
この記事は、早稲田大学国際教養学部専門の個人塾を2年目として運営している、早稲田大学のハルが構成しています。
生徒ひとりひとりと向き合う中で感じたのは、「親子のすれ違い」や「学部理解のギャップ」。それを少しでも埋められるよう、保護者の方に学部情報をお届けしています。
京都大学文学部で学べる内容とは?
親: 文学部って、けっこういろんなこと学べるんやろ?あんたは何を専攻してたん?
子: 哲学・思想系の専修やね。とくに日本思想史。江戸時代の儒学とか国学がメインやけど、視点を変えると今の社会にも通じる部分があっておもろいで。
親: 哲学って…なんか抽象的すぎて、親はよう分からんわ(笑)
子: まあ、たしかに「役に立つか?」って言われたら困るけど(笑)、京大の文学部って、何をどう考えるかを自分で決めることに価値があるんよ。
親: なるほど、自分でテーマを見つけて深掘りする感じ?
子: そうそう。授業も「正解を学ぶ」ってより、「問いを立てる」ことを大事にする。教授も答えを教えてくれへん(笑)
ゼミや課外活動では何をしていた?
親: ゼミってどんな感じやったん?哲学って議論とか多そうやけど。
子: めっちゃ議論するで。少人数やし、毎回ひとりが発表して、全員で突っ込みまくる(笑)
親: ほな、発表する側は緊張するなあ。
子: うん。でも、京大の文学部って「どうでもいいことを徹底的に考える」文化があって、それが逆におもろいんよ。
親: 変わってるなぁ(笑)課外活動は何かしてた?
子: 古本屋めぐりとか、寺社を巡ってフィールドノートつけたりしてた。文化系のサークルもゆるく入ってたよ。
キャンパスの雰囲気と休日の過ごし方
親: 吉田キャンパスって、どんな感じなん?
子: 雰囲気は…一言で言うと“自由すぎる”。服装も考え方もバラバラで、誰も他人を気にしてない。
親: じゃあ、ちょっと浮いたくらいじゃ誰も気にせえへんのやね。
子: うん。ほんまに「自分の世界」がある人が集まってる感じやね。特に文学部はそれが濃い(笑)
親: 休日は何してたん?
子: 鴨川沿い歩いたり、古書店行ったり、文章書いたり。何するでもなく、考えごとしながら過ごすのが好きやったな。
京都大学文学部の就職と進路は?
親: 文学部って、就職どうなん?なんか心配になるんやけど…。
子: たしかに「どこでも行けるけど、どこに行くか分からん」ってのが文学部あるあるやな(笑)でも、就活はちゃんとすれば普通に決まるで。
親: あんたは出版社に内定したんやったっけ?
子: そう。大学で書いた文章とか、研究テーマを面接で話したら、「おもしろい子やな」って言ってもらえて。逆に文学部らしさがウケた感じ。
親: 文学部って、何をアピールするかがカギなのね。
子: うん。論理的に考えて、自分の言葉で語れる人は評価されると思う。あと、京大ってネームバリューも強いしね。
学生の雰囲気はどんな感じ?
親: 文学部って、どんな子が多かった?
子: クセのある子が多い(笑)でも、みんな自分の興味に誠実っていうか、「これが好き!」って芯がある人が多いな。
親: それって、ある意味強みやね。
子: うん。普通の会話でも、気づいたら思想談義になってたり、ゼミ後に喫茶店で延々と語り合うとか、ザラやで。
親: 逆に、合わへん人は大変かもやね。
子: そうかも。でも、干渉されへん文化やから、静かに過ごしたい人にも優しいと思う。
一番の思い出は何?
親: 文学部の4年間で、一番印象に残ってることは?
子: やっぱ卒論かな。「世阿弥の芸術論と現代表現の接点」ってテーマで、半年以上ひたすら調べて、書いて、直して…。
親: なんか深そうやけど、あんたらしいな(笑)
子: ありがとう(笑)提出したときはホッとしたけど、それ以上に「自分の言葉で世界を捉えた」感覚があって、自信ついたわ。
親: そういう経験があると、社会に出てもぶれへんやろね。
受験生の親に伝えたいこと
親: 最後に、京大文学部を目指す子の親御さんに何か言いたいことある?
子: まず「就職が不安」って思う方も多いかもやけど、心配しすぎんで大丈夫。自分の考えを深く掘り下げた経験って、必ず評価されるから。
親: なるほどね。知的体力がつく、ってことやね。
子: そう。京大は自由すぎて不安になる子もいるかもしれへんけど、「自分で考えて行動できる子」にはほんまに合ってる環境やと思う。
親: 京都の街もいいし、親としても安心できるわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は最新情報に基づいていますが、詳細は必ず大学公式サイトでご確認ください。

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