人間文化学部って、どんなことを学ぶの?
親: 「人間文化学部」って、名前は聞くけど何を学ぶのかピンとこないのよね…。
子: 簡単に言うと、「人間の営みを文化の視点から探る」学部だよ。昭和女子大では、文学・言語・思想・歴史・宗教・芸術など、人の“こころ”や“表現”に関わることを幅広く学べるんだ。
親: なるほど、いわゆる“教養”を深めるタイプの学部ね。
子: うん、でもただ読む・調べるだけじゃなくて、「現代社会の中でどう意味づけるか」っていう思考力・分析力・表現力を育てるのがポイントなんだ。
文学だけじゃない?学びの広がりは?
親: 文学部と何が違うの?日本文学中心なの?
子: 日本文学もあるけど、それだけじゃないよ。昭和女子大の人間文化学部は、**「日本文化をベースに、広く“人の文化”を学ぶ」**というスタンスで、
- 日本文学(古典・近現代)
- 日本語学・方言・表現のしくみ
- 歴史文化(日本・東アジア・比較文化)
- 宗教・思想・哲学・美術
- 現代社会における文化の役割(メディアやジェンダーも)
みたいに、かなり多様なテーマが扱われているよ!
親: 昔を学ぶことで、今や未来を考える力も育ちそうね。
子: そうそう!“過去”を知ることで、“今”をより深く理解できるんだよ。
読書や論文ばかり?アウトプット型の授業もあるの?
親: 文系の学部って、読書とレポートばっかりってイメージがあるけど…
子: 確かにそういう授業もあるけど、グループディスカッション・発表・エッセイ制作・フィールドワークなんかも多いよ。文章力やプレゼン力もかなり鍛えられる!
たとえば…
- 現代文学を読み解いてプレゼンにまとめる
- 歴史的建造物を訪ねて文化的背景を調査する
- 日本語の変化について街中のことばを観察・分析
- ジェンダー論やメディア文化をテーマに討論
- 卒論は自由テーマで本格的な研究ができる!
親: 文系だけど「考えて、伝える」力が求められるのね。
子: うん、だから就活でも「論理的に話せる子」「伝える力がある子」として評価されることが多いよ!
学生の雰囲気は?文学少女が多いの?
親: どんな学生が多いの?やっぱり本好きな“文学少女”タイプ?
子: そういう子もいるけど、話し好きな子・聞き上手な子・クリエイティブな子など、バラエティ豊かだよ。読書や歴史が好きで、自分の世界を大切にしてるけど、対話にも開かれてる子が多いかな。
親: 女子大だと和やかな雰囲気?
子: うん、おだやかで人間関係が落ち着いているのがこの学部の特徴かも。少人数ゼミも多いから、先生との距離も近いし、安心して学べるよ。
就職は?専門的な資格とかはないけど大丈夫?
親: 文系学部って、資格がないから就職が不安って人も多いんだけど…。
子: でも実は、人間文化学部の「思考力・言語力・人間理解力」って就活に強いんだよ!実際にマスコミ・出版・教育・行政・企業の広報や人事など、幅広く活躍してる先輩が多いんだ。
主な進路例:
- 出版・編集・新聞・テレビなどのメディア関係
- 広告・企画・広報・ブランディング職
- 一般企業(人事・総務・営業・マーケティング)
- 公務員(文化系職・行政職)や教育関係
- 大学院で文化研究・言語研究・教員免許取得なども可能!
親: 表現力があれば、どんな場所でも応用が利くってことね。
子: うん、「文学や文化を学んだ人」って、社会に深みを与える存在として求められてるんだよ。
印象に残っている授業や体験は?
親: 大学生活で、心に残っている体験ってある?
子: 漢字の成り立ちから社会背景を読み解く授業!「ことばが歴史を語る」っていう視点が衝撃的で、文化を学ぶ面白さに本気で目覚めた瞬間だったよ。
最後に、保護者の方へひとこと
親: 文系・教養系って将来につながるか不安っていう声もあるのよね。
子: でも、人間文化学部は**「社会を深く見つめる力」「自分の言葉で考える力」を育てる場所**なんです。これからの時代にこそ求められる力が、ここにはあります!
親: どんな子に向いてると思う?
子: 「本が好き」「人の心や歴史に興味がある」「伝えるのが得意」「自分の考えを深めたい」――そんな子にはぴったりの学部だよ!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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