九州大学法学部で学べる内容とは?
親: 法学部って、六法全書をひたすら暗記するようなイメージがあるけど、実際どうなの?
子: そんなことないよ。もちろん基本的な法律は覚えるけど、それ以上に「なぜこの法律があるのか」「どう活かすのか」って考える力が大事なんだよ。
親: あんた、わりと物静かだから、ディベートとか苦手なんじゃないかと思ってたけど。
子: うん、正直、大人数でわーっと議論するのはちょっと苦手。でも、九大の法学部はレポートや個人の調べ学習も多くて、自分のペースでじっくり考えられるのがありがたかったな。
親: そういう学び方が合ってたのかもね。
子: そうかも。私は憲法のゼミに入ってて、表現の自由とか、すごく考えさせられるテーマが多かったよ。
ゼミや課外活動では何をしていた?
親: ゼミって、どんな雰囲気なの?
子: 少人数で静かな感じ。みんな真面目で、発表も落ち着いて進むから、私みたいに口数少ない人でも参加しやすかったよ。
親: どんなテーマを扱ったの?
子: 「公共の福祉と個人の権利のバランス」みたいな内容が多かった。判例を読んで、それをもとに意見をまとめるのが中心。論理的に書く力がかなり鍛えられた。
親: サークルとかは入ってた?
子: 入ってたけど、ゆるめの読書サークル。週に1回集まって好きな本の話をする感じで、あんまりしゃべらなくても自然にいられる場所だった。
キャンパスの雰囲気と休日の過ごし方
親: 伊都キャンパスって、どうだった?
子: 自然が多くて静かだよ。教室も広くて、窓から山が見えるのが気に入ってた。ガヤガヤしてないから、静かなタイプの人には合うと思う。
親: 休日は何してたの?
子: 図書館に行って勉強したり、本読んだり。あと、海が近いから気分転換に自転車で海まで行って、何もせずにぼーっとしてたこともある(笑)
親: なんか、あんたらしいね(笑)
子: うん、自分のペースで過ごせたから、4年間が本当に心地よかったな。
九州大学法学部の就職と進路は?
親: 法学部って、就職どうなの?やっぱり弁護士とか多いの?
子: ロースクールに進む人もいるけど、それだけじゃないよ。公務員志望も多いし、民間企業の総合職とか法務部に行く人も結構いる。
親: あんたは?
子: 私は地元の自治体の行政職に内定もらった。実は1年生のときから公務員志望だったから、少しずつ勉強を始めてたんだ。
親: 早めに準備してたのね。
子: うん、内向的だから面接とかに自信がなかったけど、先生が模擬面接で丁寧に指導してくれて、なんとか乗り越えられた。
学生の雰囲気はどんな感じ?
親: 法学部の子って、全体的にどんな雰囲気?
子: 落ち着いた人が多いかな。目立つタイプより、静かにコツコツやってる人が多くて、私にとっては安心できる雰囲気だった。
親: がつがつしたタイプは少ないの?
子: いなくはないけど、九大全体が“堅実に努力するタイプ”が多いから、他の大学よりも静かで真面目な雰囲気だと思う。
親: それなら、無理して目立たなくても自然体でいられそうね。
子: うん、内向的でもちゃんと居場所があるのが、九大のいいところやと思う。
一番の思い出は何?
親: 大学生活で一番印象に残ってることって何?
子: やっぱり卒業論文かな。憲法に関する判例を50件以上読み込んで、「表現の自由とSNSの関係」について書いたんだ。
親: それって、なかなか時代に合ってるテーマね。
子: うん。ひとりで黙々と調べて、書いて、見直して…って作業だったけど、自分にはそのスタイルが合ってた。完成したときの達成感はすごかったよ。
受験生の親に伝えたいこと
親: 最後に、九州大学法学部を目指す子の親御さんに一言ある?
子: 九州大学の法学部は、目立たなくても、自分のペースで努力できる子にとってすごくいい場所だと思います。内向的でもちゃんと力を伸ばせる環境があります。
親: 無理に外向的にならなくてもいいのは、親としても安心だわ。
子: そうですね。“静かに考える力”を大事にしてくれる場所なので、そういう子には本当におすすめです。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は最新情報に基づいていますが、詳細は必ず大学公式サイトでご確認ください。

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