経済学部って、結局なにを学ぶ学部なの?
親: 経済学部ってよく聞くけど、実際にはどんなことを学ぶの?「お金の話」っていうイメージだけじゃ、漠然としててよくわからないのよね。
子: うん、それすごくよくある疑問だと思う。経済学って、たしかにお金の流れを扱うんだけど、それ以上に「社会のしくみ」や「人間の行動の背景」を理論的に解き明かしていく学問なんだよ。たとえば、「なぜ物の価格は変わるのか」「どうして不況が起こるのか」「政府が介入すべきタイミングは?」みたいな問いに、理論とデータを使って答えていくのが経済学部の学び。
親: なるほど、なんだか哲学と実学の中間みたいね。成城の経済学部にはどんな特徴があるの?
子: 成城大学の経済学部は、少人数教育と実践的な学びを両立してるところが大きなポイントだよ。1年生のときからゼミナールがあって、基礎からじっくり学びつつ、自分の意見を発信する訓練もできる。2年生以降は専門的なコースに分かれて、自分の興味に合わせた分野を深めていくスタイルなんだ。
どんな授業があるの?文系だけど数学も必要?
親: 経済学って、数学が必要って聞いたことあるんだけど……高校では文系だった子でもついていけるのかしら?
子: たしかに、グラフや数式が出てくる授業もあるけど、そこは成城大のきめ細かいサポートがあるから安心して大丈夫。たとえば「数学基礎」「統計入門」みたいな初学者向けの授業が1年次にしっかり用意されていて、つまずかないようなカリキュラムが組まれてるよ。
親: 文系出身でも配慮されてるのは安心ね。他にはどんな授業があるの?
子: マクロ経済学・ミクロ経済学はもちろん、現代経済・国際経済・環境経済・行動経済学・公共政策など、社会のさまざまなテーマに応用できる授業がそろってるよ。中でも人気なのが、実際の統計データを使って課題を解決していく「応用経済分析」や「地域経済のフィールドワーク」。理論だけじゃなく、実社会と結びつけながら学べるのがいいところなんだ。
コースやゼミの仕組みは?実践的な学びって何をするの?
親: 実践的な学びってよく聞くけど、具体的にどういうことをするの?
子: 成城の経済学部では、2年次以降に「経済理論・政策」「国際経済」「社会経済」「地域と企業」の4つの履修モデルがあるんだ。それぞれのテーマに沿って科目を選べるし、ゼミナールでの研究も深めやすい構成になってる。
親: ゼミってどんなことをやるの?
子: ゼミでは、先生の専門分野に合わせて研究テーマを設定して、プレゼンやディスカッション、論文の読み解きや発表を行うよ。たとえば「日本の財政政策と経済成長」「デフレと消費者心理」「中小企業の地域貢献」みたいなテーマをグループで掘り下げて、最終的には卒業論文につなげていく感じ。実際に官庁や企業にインタビューに行くこともあるよ。
学生の雰囲気は?真面目?就活ガチ勢が多い?
親: 経済学部って就職に強いイメージがあるけど、その分“ガチ勢”みたいな学生が多くてピリピリしてそう?
子: それが意外とそんなことないんだよね(笑)。もちろん就職意識が高い学生も多いけど、ゼミやサークル、バイトも楽しんでる“成城らしい”ゆるさもちゃんとある。男女比もバランスよくて、おしゃれな子も多いし、雰囲気としては「落ち着いた社交的タイプ」が多いかな。
親: 成城大全体が上品でのんびりしたイメージあるわよね。
子: そうそう。キャンパスも緑が多くてきれいだし、文系学生が中心だから、学内での交流も活発。経済学部は人数が多い分、いろんなタイプの学生がいて、居場所が見つけやすいって感じだよ。
就職先や進路は?どんな業界に強いの?
親: 成城の経済学部って、やっぱり金融や商社に行く人が多いのかしら?
子: 金融系に強いのは間違いないけど、それだけじゃないよ。商社、メーカー、広告、不動産、IT、公務員まで、本当に幅広い。OB・OGのつながりも強くて、学内に来てくれる企業の数も多いから、就職活動のチャンスはかなりある。キャリア支援センターの面倒見も良くて、個別相談も予約制で何度も対応してくれるよ。
親: 経済学部って“潰しが効く”っていうけど、本当なの?
子: 本当だと思う。数字に強い、論理的に考えられる、社会を俯瞰する視点がある――っていうのは、どんな仕事でも重宝されるからね。あと、成城大の名前は中堅〜大手企業にはしっかり認知されてるし、「育ちの良さ」や「協調性」も評価されやすいって言われてるよ。
主な就職先例:
- 三菱UFJ銀行、みずほフィナンシャルグループ、SMBC日興証券
- 伊藤忠商事、住友商事、双日
- 野村総合研究所、アクセンチュアなどのコンサル系
- NTTデータ、楽天、YahooなどIT系企業
- 国家・地方公務員
- 成城大学大学院 経済学研究科への進学
印象に残っている授業やエピソードは?
親: 経済学って座学が多そうだけど、印象に残っている体験はある?
子: 3年次のゼミで、地域経済をテーマにしたフィールドワークに参加したときのことかな。実際に商店街の活性化を考えるプロジェクトで、地域の人たちにインタビューしたり、データをもとにプレゼン資料を作ったり。理論で学んだことが、現場の課題とどうつながっているかがよくわかって、勉強の意味がリアルになった経験だったよ。
最後に、保護者の方へひとこと
親: 経済学部って、なんとなく役立ちそうだけど、将来に直結してるのか少し心配なのよね。
子: 成城大学の経済学部は、「社会の見え方」を根本から変えてくれる学部だと思う。自分の生活も、日本や世界の動きも、データや理論で説明できるようになると、世の中に対して一歩先の視点を持てるようになるんだよね。就職に直結するスキルもつくし、卒業後の進路の幅も広いから、「やりたいことがまだ決まっていない」って子にも安心して勧められると思う。
親: どんな子に向いてると思う?
子: 「数字やグラフが好き」「社会やニュースに関心がある」「論理的に考えたい」「自分の頭で分析してみたい」――そんな子には、きっとぴったりな学部だよ!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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