【親向け】日本獣医生命科学大学 応用生命科学部の学び・雰囲気・進路をもっともっと丁寧に紹介!

「応用生命科学部」って?動物・食・バイオ…いのちを支える科学を学ぶ

親: “生命科学”ってすごく広そうだけど、「応用生命科学部」では何を勉強するの?

子: この学部では、動物・食品・生命機能に関する幅広いテーマを扱ってるんだ。生命を理解して、産業や医療、社会に応用する力を育てる学びなんだよ。

親: なるほど。「研究者になる」とか「実験ばかり」ってイメージだったけど、意外と社会とつながってるのね。

子: そうそう。ここでは「動物科学科」と「食品科学科」の2つに分かれていて、それぞれに特化した専門教育があるよ。食といのちの現場を支える人材を育ててるのが特徴!


学部の特徴|動物と食のスペシャリストを育てる“命の応用科学”

● 動物科学領域(動物科学科)

  • 家畜・ペット・実験動物など、ヒトと動物の関係性を科学的に学ぶ
  • 動物の栄養・行動・繁殖・遺伝・福祉など多角的に理解
  • 実習用の牧場・動物施設を使い、本物の飼育現場での体験重視
  • 獣医・動物看護との連携授業もあり、実践知が身につく

● 食品科学領域(食品科学科)

  • 食品の衛生・加工・栄養・機能性について学ぶ
  • 分析化学・微生物学・バイオテクノロジーなど理系科目も強化
  • 食品開発や品質管理、検査技術のプロを目指せる
  • HACCPや食品衛生法など社会と連動した法制度の理解も重要視

子: 一見バラバラに見える「動物」と「食品」だけど、どちらも**“いのちを育み、守る”**という共通の視点があるんだよ。


学びのステップ|4年間で専門知識・実験力・発信力をバランスよく育てる

● 1年次:基礎力の養成と“生命”の捉え方を学ぶ

  • 生物・化学・統計などの理系基礎をしっかり固める
  • 生命倫理や科学史を通じて、「なぜ命を学ぶのか」を考える
  • 解剖や細胞観察など、大学ならではの実験にも挑戦

● 2年次:分野別専門科目と演習が本格化

  • 動物生理学、食品化学、微生物学、栄養学など
  • グループワークやディスカッション型の授業で論理的思考力を育てる
  • 実験・分析スキルの基本操作を習得し、レポートで発信力も強化

● 3年次:研究室配属とフィールド実習がスタート

  • 動物飼育実習(農場や施設)、食品製造実習などの現場体験
  • 自分の興味に応じて研究室に所属し、個別研究テーマに取り組む
  • 公的機関や企業との共同プロジェクトもあり、社会との接点が生まれる

● 4年次:卒業研究とキャリア形成の年

  • テーマ例:ペットの高齢化/食と健康の相関/食品機能成分の応用
  • 学会発表や研究論文作成も経験
  • 進路指導・企業説明会・大学院進学相談などを受けながら、将来へステップ

実習・研究環境|“手を動かし、現場とつながる”体験が豊富

  • 牧場での家畜観察、飼料管理、行動測定など実地の飼育教育
  • 食品分析・製造ライン模擬施設での衛生管理演習
  • DNA・タンパク質・腸内細菌などの先端バイオ実験も習得
  • 在学生の研究成果が実際に製品化された実績も
  • 少人数の研究室単位で手厚い個別指導が行われる

親: 実験や飼育だけでなく、研究や社会との接点も多いのね。

子: うん、座学だけじゃないから、毎回“手と頭と心”を使って学ぶ感じだよ。


学生の雰囲気|動物・食・環境…それぞれの「好き」を尊重する穏やかな空気感

  • 動物が大好きな学生、食品企業を目指す学生、研究職志望など多様な目標
  • 穏やかで協調性のある人が多く、ゼミや実習でもチームワークがよい
  • 女子学生の比率も高く、丁寧でまじめな雰囲気
  • 教員との距離が近く、質問や相談もしやすい学風

就職・進路|いのちを支える科学のプロとして幅広い業界で活躍

● 主な進路(例)

  • 食品メーカー(商品開発/品質管理/研究職)
  • ペット・動物関連企業(フード開発/流通/飼育管理)
  • 製薬・化粧品業界(安全性評価/生体試験)
  • 公務員(家畜衛生/食品衛生/農林水産行政)
  • 大学院進学(獣医学・農学・栄養科学・環境生命科学など)

● 資格取得支援

  • 食品衛生管理者/食品衛生監視員(条件付き)
  • 中学・高校教諭(理科・農業)
  • 実験動物技術者/バイオ技術者認定など各種検定も対応
  • 研究補助職・ラボテクニシャンなど専門職就職に強い

保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです

  • 動物や生き物が好きで、命と関わる仕事がしたい子
  • 食や健康に関心があり、科学的な視点で学びたい子
  • 実験・観察・分析など“手を動かす学び”が好きな子
  • 将来は食品開発やバイオテクノロジーの現場で活躍したい子
  • 医療・農業・環境など“人の暮らしを支える科学”に興味がある子

子: 小さい頃から“どうして?”って思ってたことを、大人になって本気で突き詰められる。それがこの学部の醍醐味かも。

親: 命を支える科学って、地味だけど本当に社会に必要な力よね。ここでなら、それを一歩ずつ着実に学べそう。

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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