親:「大学生活の中で、休日はどう過ごしてたの?」
学生:「本を読むのはもちろんなんだけど、上智って四ツ谷にあるから、休日は神保町に行って古本屋巡りしたり、喫茶店でひとりの時間を楽しむことが多かったな。」
親:「なんか“文学部っぽい”休日だね(笑)」
学生:「そうかも(笑)。でも、静かな時間を大事にする人が多いから、みんな自分のペースを持ってる感じだった。」
親:「いい意味で“内省的”な雰囲気なんだね。」
学生:「うん、それがかえって人との距離感とか言葉の選び方にも影響してる気がする。」
親:「で、就活はどうだった?文学部って進路が幅広そうだけど。」
学生:「めちゃくちゃ悩んだよ(笑)。でも、“伝える”を軸に考えたときに、広告や広報の仕事に惹かれるようになって。今は都内のPR会社に内定もらった。」
親:「言葉の力を活かせる仕事だね。」
学生:「うん、まさに“文学部で学んだことを社会で使える場”って感じ。文章を通じて人の心を動かすって、簡単じゃないけど面白い。」
親:「向いてる気がするよ。」
学生:「ありがとう。自分の“言葉”が社会の中で役に立つって、やっぱり嬉しい。」
親:「文学部って、どんな学生が多かったの?」
学生:「ひとことで言うと、“考えることが好きな人”が多かったかな。自分の世界観をしっかり持ってる人が多くて、見た目は静かでも芯が強い感じ。」
親:「なんか、知的な雰囲気が漂ってそう。」
学生:「そうかも。あと、読書家が多いのはもちろんだけど、演劇や映画、音楽に詳しい人も多くて、“文化全体を楽しむ”って感じだった。」
親:「刺激的な仲間が多かったんだね。」
学生:「うん、語り合うのが好きな人たちばかりで、話が尽きなかったよ。」
親:「大学生活で一番の思い出って何?」
学生:「4年のゼミで、卒論発表会をやったんだけど、自分のテーマについて堂々と話せたこと。すごく緊張したけど、“4年間の集大成”って感じがして、終わった後に泣きそうになった。」
親:「それは達成感あるね。」
学生:「うん、自分の好きなことにとことん向き合えたっていう感覚は、文学部ならではかもしれない。」
学生:「文学部って、明確な職業訓練の場ではないかもしれません。でも、“読む”“考える”“伝える”という人間にとって根源的な力を、じっくり育てられる場所です。何にでも応用できる基礎力が身につくので、安心して送り出してあげてください。」
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は最新情報に基づいていますが、詳細は必ず大学公式サイトでご確認ください。
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