【親向け】一橋大学 社会学部の学び・雰囲気・就職をやさしく紹介!

「社会学部」ってなにを学ぶの?社会問題に詳しくなるの?

親: 「社会学部」って言うと、“なんとなく社会問題について考える学部”って印象なんだけど、実際にはどんなことを学ぶの?

子: 一橋大学の社会学部では、「社会とは何か」「人はなぜこう行動するのか」を、理論とフィールドワークの両面から考える学問なんだ。政治や経済と同じくらい深い視点で、日常の“当たり前”を問い直す学びができるよ。

親: へえ…でも「社会」って広すぎない?専攻とかあるの?

子: うん、2年次以降は大きく3つの領域に分かれるよ:

  • 社会学・社会理論系:現代社会の構造や制度、理論的な分析
  • 文化人類学・地域研究系:異文化や習俗、グローバルな文化比較
  • メディア・表象文化系:映画、マンガ、広告などの表象を通じた社会分析

授業はどんな感じ?理論?それともフィールドワーク?

親: 授業ってどんな感じなの?文章読んで考察ばかり?

子: たしかに理論も読むけど、フィールドワークや映像分析、現地調査も多いよ。たとえば、商店街での聞き取り調査や、移民コミュニティでの文化調査など、現場に出て“人の暮らしを観察する”っていう視点がすごく重視されてる。

親: 理系の実験とは違うけど、かなり実践的なのね。

子: そうだね。「人の営み」をデータとして扱って、言葉にする力が養われる学び。論文もたくさん書くから、考察力・表現力はめちゃくちゃ鍛えられるよ!


学生の雰囲気は?地味系?サブカルっぽい?

親: 一橋の社会学部って、どんな学生が多いの?真面目な子?それとも自由な感じ?

子: 一言でいうと、“個性的で知的好奇心の強い人”が多いかな。読書好き、映画・アート・哲学に詳しい子も多いし、サブカルに強いタイプもいる。落ち着いてて、論理的だけど柔らかい印象の子が多いよ。

親: 意識高すぎてついていけないってことは?

子: 大丈夫(笑)。議論が好きな子が多いけど、フラットで優しい雰囲気だよ。一橋全体に「実直で真面目」って空気があって、社会学部もそれを引き継いでる感じ。


就職はどう?社会学って就職に不利じゃない?

親: 社会学って就職に弱いって聞くけど、本当?

子: 全然そんなことないよ!むしろ一橋大学の社会学部は、人文社会系で最強クラスの就職力。論理的思考力と文章力が高いから、マスコミ・広告・人材・コンサル・公務員などで重宝されてる。

親: 文系のなかでもトップなんだね。

子: うん。あと一橋は少数精鋭だから、ゼミ単位の就職支援もすごく手厚いし、教授の推薦や紹介もある。大学全体としても就職支援にかなり力を入れてるよ!


主な進路実績:

  • メディア(NHK、朝日新聞、出版・映像関係)
  • 広告・PR(電通、博報堂、ADK)
  • コンサルティング(アクセンチュア、デロイトなど)
  • 一般企業(伊藤忠、NTT、楽天、リクルートなど)
  • 国家・地方公務員(総合職・文化庁・外務省・都庁など)
  • 大学院進学(東大・京大・一橋大学大学院など)

印象に残った授業やフィールドは?

親: 特に記憶に残ってる授業ってある?

子: 文化人類学のゼミで、外国人労働者が多い地域を訪れて、日常の文化や宗教行事をフィールドノートに記録したことがあって。「社会って制度だけじゃなく、“関係性”でできてるんだな」って体感できた授業だったよ。


最後に、保護者の方へ

親: 社会学って将来が見えづらいから不安だけど、本人が興味を持ってるなら応援したい気持ちもあるのよね…。

子: 一橋の社会学部は、「考える力」「伝える力」を一番大切にしてくれる場所だと思う。それって、どんな職業にも通じるし、自分らしく社会と向き合う力にもなる。興味があるなら、きっと将来に活きるはずだよ。

親: どんな子に向いてる学部だと思う?

子: 「社会ってなんだろう?」「人間の行動を深く理解したい」「誰かの生き方に関心がある」――そんな“問いを持てる子”には最高の場所だと思う!

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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