「地球環境科学部」って? 地球規模の視点で“私たちの暮らし”を見つめ直す学び
親: 「地球環境」って、最近よく聞く言葉だけど、大学ではどんなことを勉強するの?
子: 立正大学の地球環境科学部では、「自然と人間の共生」をキーワードに、環境問題・災害・都市と地域の課題などを地理学・気象学・環境科学などの視点から学ぶんだよ。
親: なんだか理系っぽいの?
子: 自然科学だけじゃなくて、人文・社会科学も組み合わせるのがこの学部の特徴。フィールドワーク中心の学びが多くて、**“外に出て、自分の目で見て、データをとって考える”**のが基本スタイルなんだ。
学びの特徴|“フィールドとつながる”地球・社会・地域の探究
● 環境問題を多角的に学ぶ
- 地球温暖化、自然災害、水資源、都市環境などのテーマに対応
- 環境化学・生態学・気象学などの理系科目+政策・法制度もカバー
- SDGsを実現するための学びを実践的に展開
● 地理空間情報を活用した分析力を養成
- GIS(地理情報システム)の使い方を習得
- 空間データをもとに環境変化や地域特性を分析
- ドローンによる調査、リモートセンシング技術にも触れる
● フィールドワーク重視のアクティブラーニング
- 火山・地すべり・河川・森林など、多様な自然環境で実地調査
- 都市部・農村部・災害被災地での地域課題の調査・解決提案
- 地元自治体や住民と協働した“リアルな学び”を重視
カリキュラムの流れ|フィールド×データ×思考で地球を読み解く4年間
● 1年次:基礎の定着と視野の広がり
- 環境科学基礎/地理学概論/自然地理と人文地理の入門
- フィールド実習の基礎訓練、地図・データの読み方の練習
- 小規模な現地調査で“観察する力”を養成
● 2年次:実践的調査力の養成
- 気候変動論/災害地理学/環境倫理と政策
- 実習・演習の充実(長野・静岡・山梨など多地域で実地調査)
- グループワークでの課題解決型学習(PBL)
● 3年次:専門性の深化と個別探究の開始
- GIS実習・ドローン活用演習・統計分析のスキルアップ
- ゼミに所属し、自分の関心分野を掘り下げる(例:森林保全/海岸侵食)
- 国内外でのインターンシップ・地域連携プロジェクト参加
● 4年次:卒業研究と実社会への接続
- 卒業論文執筆(例:都市のヒートアイランド現象の分析/水害対策の提案)
- 調査→分析→政策提案まで一貫して経験
- 官公庁・研究機関・企業への成果発表の場もあり
現場で活きる学びの場|「研究」だけで終わらない“社会との接点”
- 長野県の山村と連携した森林再生プロジェクト
- 都市公園の生態系調査と環境整備提案
- 河川の氾濫調査とハザードマップの作成
- 首都圏の都市気候分析(ヒートアイランド対策提案)
- 地域住民との協働イベント(環境教育、まち歩き)
学生の雰囲気|フィールドに強くて、人にも優しい“動ける理系”
- 「自然が好き」「地理が好き」「地図を読むのが得意」な学生が多い
- フィールドワークで鍛えられ、行動力・観察力に優れた学生が多い
- 理系的思考と文系的感性を併せ持つ、柔らかく多様な雰囲気
- アウトドア好きや地域活動に積極的な学生も多数
就職・進路|“地球を読む力”を仕事に変える多彩な道
● 主な進路先
- 官公庁(環境省・地方自治体の環境部署、防災・都市計画など)
- 一般企業(建設コンサル/エネルギー企業/GIS関連)
- 教育・研究職(地理教員/気象・地理系研究所)
- 環境NPO・地域団体などでの活動も多数
- 大学院進学(環境学・地理学・社会工学など)
● 資格取得・サポート体制
- 高等学校教諭一種免許(地理歴史)
- 学芸員/環境アセスメント士/測量士補
- GIS技術者/気象予報士の取得を目指す学生も
- インターン・企業連携講座・就職セミナーなど支援制度が充実
保護者の方へ|こんなお子さまにおすすめです
- 自然や地球の仕組みに関心がある子
- 地図や地理に強く、観察・分析が得意な子
- フィールドワークや体験を通して学びたい子
- 環境や地域社会に貢献する仕事がしたい子
- 文系理系を問わず、“人と自然のつながり”に興味がある子
子: 教室だけじゃなくて、現地で感じて学べるから、“知識”が“実感”に変わっていくんだ。
親: 地球のこと、地域のこと、そして人のこと。幅広く学べて、将来につながるって感じね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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