学/物理学/理科教育
- 分野ごとに専門性を深めながら、学部全体での連携教育も実施
- 他分野との“協働”を通じて、これからの時代に必要な統合的な視野を育てる
● 「体験型学習」が圧倒的に多い
- 1年次から実験・工作・プログラミング・CAD・製図などの実習が多数
- 自分の手でモノをつくり、動かし、分析する力を重視
- 座学で理論を学び→実験で検証→卒研で応用、というステップが明確
● 教員との距離が近く、手厚いサポート
- 各コースに20名前後の少人数クラス制
- 実験や課題の相談も1対1で対応してくれる環境
- 進路・研究・学習の悩みを相談できる「担任制」もあり
学びのステップ|“理論と実践”を積み重ねて成長する4年間
● 1年次:理工の基礎を身につけ、進路の土台をつくる
- 数学・物理・化学・情報リテラシー・基礎実験を全員が共通して履修
- 各分野に触れながら、興味・適性に応じて専門領域を選択
- 製図や電気回路、ロボット制御など、早期から“手を動かす授業”も多い
● 2年次:専門的な知識・技術を本格的に学ぶ
- 各コースに分かれ、機械設計、建築構造、電気回路、プログラミング、数学解析などを学ぶ
- 実験科目は週1〜2コマ固定で、装置の組み立てやソフト開発、構造実験などに取り組む
- 自主制作や課題研究も始まり、探究心が高まる時期
● 3年次:応用力と問題解決力を鍛える
- 実験結果の考察、プレゼンテーション、課題解決型演習(PBL)が中心に
- 他学科の学生と協働する横断型演習もあり、幅広い視点を得る
- 研究室に仮配属され、卒業研究テーマの検討を開始
● 4年次:卒業研究で“専門を社会につなげる”
- 1年間をかけて設計・実験・分析・論文執筆を行い、発表会で成果を共有
- テーマ例:再生可能エネルギーの効率化、AIを用いた故障診断、住宅の耐震解析、数学教育の教材開発 など
- 就職活動や大学院進学に向けたサポートも本格化
明星大学 理工学部の魅力|“実践力×人間力”の両方を育てる
● 「つくる力」にこだわった教育
- 工学分野では、部品加工・機械制御・プログラム開発などの“実作業”を重視
- 数学・物理・教育では、抽象的な理論を実生活や教育現場に応用する実験が多い
- 最新の3Dプリンタ、CNC、AI開発環境などの設備が整う
● 教員志望にも強い
- 理科教育・数学教育の専修では、現役教員による模擬授業・教材開発などが充実
- 中高教員免許(数学・理科・情報)を取得可能
- 教職課程+卒業研究を両立する学生への個別支援が手厚い
● 地域・企業と連携した実践プロジェクト
- 近隣自治体と連携した環境・防災・福祉関連のプロジェクト
- 中小企業との共同研究・技術支援、インターン受け入れ実績も多数
- 社会の課題に、理工の力でアプローチする経験を得られる
学生の雰囲気|まじめで集中型、でも仲間と協力し合える関係
- 理系らしく“静かに打ち込む”タイプが多いが、実験や制作では自然と会話も増える
- プログラミング・設計・データ処理など得意分野を活かして助け合う空気
- サークル活動・バイトと両立している学生も多く、自分のペースで学べる
- 教員との距離が近く、相談しやすいのも安心材料
就職・進路|“専門性のある技術者・教育者”として社会に貢献
● 主な進路
- 製造業(自動車・電機・住宅・精密機器メーカーなど)
- IT業界(SE、プログラマー、ネットワークエンジニア)
- 建設・建築設計・設備管理
- 公務員(技術職・インフラ関連)
- 中高教員(数学・理科・情報)
- 大学院進学(理工系・教育系)
● 資格取得・キャリア支援
- 教員免許(中高数学・理科・情報)、技術士補、基本情報技術者など取得支援あり
- 学内キャリアセンターとの連携で、履歴書・面接・業界研究をサポート
- 卒業生ネットワークを活用したOBOG訪問・研究室紹介制度もあり
子: 専門のスキルだけじゃなくて、「社会に役立つ研究をする」っていう姿勢が身についたよ。
親: それって、“理系の学び”に人間味を感じる瞬間かもしれないわね。
保護者の方へ|どんな子におすすめ?
- 機械・電気・建築・情報など、“ものづくり”に興味がある子
- 数学や理科が好きで、理論と実験の両方を学びたい子
- 将来は技術者・研究者・教員など、専門性を活かしたい子
- 手を動かすことが好きで、地道な作業もいとわない子
- 仲間と一緒に考え、実現する力を育てたい子
子: 理工って、なんでも“つくる”ことから始まる。社会って、そういう力でできてるんだって実感したよ。
親: それを学べるって、きっと一生モノの力になるわね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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