「環境学部」って？未来の地球のために“知識と行動”で貢献する学び
親： 環境のことってよく聞くけど、大学ではどんなふうに学ぶの？
子： 東京都市大学の環境学部は、「自然・人間・社会の調和を目指す」学部なんだ。地球温暖化、大気・水質汚染、廃棄物問題、再生可能エネルギーなど、環境にまつわるあらゆる課題を科学的・実践的に学ぶんだよ。
親： ニュースで聞くような社会課題に、ちゃんと向き合って学べるのね。
子： うん。机の上だけじゃなく、実験やフィールド調査を通して「地球と向き合う力」を育てるのがこの学部なんだ。
学びの柱は「環境科学」「環境マネジメント」「資源・エネルギー」！
● 環境科学・生態系保全
- 大気・水・土壌など自然環境のメカニズムを科学的に分析
- 生物多様性や生態系サービスについても学び、保全に取り組む
- 環境調査・モニタリングの実習で“現場を見る目”を養う
● 環境マネジメント・政策
- 環境に優しい都市計画、企業の環境戦略、国際的な環境制度を学ぶ
- LCA（ライフサイクルアセスメント）などで“環境影響”を数値で捉える
- SDGsやESG投資の理解を深め、未来志向の提案力を育てる
● 資源循環・再生可能エネルギー
- 太陽光・風力・バイオマスなどのエネルギー活用技術
- ごみ処理・リサイクル・資源再利用のシステム設計
- カーボンニュートラル社会への実践的アプローチを学ぶ
子： 「地球を守る」っていうと大げさに聞こえるけど、“身近な暮らし”からどう変えていくかを考える学問なんだよ。
学びのステップ｜環境を“見て・考えて・動く”4年間
● 1年次：環境問題の全体像と科学的視点を身につける
- 環境科学入門／エネルギーと資源／化学・生物基礎
- フィールドワークや環境観測の初歩を体験
- 少人数クラスで“学びの姿勢”を丁寧に指導
● 2年次：専門分野を広く深く学ぶ
- 水環境工学／廃棄物処理論／生態系保全論など
- 実験・分析・シミュレーション演習も本格化
- 学外実習や施設見学で“社会と学び”をつなぐ
● 3年次：応用・実践へシフト
- 環境影響評価／地域環境政策／再生可能エネルギー実習など
- グループ研究やプロジェクト演習がスタート
- 自分の興味・関心に沿った研究室に所属
● 4年次：卒業研究で“自分の環境テーマ”を深掘り
- 実地調査・実験・統計分析・論文作成まで経験
- 地域連携・企業協働の研究も多数
- 成果を発表する卒業研究発表会で達成感を実感
実習・フィールドワーク重視！“現場”とつながる体験型学び
- 河川・海岸・森林などでの環境調査実習
- 廃棄物処理施設・発電所などへの見学・研修
- 自治体やNPOと連携したまちづくり・環境イベント参画
- 学外フィールドで得たデータを授業に持ち帰って分析・発表
親： 外に出る授業が多いのね。実際の自然や社会を見るって、大事な経験になりそう。
子： “環境のリアル”に触れることで、机上では得られない実感が湧くんだよ。
学生の雰囲気｜地球想いでまじめ、探究心旺盛な学生が多い
- 環境保全やエネルギー問題への関心が高い
- 理系だけど「社会のために何かしたい」気持ちを持つ学生が多い
- コツコツ実験や調査に取り組む“探究型”が多く落ち着いた雰囲気
- サークルやボランティア活動にも積極的に関わる人が多い
就職・進路｜環境に関わる多様なフィールドで活躍
● 主な進路先
- 環境コンサルタント・環境調査会社
- 再生可能エネルギー・エンジニアリング企業
- 地方自治体・官公庁（環境政策・都市整備など）
- 建設・インフラ・製造業の環境管理部門
- 大学院進学（環境工学・地域環境学・資源管理など）
● 資格・支援体制
- 公害防止管理者／環境計量士などの取得支援
- 就職ガイダンス・企業訪問・OB/OG紹介など就職支援が充実
- インターンシップ制度も整備され、実務経験が積みやすい
子： 地球にやさしく、人にもやさしく。そんな仕事がしたい人にぴったりの進路が多いよ。
保護者の方へ｜どんな子におすすめ？
- 地球環境・自然・サステナビリティに興味がある子
- 理系分野に関心がありつつ、社会的な意義も大切にしたい子
- 実験や観察が好きで、地道に物事を突き詰めるタイプ
- “未来のために今できること”を学びたいという意欲のある子
- 人との協働や地域との関わりも楽しめる子
子： 環境問題って難しいけど、「自分にできることがある」って思えるようになる学部だよ。
親： 小さな行動の積み重ねが、未来を変えていくのね。頼もしいわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
コメント