心理と福祉、2つの分野を一緒に学べるってどういうこと?
親: 心理・福祉学部って、ちょっと珍しい名前だけど、何を学ぶ学部なの?
子: 一言で言うと、「人の心と暮らしを支える専門職」を育てる学部。心理学と福祉学って、実は密接に関わっていて、たとえば発達障害や虐待、うつや不登校など、複雑な課題を抱える人を支援するには、心の理解と社会制度の知識が両方必要なんだよ。
親: なるほど、心理だけ、福祉だけじゃ足りない現場が多いのね。
子: そうそう。聖徳大学では、その両方を基礎から実践までバランスよく学べるようになっていて、たとえば「心理支援ができる福祉職」「福祉制度に強い心理職」として現場に出ることができるのが強みなんだ。
学びの特徴は?心理・福祉・保育がつながる構成
親: どんなコースや学びの軸があるの?
子: 大きく分けて、心理学を中心に学ぶ「臨床心理コース」と、福祉を軸にした「社会福祉コース」の2本立て。でも、どちらのコースでも心理学・福祉学の両方を基礎から学ぶようになっているよ。さらに保育や教育の授業も選択できるから、「子どもの心を支えたい」「発達障害を理解したい」という学生にも人気があるんだ。
親: 横断的に学べるのはいいわね。将来の幅も広がりそう。
子: そうなんだ。「将来どの分野に進むか決めきれていない」という子でも、学びながら方向性を探れるし、進路変更にも柔軟に対応できる仕組みになってるよ。
心理学の実験もある?福祉の現場も行ける?
親: 心理学って、どんなことをするの?テストとか実験とか?
子: うん。発達心理学やカウンセリング心理学、社会心理学など、心の仕組みを学ぶ授業と並行して、実験や観察、ケーススタディなども体験的に学ぶよ。あと、心理検査のやり方や報告書の書き方も、実務的にしっかり学べる。
親: 福祉の方は?施設とかで実習もあるの?
子: もちろんあるよ!社会福祉士や精神保健福祉士を目指す子は、3〜4年次にかけて施設・病院・行政機関での実習がある。高齢者、障害者、子ども、生活困窮者など、さまざまな現場で「支援のリアル」に触れられるのが貴重なんだ。
学生の雰囲気は?静かな人が多い?
親: 心理とか福祉って、ちょっと内向的なイメージあるんだけど、学生の雰囲気ってどんな感じ?
子: たしかに、どちらかというと落ち着いていて、優しい子が多いかな。でも、「人と深く関わりたい」って気持ちを持ってるから、すごく対話が丁寧だし、グループワークも活発で思いやりがある空気だよ。
親: 専門的な話が多くてついていけなくならないか心配なのよね…
子: 聖徳大学は少人数制の授業が多いし、先生もすごく話しやすい人ばかり!質問も気軽にできるし、学修アドバイザー制度で履修や進路の相談にも個別対応してくれるから、迷ってもちゃんと道が開けるよ。
資格は?臨床心理士や福祉職に本当に進める?
親: 卒業したらどんな資格が取れるの?
子: 目指せるのは、臨床心理士(大学院進学が必要)、公認心理師(指定科目+実習+国家試験)、社会福祉士、精神保健福祉士など。あとは保育士や児童指導員の資格も視野に入るよ。特に聖徳大学は心理と福祉の両方に対応したカリキュラムが強いから、ダブル取得を目指す子もいるんだ。
親: 国家試験対策って大丈夫?
子: 模試・対策講座・グループ勉強・個別指導の体制がしっかりしていて、合格実績も高いよ!心理系・福祉系の進路をそれぞれ専門でサポートしてくれる先生がいるから、安心して挑戦できる。
卒業後の進路は?
親: 実際に卒業したら、どんなところで働くの?
子: 病院、福祉施設、児童相談所、スクールカウンセラー、行政機関、心理相談センター、企業の人事部門など、多岐にわたるよ。特に近年は「心のケア」の重要性が高まっていて、公的機関や教育分野からのニーズが高い!
親: 心理士や福祉職って就職先が限られていると思ってたけど、意外と広いのね。
子: うん!しかも、大学のキャリア支援がすごく手厚いから、求人の紹介やエントリーシート添削、面接練習までしっかりやってくれるよ。福祉・心理系だけでなく、一般企業に進む子もいるから、選択肢はかなり広いと思う!
印象に残っているエピソードは?
親: 大学での一番の思い出ってある?
子: 精神保健福祉の実習で、引きこもり支援の現場に行ったときのことが忘れられない。最初は一言も話してくれなかった利用者さんが、最後に「また話せるといいね」と言ってくれたの。そのとき、「ただ話を聴くことの重み」を初めて体感したな…。
親: 心に寄り添うって、本当に深い仕事なのね。
子: うん。目に見える成果は少ないかもしれないけど、人の人生に静かに関われるって、すごく意味のあることなんだって思った。
最後に、保護者の方に伝えたいこと
親: 心理・福祉学部を志望している子どもを持つ親として、何を知っておくといい?
子: この学部は、「心を支える」「暮らしを支える」っていう、とても人間的で大切な役割を担う仕事に就くための準備をしてくれる場所です。理論だけじゃなくて、現場での体験や人との対話を通して、じっくり成長できる環境が整っています。
親: 迷ってる親御さんもいると思うけど…
子: 心理や福祉って、決して“特別な人のための分野”じゃなくて、これからの社会のすべての人に関わる大事なフィールドなんです。お子さんが「人を支えたい」と思っているなら、この学部はきっとその想いに応えてくれます。どうか、その気持ちを信じて、応援してあげてください。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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