東北工業大学 ライフデザイン学部で学べる内容とは?
親: “ライフデザイン”って聞き慣れないけど、どんなことを勉強するの?
子: 簡単に言うと「人の暮らしや生き方を支えるデザイン」を学ぶ学部だよ。福祉、建築、プロダクト、インテリア、心理、地域福祉など、人と暮らしを軸にした分野を横断して学べるんだ。
親: デザインってことは、美術系みたいな感じ?
子: それもあるけど、“見た目をきれいにする”だけじゃなくて、「使う人の気持ちを考えた設計」や「課題解決としてのデザイン」が中心だよ。たとえば、車椅子利用者のための空間デザインとか、高齢者施設での居住環境設計とか。
親: へぇ、暮らしに密着したデザインなのね。
子: そう。“誰かのために考える”ことを、技術と感性の両方からアプローチしていくっていう感じかな。
実習・プロジェクト・ゼミのリアル
親: 授業は座学だけじゃないの?
子: 実習やフィールドワークがめちゃくちゃ多いよ。地域の福祉施設に通って、利用者さんにインタビューしたり、実際の空間を計測して改善案を考えたりもするんだ。プレゼンの機会も多いし、アウトプット重視だね。
親: 実際の現場を見て学べるのって大事よね。
子: うん、実践があるからこそ、「自分の考えたことが誰かの役に立つか」を常に意識できるんだよね。僕のゼミでは、東北の仮設住宅跡地の再利用について地域の人と一緒にワークショップを開いたこともあるよ。
親: それ、社会的にも意味がある活動ね。
子: そうなんだよ。技術だけじゃなく、相手の気持ちを汲み取る力も求められるから、人としても成長できた気がする。
東北工業大学キャンパスと学生の雰囲気
親: ライフデザイン学部の学生って、どんなタイプが多かった?
子: やさしくて観察力がある人が多かったな。あとは、男女比も比較的バランスが良くて、建築やインテリア志望の子、福祉・心理に興味がある子、それぞれが自分の興味を持って学んでる印象。
親: 文系と理系が混ざってるって感じ?
子: まさにそんな感じ。建築模型を作る課題がある一方で、福祉制度の調査とか、心理テストの分析もやるしね。いろんな視点が交差するのが面白いし、誰でも活躍できる場がある学部だと思う。
親: 八木山キャンパスはどうだった?
子: 自然が多くて落ち着いた雰囲気だよ。ものづくり系の施設や福祉・心理の演習室も整ってて、学びに集中できる環境だった。
東北工業大学 ライフデザイン学部の就職と進路は?
親: ライフデザインって就職先が幅広そうだけど、実際どうなの?
子: ほんとに幅広い!建築・インテリア関係、福祉施設、行政、福祉用具メーカー、教育、NPO、デザイン事務所、IT系のUXデザイン部門なんかもあるよ。
親: “専門を深めつつ、応用も利く”ってことね。
子: そうそう。自分の興味次第でいろんな道が開けるし、実践経験が多いから就活でも話すネタに困らない。僕は仙台市の福祉系団体に就職予定で、大学時代のプロジェクト経験を評価されたよ。
親: キャリア支援はどうだった?
子: 丁寧だったよ。ESの添削や面接練習だけじゃなくて、「この子はこういう進路が合いそう」ってアドバイスしてくれる先生もいて、親身になってサポートしてくれた。
一番の思い出は?
親: 大学生活で一番印象に残ってるのは?
子: 地域福祉の授業で、グループで「高齢者が安心して暮らせるまち」をテーマに企画したこと。実際に地元の商店街で聞き取り調査して、空間の改善案を立体模型で提案したんだ。
親: それ、実際の街づくりに活かされるかもね。
子: そうなったら最高だけど、何より「人の声を形にする」って経験がすごく大きかった。ライフデザイン学部って、自分の学びが誰かの暮らしに直結する感覚があるのが魅力なんだ。
受験生の親に伝えたいこと
親: 最後に、この学部を目指す子の親御さんに伝えたいことある?
子: ライフデザイン学部は、“人の暮らし”を大切に考える子にぴったりの場所です。技術・感性・社会性をバランスよく育てる学びがあって、自分の関心や個性を大切にできる空気もあります。将来の選択肢も広いので、「やりたいことはまだ決まっていないけど、人の役に立ちたい」って子には本当におすすめです!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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