【親向け】東京農業大学 農学部の学び・雰囲気・就職をやさしく紹介!

「農学部」って、農業だけを学ぶの?

親: 「農学部」っていうと、田んぼで稲作をするようなイメージがあるんだけど、実際はどうなの?

子: うん、そう思われがちだけど、今の農学部ってすごく幅広いんだよ。東京農業大学の農学部では、農業技術はもちろん、植物の生命科学やバイオテクノロジー、環境保全、食料問題まで、いろんな分野を学べるんだ。

親: なるほど、科学的・国際的な側面もあるのね。

子: そう!「農」っていう言葉にとらわれず、「人間と自然の関係」や「持続可能な社会」を考える学問が中心になってきてる。だから、フィールドワークもあれば、実験室での遺伝子解析もある。すごく多様なんだよ。


学科はどうなっているの?何を専門に学べるの?

親: 農学部の中にはいくつくらいの学科があるの?

子: 東京農業大学の農学部には以下の6学科があるよ:

  • 農学科:作物・園芸・土壌・病害虫など、伝統的な農学の中心
  • 動物科学科:家畜・畜産・動物行動・獣医の基礎知識など
  • 生物資源開発学科:天然資源の活用、植物の機能成分、バイオ資源開発
  • デザイン農学科:農×デザイン!農村の景観や地域活性を学ぶ新領域
  • 国際農業開発学科:食料問題や国際協力、アジア・アフリカの農村支援
  • 地域環境科学科:環境保全、水資源、里山整備など、農村の持続性を支える分野

親: へえ…「農業」といってもすごく多彩なのね!

子: うん、農業を「つくる・支える・広げる・守る・伝える」って視点で学べるから、文理融合型って言われることもあるよ。


授業や実習って、どんなことをするの?

親: 授業ではやっぱり実験や実習が多いの?

子: すごく多いよ。キャンパス内には農場も温室もあるし、収穫した作物で食品開発をすることもあるし、牛や豚の飼育を通して命と向き合うこともある。座学と実践のバランスが良いから、現場で使える知識が身につくんだ。

親: 農業って、地味だけど大事な分野よね。

子: うん。だからこそ、実習で「土に触れる」「命を育てる」経験がすごく大切。チームで動くことも多いから、協調性や責任感も育つよ。


学生の雰囲気は?のんびりしてる?

親: どんな学生が多いのかしら?やっぱり、のんびりした子が多い?

子: のんびりしてるというより、「素直でまじめ」な子が多いかな。自然や生き物が好きな人、地に足のついた考え方ができる人が多い。あと、地方出身者が多くて、人柄がやさしい感じ!

親: キラキラした都会的な雰囲気とはまた違うのね。

子: そうだね。でも、「農」を通じて世界を見ようとしてる視野の広さはある。海外研修や国際協力に興味がある子も結構多いよ。


就職はどう?研究職?農家?それとも公務員?

親: 農学部って、就職が限られてるイメージがあるんだけど…。

子: 実はすごく多様な就職先があるよ。農業系企業や食品メーカーはもちろん、公務員(農政職や環境職)、JA(農協)、教育、流通、さらには一般企業の品質管理や商品開発職も多い。もちろん農家を継ぐ人もいるけど、少数派かな。

親: 食や環境に関わる企業に強いってこと?

子: そう!今の時代、「安全な食」「サステナブルな社会」って、企業でも大きなテーマだから、農学部出身者の視点が活きる場はすごく増えてるんだ。


主な進路実績:

  • 食品メーカー(商品開発・品質管理)
  • 種苗・農薬・農機メーカー(研究・営業)
  • 公務員(農林水産省、地方自治体の農政・環境部門)
  • 農協(JA)・農業系金融機関
  • 農業法人・アグリスタートアップ企業
  • 国際協力機関(JICAなど)
  • 大学院進学(農学・生命科学・環境科学系)

印象に残った授業や実習は?

親: 今までで、特に印象に残ってる授業ってある?

子: デザイン農学科の実習で、農村地域に行って「景観を活かしたまちづくり」を提案したことかな。農業って“作る”だけじゃなくて、“どう伝えるか”“どう守るか”まで含まれてるんだって実感したよ。


最後に、保護者の方へ

親: 農業って、地道で成果が見えにくい世界だから、進路として不安もあるのよね…。

子: たしかに派手じゃないけど、すごく“人間的な学問”だと思う。命・環境・社会をまるごと扱うから、自分の価値観や生き方も問われる。でも東京農業大学には、そういう問いに向き合える仲間と環境があるよ。

親: どんな子に向いてる学部なのかしら?

子: 「自然が好き」「食や命に関わる仕事がしたい」「人と人との“つながり”を大事にしたい」――そんな気持ちがある子には、ぴったりだよ!

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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