人間生活学部って何を学ぶの?家庭科みたいな感じ?
親: 「人間生活学部」ってちょっと聞き慣れない名前ね。家庭科っぽい印象だけど、実際はどんな学部なの?
子: 確かにそう感じるかも。でも、実はすごく専門的なんだよ!
衣・食・住・子育て・福祉・健康といった“暮らし”を科学的に研究する学部なんだ。
親: 暮らしを“科学的に”ってどういうこと?
子: 感覚や経験だけに頼らず、データや研究を通して生活を良くする方法を探るってこと。たとえば、栄養バランスの分析や、保育の発達理論、住まいの設計と福祉の関係とかね。
学科はどう分かれているの?どんな分野がある?
親: 学科はどうなってるの?「人間生活」ってすごく広そうだけど…。
子: 新潟県立大学の人間生活学部には、次の2つの専門コースがあるよ!
● 食育栄養学科
- 管理栄養士国家資格の取得が目標
- 栄養・調理・食品学・臨床栄養・公衆栄養などを総合的に学ぶ
- 地域の健康支援、医療現場での食事管理、学校や企業での栄養教育などにも対応
● 子ども学科
- 保育・幼児教育・児童福祉の専門職を目指すコース
- 発達心理・遊びの理論・家庭支援・障がい児保育などを学ぶ
- 保育士資格と幼稚園教諭免許の取得が可能
親: 食と子ども、それぞれに専門的な学びができるのね。
子: うん。「生活を支える力」を、科学と実践の両方から身につけられるのがこの学部の大きな特長だよ!
授業や実習はどんな感じ?現場での経験は積めるの?
親: 座学だけじゃなくて、実習や体験の授業もあるの?
子: むしろ実習はとっても大事にされてるよ!
食育栄養学科:
- 学内の実習室で調理・献立作成・栄養評価を体験
- 病院や保健所、学校などで臨地実習(現場実習)
- 地域と連携した栄養教育イベントの企画運営も経験できる
子ども学科:
- 1年次から保育所・幼稚園での観察実習
- 3・4年次には本格的な保育実習・教育実習
- 子どもとふれあいながら**発達を「見る力」「関わる力」**を育てる授業が充実
親: 「学んで、やってみて、振り返る」っていう流れがちゃんとあるのね。
子: そう!新潟県立大学は少人数制だから、教員のサポートもすごく手厚いよ。
学生の雰囲気は?あたたかくて真面目?
親: どんな学生が多いの?やっぱり女性ばかり?
子: 女子が多めだけど、男子学生も一定数いるよ。全体としてはあたたかくて真面目な学生が多い印象!
- 子どもが好きで保育士を目指す“やさしさ重視タイプ”
- 食や栄養への探究心がある“こだわり派”
- 地域の課題に関心がある“まちづくり志向”
- コツコツ努力する“安定型・誠実型”
親: 技術だけじゃなく、人間的にも成長できそうな環境ね。
子: うん!“人と人の間で生きていきたい”っていう気持ちがある人にぴったりだよ。
就職はどう?資格が活きる道が多い?
親: 管理栄養士や保育士って、国家資格があるから就職には強いのかしら?
子: その通り!この学部は国家資格を武器に、安定した進路を描ける学部でもあるんだ。
主な進路(食育栄養学科):
- 病院・福祉施設の管理栄養士
- 学校給食・行政(保健センターなど)
- 食品企業の商品開発・品質管理
- スポーツ栄養や地域の食育活動 など
主な進路(子ども学科):
- 保育所・幼稚園・認定こども園の保育士・教諭
- 児童福祉施設・放課後児童クラブ
- 地方自治体の子育て支援担当
- 子ども向け教育関連企業など
親: “人の暮らしに寄り添う力”があるから、就職後も必要とされ続けそうね。
子: そう!専門職としても、人としても信頼される人材を育てるのがこの学部なんだ。
印象に残った学びは?「あたりまえ」を問い直す視点
親: あなた自身、印象的だった授業ってある?
子: 食文化の授業で、「なぜその家庭ではこの食事なのか?」を考察したことがあってね。
“栄養バランス”だけじゃなく、家庭の文化や価値観を尊重することの大切さに気づいた。
「正しい」と「その人らしい」は違うんだって実感したよ。
最後に、保護者の方へ
親: “暮らしを支える力”って、これからますます必要になりそうね。
子: うん。新潟県立大学 人間生活学部は、「人の生活」に深く関わる専門職を育てる場所。
そしてそれは、食べる・育つ・暮らす――人が人らしく生きる営みを支える学びなんだ。
親: どんな子におすすめだと思う?
子: 「人の生活を支えたい」「食や子どもに関わる仕事がしたい」「人に寄り添いたい」――
そんな**“あたたかい関心と探究心”を持った子にぴったり!**
未来の暮らしを、やさしく支える力を育てたいなら、心からすすめたい学部だよ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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