「保健医療学部」って？人のからだと向き合い、“支える力”を育てる学び
親： 医療系の学部って、なんだか難しそうだけど、保健医療学部ではどんな勉強をするの？
子： 簡単に言うと、「医療の現場で、人の生活や命を支える専門職を育てる学部」だよ。目白大学の保健医療学部では、理学療法・作業療法・臨床検査という3つの国家資格職を目指して、医学・リハビリ・検査技術などの専門知識を学ぶんだ。
親： お医者さんじゃなくても、医療現場で働くってことね。
子： うん、いまの医療は「チーム医療」が基本だから、こうした専門職の役割が本当に大きいんだよ。患者さんに寄り添って、“その人らしい生活”を取り戻すサポートができる仕事なんだ。
学びの柱｜医学的知識＋実践力＋人間理解
● 理学療法学：からだの機能回復と運動支援のプロへ
- 解剖学・運動学・生理学など、身体機能の構造としくみを徹底的に学ぶ
- 歩行・筋力・バランスなどのリハビリ方法を、実技と演習で習得
- 病院・福祉施設・在宅医療など、幅広い現場で活躍できる力を養う
● 作業療法学：生活の動作や心のケアまでサポートする
- 着替え、調理、書字、仕事など、日常生活の回復を目指す支援方法を学ぶ
- 精神疾患・発達障害・高齢者ケアなど、対象が多様なのも特徴
- アートや遊びを取り入れた“作業療法”の創造性も大切にする
● 臨床検査学：病気の診断を支える検査のスペシャリスト
- 血液・尿・心電図・超音波など、人体のあらゆる検査技術を習得
- 医師の診断を裏付ける“正確なデータ提供”が使命
- 最新の検査機器やAIとの連携も意識した教育体制を整備
カリキュラム｜「座学＋実技＋臨床実習」で即戦力を育成
● 1年次：医療の基礎＋人間理解を学ぶ
- 解剖学・生理学・医療倫理・心理学などの土台づくり
- チーム医療の理念や医療人としての姿勢も学ぶ
- 学内実習で、機器の使い方やケアの基本を早期に体験
● 2年次：専門性を深める＋実技力を磨く
- 専門分野ごとの演習が本格化（例：筋電図解析、脳神経評価、心エコーなど）
- 模擬患者とのロールプレイやチーム演習で実践力を向上
- 国家試験の基礎対策もこの時期から始まる
● 3年次：現場実習で“生きた医療”を学ぶ
- 各学科ごとに、病院・クリニック・介護施設などで長期実習を実施（6～10週間）
- 実際の患者さんとの関わりの中で、判断力・共感力・対応力を養う
- 実習先の評価や現場フィードバックをもとに、自己成長につなげる
● 4年次：卒業研究と国家試験対策に集中
- 卒業研究では、症例研究や検査データ分析などを通じて、エビデンスに基づいた考察力を鍛える
- 国家試験対策講座・模試・個別指導など、万全の支援体制
- 就職活動と並行して、自分の専門職としてのキャリアを明確に描く
実習と施設｜“本物”に触れながら学ぶ4年間
- 学内には、最新のリハビリ機器／超音波装置／検査シミュレータを完備した実習室あり
- 模擬患者役を教員・学生が務め、リアルな現場に近い練習が可能
- 連携病院や福祉施設と定期的に実習・見学・ボランティア協力を実施
- 災害医療や地域包括ケアなど、次世代医療にも対応するカリキュラム
学生の雰囲気｜まじめで思いやりがあり、支え合える仲間たち
- 「人のために何かしたい」という思いを持った学生が多い
- 男女ともに在籍しており、医療系進学を目指す高校出身者が中心
- 実習や国家試験に向けて、友人同士で学び合う文化が定着
- 穏やかで真剣、でも明るさもある雰囲気が特徴
就職・進路｜資格を活かして“医療のプロ”として働く未来へ
● 主な進路
- 病院（総合病院・リハビリテーション病院・大学病院など）
- 介護・福祉施設（老健・特養・通所リハ等）
- 地域包括支援センター／訪問リハビリ／在宅医療チーム
- 検査センター／クリニック／健診機関
- 公務員（保健所／自治体医療部門）
- 大学院進学（医療技術・臨床研究・公衆衛生分野）
● 国家試験・資格支援
- 理学療法士・作業療法士・臨床検査技師 国家試験対策を専任教員がサポート
- 学内模試・個別指導・グループ学習会など多角的な支援体制
- 4年連続 国家試験合格率90％以上（学科により異なる）
保護者の方へ｜こんなお子さまにおすすめです
- 医療・福祉分野に関心がある子
- 人と接することが好きで、聞き上手な子
- 実技や演習を通して、手を動かして学ぶのが得意な子
- 「ありがとう」と言われる仕事にやりがいを感じる子
- 地域や社会の課題に対して、具体的に役立ちたいという気持ちがある子
子： 最初は理学療法って「体を動かす」くらいのイメージしかなかったけど、学ぶほどに“人の人生に寄り添う”深さに気づいたんだ。
親： 医療って、ただ治すだけじゃなくて“支える力”なんですね。この学部なら、その力をしっかり育ててもらえそう。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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