「造形構想学部」って？“アートで社会を動かす人”を育てる学部！
親： 美術大学って、絵を描いたり彫刻を作ったりするイメージがあるけど、「造形構想学部」って何をするの？
子： 絵を描くことも大事だけど、それだけじゃなくてね、この学部では「社会の課題をアートやデザインでどう変えていけるか」を考えるんだ。つまり、創造力で社会とつながる新しい時代のクリエイターを育てる学部なんだよ。
親： アートを学ぶのに、社会とか課題解決って関係あるの？
子： 今は「絵がうまい人」だけじゃなくて、**「人と社会を見つめて、意味のある表現を生み出す人」**が求められている時代だからこそ、武蔵美の造形構想学部は注目されてるんだ。
学部の特徴｜「デザイン思考」×「社会実装」×「表現力」を磨く4年間
● “構想力”を核とした美術教育
- 見た目の美しさだけでなく、「なぜつくるか」「誰のためにつくるか」から発想
- 社会問題・地域課題・個人の感情などを起点にコンセプトを練り、作品へと昇華
● プロジェクト型の実践教育（PBL）
- 学年を問わず、企業・地域・自治体との共創プロジェクトに多数参加可能
- 課題解決型デザイン（UX/UI・空間演出・プロモーション）から、表現アートまで多様な展開
- 実社会と接続した課題に対し、作品で“問いを投げかける”スタイル
● 分野横断・学際融合が当たり前
- 映像、グラフィック、建築、哲学、言語、プログラミングまで分野をまたぐ学び
- 工学部や情報学部の学生と共同制作するインタラクティブ作品やメディアアートも制作可能
学びのステップ｜創造の“理由”と“方法”を深める4年間
● 1年次：つくる力の土台と「考える力」を育てる
- デザイン基礎、映像表現入門、ビジュアルリテラシーなどを実技＋理論で学習
- 画材や道具の使い方だけでなく、「制作プロセスの意味」を探る視点も重視
- 多様な講義で思考と言語化のトレーニングも積む
● 2年次：社会に対して作品で応答する力をつける
- 課題解決型プロジェクトが本格化（地域イベントのロゴ設計、広告表現、映像制作など）
- ワークショップ・フィールドワークも増え、「手を動かすだけでない」制作が始まる
- 他者との対話・批評会を通じて自分の表現を客観的に見る力を養う
● 3年次：自ら問いを立てて創作する“提案者”へ
- 学内外のプロジェクトを横断し、自分の関心領域で深掘り（例：災害とアート、街と音、感情と色彩）
- 海外大学とのコラボ授業やインターンシップ型授業も充実
- 映像・空間・言語・音・メディアなど、多媒体を横断した実験的表現も可能に
● 4年次：卒業制作＋社会との接続を意識した発信
- 自らテーマを設定し、半年以上かけて卒業制作を完成させる
- 展覧会形式でのプレゼン・企画書・コンセプトブック制作を通じて「伝える力」も鍛える
- 就職・起業・進学などそれぞれの未来に合わせた個別支援体制あり
実績と支援｜社会とつながる“つくり手”として羽ばたく仕組み
- 国内外の企業・自治体と連携した課題提供型授業が年間20件以上
- 地域の商店街・自治体イベントでの空間演出やPRポスター制作も多数
- 武蔵美発のデザイン・映像プロジェクトがテレビやWebメディアで紹介されることも
- キャリア支援は**「就職」だけでなく、「作品で生きる」ことも視野に**対応
学生の雰囲気｜自由×本気、“目的のあるクリエイティブ集団”
- 服装・髪型・表現スタイルが多様で、“自己表現”に全力な学生が多い
- 批判や評価を恐れず、“作品で会話する”文化が根づいている
- 昼夜問わず制作に没頭する人が多いが、互いに支え合う空気も温かい
- 学年・専攻を超えた刺激的な交流が日常的にある
就職・進路｜“伝える力・つくる力・考える力”で多方面に活躍！
● 主な進路分野
- デザイン系企業（広告・グラフィック・Web・UX/UI）
- 映像制作（映像編集・映画・MV・アニメーション）
- メディア・出版・広報・アートディレクション関連職
- 地方創生・自治体職員（文化政策・まちづくり）
- フリーランス・起業（デザイン事務所設立、ギャラリー開設など）
- 大学院進学（美術・デザイン・メディアアート分野）
● 資格・支援体制
- 卒業制作支援金・コンペ出展支援あり
- ポートフォリオ作成・面接対策・展示プレゼン練習の手厚いサポート
- OB/OGによる進路相談会／業界別講演も定期開催
保護者の方へ｜こんなお子さまに向いています
- 表現することに喜びを感じる、創造性の高い子
- 自分の感性や考えを、社会と結びつけたいと考えている子
- アートやデザインに関心があり、社会課題にも目を向けられる子
- 自由な環境の中で、自主的にプロジェクトに取り組める子
- “つくる”ことで未来を切り拓きたいという情熱をもっている子
子： 「かっこいい作品」より、「人に届く作品」を考えるようになった。それが、この学部の学びかも。
親： なるほどね。“作品で社会に語りかける”って、これからの時代にすごく大事な力になりそうね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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