東北学院大学 文学部で学べる内容とは?
親: 文学部っていうと、やっぱり小説を読んだり、評論を書いたりするの?
子: そう思われがちだけど、実際はもっと幅広いよ。僕の所属してる文学部は、英語英米文学、ドイツ語ドイツ文学、日本文学、哲学、歴史学、心理学など、多彩な学問が並んでて、それぞれが独立して深く掘り下げられるんだ。
親: 哲学や心理学も含まれてるの?文学というより、人文全体って感じね。
子: まさにそう。僕は哲学系に興味があって、実存主義とか死生観とか、けっこう重めのテーマを扱ってるけど、それがすごく面白い。考えることが好きな人にはぴったりの環境だよ。
親: たしかにあなた、昔から一人で本ばかり読んでたもんね(笑)。
子: そういう子、意外と多いよ。でも、発表やディスカッションの機会もあるから、内向的なだけじゃなくて、自分の考えを伝える力も少しずつ鍛えられていく感じかな。
ゼミ・レポート・課外活動のリアル
親: 授業ってどんな風に進むの?やっぱり講義が中心?
子: 1・2年は講義が中心だけど、3年からはゼミが本格化して、自分の研究テーマを掘り下げていくよ。僕のゼミではニーチェの思想を扱ってて、毎週文献を読み込んで発表してる。
親: 難しそうだけど、楽しんでるみたいね。
子: うん、難しいけど、自分の中で「これはどういう意味なんだろう」って考える時間が好きなんだ。あと、レポートの量も多くて、文章力が鍛えられるのは大きなメリットかな。
親: サークルとかには入ってるの?
子: 文芸サークルに入ってるよ。詩を書いたり、短編を持ち寄って合評会したり。ああいう空間で、自分の表現を出せるのは、文学部ならではの楽しみだと思うな。
親: 一人で考える時間も大事にしながら、仲間と語り合う場もあるってことね。
子: そう、両方あるからバランスがいい。静かに学びたい人にも、議論したい人にもフィットすると思う。
東北学院大学のキャンパスと学生のカラー
親: 東北学院大学って、どんなキャンパスだったの?
子: 僕が通ってた五橋キャンパスは、仙台駅からも近くてアクセスが良いんだけど、建物も落ち着いていて静かな雰囲気。図書館も充実してて、古典文学から哲学書まで、好きなだけ浸れるよ。
親: じゃあ、文学好きにはたまらない環境なのね。
子: 本当に。空きコマは図書館にこもって読書したり、自分のノートに考えを書きためたりする時間が日常だったな。周りにもそういう「考えることが好きな人」が多かったよ。
親: 学生の雰囲気ってどんな感じ?にぎやかなの?落ち着いてる?
子: 落ち着いてる子が多いかな。すごく静かってわけじゃないけど、派手な子は少なめ。どちらかというと“知的な興味でつながる”ような関係が多かった気がする。
親: 大学全体の雰囲気としても、真面目で知的な感じなのね。
子: そうだね。キリスト教系の大学だからか、どこか柔らかくて誠実な空気が流れている気がするよ。
東北学院大学 文学部の就職と進路は?
親: 文学部って就職が心配っていうイメージがあるんだけど…。
子: たしかに、専門職があるわけじゃないから不安になるかもだけど、実際は教育、出版、一般企業、自治体、NPO、金融、ITなど、進路は意外と多様だよ。
親: へぇ、IT系にも進む人がいるの?
子: 文章力や論理的思考力を活かして、企画職や広報に就く人もいるし、SEとして働く人もいる。僕の先輩は文系未経験からIT研修を経てWeb制作会社に就職したって話もあるよ。
親: あなたはどんな進路を考えてるの?
子: 今のところは、出版か教育系かな。エッセイや批評文を書き続けたいって思いもあるし、自分の中で「言葉とどう向き合うか」を軸に進みたい。
親: そういう思いがあるなら、きっと伝わる就活ができるね。
子: ありがとう。キャリアセンターのサポートも手厚いし、OB・OG訪問も紹介してもらえるから、動き出せば道は開けると思ってる。
一番の思い出は?
親: 大学生活で、一番心に残ってる瞬間ってある?
子: ゼミの合宿かな。泊まり込みで文献を読みながら、夜通し哲学の話をしたんだ。焚き火のまわりで、“自由とは何か”“幸福って何だろう”って語り合って…。ちょっと恥ずかしいけど、あの時間は忘れられない。
親: なんだか青春って感じね(笑)。
子: うん。でも、そういう“本気で考えた時間”が、今の自分の土台になってる気がするんだよね。文学って、役に立つかどうかじゃなくて、「どう生きるか」を考えさせてくれるんだ。
受験生の親に伝えたいこと
親: 最後に、この学部を目指す子の親御さんに何か伝えたいことある?
子: 文学部って、就職や資格みたいな目に見える成果だけじゃ測れない学びが多いです。でも「考える力」「言葉で表現する力」「自分自身と向き合う力」は、どんな仕事にも活かせるし、何より“人として深まる”感覚がある。静かに、自分のペースで、じっくり育ちたい子には本当にぴったりの環境だと思います!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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