「子ども支援学部」って? すべての子どもを支える“まなざし”を育む
親: 「子ども支援」って言葉はよく聞くけど、大学ではどんなことを学ぶの?
子: 一言でいうと、どんな子どもでも、その子らしく育てるための知識と技術を学ぶ学部だよ。保育士や幼稚園教諭はもちろん、発達に特性のある子や、支援が必要な子どもたちに向き合える力もつけるの。
親: なるほど。単なる“子ども好き”だけじゃなく、支援や専門性も大事なのね。
子: そう!東京家政大学の子ども支援学部は、「子どもって一人ひとり違う」ってことを前提に、特別支援・保育・芸術・健康まで幅広く学べるのが特徴なんだよ。
特徴|子どもを“まるごと理解”する多角的アプローチ
● 特別支援と発達理解
- 知的障がい・発達障がい・病弱児への支援方法を学習
- 障がいのある子もない子も、共に育つインクルーシブな視点を育てる
- 特別支援学校教諭免許の取得も可能(希望者)
● 保育の現場に即した実践力
- 乳児保育、保育実習、保育内容の指導法など、基礎から実践までしっかり学ぶ
- 学内の保育室や子育て支援センターでの実習も充実
- 保護者対応、チーム連携、事故対応など、リアルな現場力も養成
● 子どもの芸術・表現活動の支援
- 臨床美術、音楽、リトミック、造形活動など、子どもの創造力を育てる手法を習得
- 遊び・表現・文化を通じて、子どもと関わる感性を育てる授業が豊富
● 健康・保健分野の学びも強化
- 子どもの発達における栄養・運動・健康管理も学ぶ
- 病児保育や医療的ケア児への対応など、新たな保育ニーズにも対応可能
学びの流れ|現場とつながる4年間で、“支援する力”を身につける
● 1年次:基礎と心構えを学ぶ
- 子ども学・発達心理・保育の基本理論など、土台となる学び
- 実習前に現場の保育士・支援者の話を聞き、心の準備をする授業もあり
- 学生同士の協働学習で、支え合う関係をつくる
● 2年次:専門性を深め、保育実習へ
- 幼稚園・保育所・子育て支援施設での初実習
- 特別支援教育や障がい理解を含む応用的な講義
- 子どもと“実際にかかわる”体験を通じて、学びが深まる
● 3年次:自分の関心分野を明確化
- 自由選択科目で、特別支援・芸術・地域連携など重点分野を選択
- ゼミ所属で研究テーマに取り組みながら、専門性を磨く
- リーダーシップ研修や地域イベントへの参画もあり
● 4年次:卒業研究と進路へ向けた準備
- 子どもの遊び・支援方法・地域保育の課題など、多様な卒研テーマ
- 実習・ボランティア・研究で得た経験を“形”にして卒業論文へ
- 教員による個別進路相談・採用試験対策・面接練習も丁寧に実施
学生の雰囲気|あたたかく、責任感のある“支え手”が集う場所
- 保育園や子育て支援センターでのアルバイト・ボランティア経験がある学生が多い
- 子どもへのまなざしに真剣で、現場で“動ける力”をつけたいという意識が強い
- 明るく穏やかで、仲間と助け合う雰囲気がある
- 実習の前後で急成長する学生が多く、自己変容が見える学部
就職・進路|“子どもと共に生きる”キャリアを実現
● 主な進路
- 保育士(公立・私立保育園、認定こども園)
- 幼稚園教諭(私立幼稚園)
- 特別支援学校教諭(希望者)
- 児童福祉施設(児童養護施設、発達支援センターなど)
- 地方自治体(児童福祉職など)
- 大学院進学(保育学・特別支援教育・子ども福祉など)
● 取得可能な資格
- 保育士資格
- 幼稚園教諭一種免許状
- 特別支援学校教諭一種免許状(希望者)
- 社会福祉主事任用資格
- 臨床美術士5級/リトミック免許エレメンタリー(受験資格) ほか
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 子どもが好きで、将来は保育・支援・教育の仕事をしたい子
- 発達の違いや障がいについて関心があり、支援職に進みたい子
- 実習や現場体験から学びたい「体験型の学び」を重視する子
- 人に寄り添う力や、感性・表現力を伸ばしたい子
- 子どもと共に成長し、社会に役立つ仕事をしたいと願う子
子: この学部に入って、「支援って“優しさ”だけじゃなくて、“知識と力”なんだ」って実感したよ。
親: 子どもたちの未来を支えるには、大人がちゃんと学び続けることが大事なのね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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