「音楽学部」って、プロを目指す人だけが行くの?
親: 音大って、プロの演奏家を目指すような人が行くイメージだけど、うちの子に合うのかしら…。
子: たしかに「演奏家=音大」というイメージがあるけど、それだけじゃないんだよ。愛知県立芸術大学の音楽学部では、演奏だけでなく、作曲、音楽教育、研究など、音楽に関わるいろんな分野を学べるんだ。
親: 勉強だけじゃなくて、やっぱり毎日楽器を弾くような日々なの?
子: うん、もちろん演奏の時間は多いよ。でも、理論・歴史・指導法・身体の使い方なども学んで、“音楽を総合的に理解する力”を育てるのが特徴だよ!
どんなことが学べる?実技+理論で音楽を深く探究
① 5つの専攻で専門性を深める
- 器楽専攻: ピアノ、弦楽器、管楽器、打楽器など
- 声楽専攻: オペラ、歌曲、アンサンブルなど
- 作曲専攻: 作曲・編曲・楽譜制作・音楽理論
- 音楽学専攻: 音楽史、音楽美学、民族音楽など研究中心
- 指揮専攻: 合唱・オーケストラ指揮(選抜制)
子: 専攻ごとにカリキュラムがかなり違っていて、自分の目標に合わせて徹底的に専門を磨けるよ。
② 実技レッスンは基本“マンツーマン”
- 専門実技は年間を通して個人レッスン
- 担当教員によるきめ細かい指導が受けられる
- 少人数制で相談もしやすい環境
親: ひとりひとりを丁寧に見てくれるのは安心ね。
子: 国公立だけど、私立音大と同じくらい実技指導は手厚いって言われてるよ!
③ 音楽を支える幅広い学問も学べる
- ソルフェージュ(楽譜を読む・歌う基礎力)
- 和声・対位法(作曲のルール)
- 音楽史・音響学・舞台芸術論など
- 教職課程(音楽教員免許も取得可能)
子: 単に「うまくなる」だけじゃなくて、「なぜそれが美しいのか」を言葉で説明できるようになるのがこの学部の良さなんだ。
学生の雰囲気は?音楽に真剣で、互いを尊重し合える環境
親: 音楽学部って、厳しい世界って印象があるけど、学生同士の雰囲気はどうなの?
子: みんな“音楽が本気で好き”って気持ちが共通してるから、ライバルっていうより「仲間」って感じだよ。練習室での交流も多いし、アンサンブルで協力し合う機会もたくさんある!
親: 高校までの部活とはまた違う真剣さがありそうね。
子: そうだね。でも、ピリピリしてるんじゃなくて、いい意味でお互いを刺激し合える雰囲気があるよ!
実技試験・演奏会・学外活動も豊富!
① 定期演奏会や卒業演奏会で“成果を発表”
- 学内ホールでの発表会、ソロ演奏
- 合奏・合唱・オペラなどの大規模公演もあり
- 一般公開される演奏会も多く、実践的な経験が積める
② 学外との連携で“地域に音楽を届ける”
- 市民向けワークショップや学校での訪問演奏
- 他大学・プロ団体との合同演奏・研究発表
- 地元の文化振興事業とも積極的に連携
子: 音楽って“ひとに聴いてもらってこそ”のものだから、学外とのつながりも大切にしてるんだ。
卒業後の進路は?音楽を活かして多様な道へ
主な進路パターン
- プロ演奏家(オーケストラ、ソリスト、伴奏者など)
- 作曲家、編曲家、音楽制作スタッフ
- 中学・高校の音楽教員
- 音楽療法士、福祉施設での演奏支援
- 音楽系大学院進学、研究者
- 一般企業(楽器・音響・文化・教育系など)
就職・進学サポートもあり
- 教員採用試験対策、面接練習あり
- 演奏会実績が就活・進学時に強みになる
- 卒業後も演奏や指導で地域に関わる卒業生が多数
親: 音楽の道って不安定な印象もあるけど、教育や福祉、企業にも進めるのね。
子: うん。演奏だけじゃなく「音楽を通して社会と関わる」っていう考え方が育つから、幅広いキャリアが開けるんだ。
保護者の方へ〜こんなお子さんにおすすめ!
親: 芸術って情熱だけじゃなくて、続けるための覚悟も必要そうね。
子: だからこそ、こんな子におすすめだよ:
- 音楽が生活の一部で、演奏・創作が好きな子
- 自分の表現を高め続けたい意志がある子
- 地道な練習や探究を継続できるタイプの子
- 仲間と音楽を共有する喜びを大切にできる子
- 音楽を通じて社会や人とつながりたい子
親: 音楽を“仕事にする”というより、“生き方の一部にする”って感じね。
子: うん、**「音楽で人の心に触れたい」**っていう想いがある子には、本当にぴったりの場所だと思う!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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