「文学部」って?言葉と思索で人間を深く見つめる学び
親: 文学部って、昔からあるけど正直“何を学ぶか”がふわっとしていて分かりにくいわ。二松学舎大学では、どんな特徴があるの?
子: 一言でいうと、「日本語を深く探究し、文化や人間について多面的に考える学部」だよ。特に二松学舎は国文学と漢文学に強い伝統があって、古典から現代までじっくり味わえるのが特徴なんだ。
親: 古典?現代の社会で役に立つのかしら…
子: そう思われがちだけど、文章を深く読む力、論理的に考える力、表現する力って、実はどんな仕事にも求められる力なんだよ。文学って、ただの“読書”じゃなくて、“人間理解”の学問なんだ。
学部の特徴|伝統と現代をつなぎ、「言葉」と「文化」を深く探る
日本文学・漢文学の二本柱
- 古典文学(源氏物語、万葉集、徒然草など)の原文を読む・味わう
- 漢文学(論語・詩経・中国古典思想)を日本語と漢文の両方で理解
- 作品が生まれた“時代背景”まで深く学び、文化的教養が身につく
現代文学・思想・文化論もカバー
- 太宰治、村上春樹、ミステリー文学、現代詩なども幅広く学べる
- 哲学・倫理・表象文化など、多様な視点で“読む力”を育てる
- ポップカルチャー(アニメ・マンガ)を題材にした授業も展開
「読む・書く・話す・考える」をすべて鍛えるカリキュラム
- 精読・口頭発表・討論・エッセイ・レポートを通じて表現力を強化
- 教員志望者は模擬授業や教育実習で実践力を磨く
- 国語・日本語教育・文章表現など「伝える力」に特化した授業も豊富
子: ただ“本を読む”んじゃなくて、一つの作品から時代、人間、社会、価値観まで立体的に掘り下げるのが文学部の学びだよ!
学びのステップ|基礎から探究、そして自己表現へつながる4年間
● 1年次:文学の扉を開き、読む力の土台をつくる
- 日本文学入門、漢文学入門、哲学入門など
- 古典の文法や書き下し方、現代文学の読み解きなど
- 少人数クラスで“読む・書く・話す”力を丁寧に育てる
● 2年次:時代やジャンルごとに理解を深める
- 中世文学/近代文学/詩・短歌・俳句の分析
- 中国思想/古代日本の世界観/宗教と文学
- 自分の興味を掘り下げながら、卒業研究のテーマも意識
● 3年次:専門ゼミで自分のテーマを深く掘り下げる
- ゼミ形式での作品分析、プレゼン、論文作成
- 原文読解・注釈・批評文の執筆など高度なアウトプット
- 教員を目指す人は教育実習や模擬授業で本番力を養成
● 4年次:卒業論文で「問い」と「答え」を言葉にする
- ゼミの指導のもと、1年間かけて卒論を完成させる
- 研究発表会で仲間と意見を交わし、思考力を高める
- 論文執筆を通じて「自分の言葉で世界を見る力」がつく
学生の雰囲気|物静かだけど芯がある、“考えることが好き”な仲間たち
- 落ち着いた雰囲気で、文学や歴史が好きな人が多い
- 感受性が豊かで、自分のペースで学ぶことを大切にしている
- 文学を通じて人間を理解したい、という“静かな情熱”がある
- 読書好き・文章好き・考えるのが好きな学生にとって心地よい空間
親: 一見地味だけど、深く考えることを楽しめる子には合ってそうね。
子: うん。あまり“正解”のない世界だから、自分らしく学べるのが文学部のいいところだよ。
就職・進路|“ことばと思考力”を武器に、幅広い業界で活躍!
● 主な進路先
- 教育(国語科教員、日本語教師など)
- 出版・編集・ライティング(書籍、Web、雑誌など)
- 一般企業(営業・広報・人事・企画)
- 公務員(文化・教育・地域行政)
- 大学院進学(文学研究・教育学・日本語教育など)
● 資格取得・サポート体制
- 中学校・高校の国語教員免許(一種)
- 日本語教員養成課程の履修が可能
- 就職支援講座(文章力を活かすES・面接練習)
- OB/OG訪問や文学部生向けキャリアガイダンスも定期開催
子: “文学部だからこそ”言葉の力と考える力で、どんな業界にも行ける柔軟さがあるんだ。
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 本を読むのが好き、物語の中で考えるのが好きな子
- 感性が豊かで、人の気持ちを丁寧に汲み取れる子
- 正解よりも「問い」を大切にするタイプの子
- 日本の伝統や言葉の美しさに興味がある子
- 教員・編集者・言葉を扱う職業に関心がある子
親: 文学って、ただの趣味じゃなくて、人生や社会を深く考える力をくれるのね。
子: そうなんだ。「なぜ?」を繰り返すことで、どんな世界でも通じる“根っこの思考力”が育つ場所だよ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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