「総合生命理学部」ってどんな学部?生命の仕組みを解き明かす最先端の理系学部
親: 名前がすごく専門的だけど、「総合生命理学部」って何を学ぶところなの?
子: 一言でいうと、「生命とは何か?」を分子や細胞のレベルで探求する学部だよ。バイオテクノロジーや遺伝子、脳の仕組み、再生医療、環境問題など、“命”に関わる最先端テーマを学ぶ場所なんだ。
親: 医学部ではないけれど、医療や健康とつながる学問なのね。
子: そうだよ!医師になる学部ではないけど、医療を支える研究職やバイオ産業のプロになる道がひらけてるんだ。
2専攻体制で「分子・細胞」から「個体・環境」まで幅広くカバー
① 生命システム科学専攻
- 細胞・遺伝子・タンパク質などの生命現象を分子レベルで探求
- ゲノム編集、がん研究、免疫、代謝、脳科学などの先端研究に触れる
- 生命科学に必須の化学・物理・生物・数学をバランスよく学ぶ
- 最先端の研究設備を活用した実験実習が充実
② 環境生命科学専攻
- 生態系や地球環境と生命の関係を多角的に探る学び
- 動植物の行動・進化・共生・微生物・環境汚染など幅広いテーマに対応
- フィールドワーク(屋外調査)や実験を通して“生きた生命”を体感
- 環境問題やSDGsを科学的に解決する視点を養う
子: 「ミクロな世界」に興味があるなら生命システム科学、「地球スケールの生命」に興味があるなら環境生命科学って感じ!
親: 理系だけど、人の健康から自然環境まで幅広く学べるのね。
実験×探究の連続!体験型で「考える力」を育てる学び
- 1年次から基礎実験・観察・記録・考察を反復的に実施
- PCR、電気泳動、遺伝子解析などのバイオ実験を本格的に体験
- フィールドで昆虫・植物・水質調査を行う環境調査実習
- 教員と一緒にテーマを設定し、3年次から卒業研究に本格着手
- 大学院と連携し、学部生のうちから最先端研究に参加するチャンスも
子: 教科書を読むより、「自分の手で確かめる」って学び方が中心なんだ!
親: 実験や研究が好きな子にとっては、すごくワクワクする環境ね。
アカデミックな雰囲気と研究志向の強い学生が集まる学部
- サイエンスが大好き!な探究心旺盛な学生が多い
- 生物オリンピック出場経験者など、理科の得意な子も在籍
- 調べる・掘り下げる・試す・分析するのが好きな“研究気質”タイプが中心
- 落ち着いていてまじめ、でも好きなテーマには熱中する傾向
- 教員との距離が近く、研究の相談や進路指導も丁寧に行われる
子: いわゆる“理系オタク”っぽい子も多いけど、みんな自分の興味に夢中!
親: 知的で静かだけど、芯がしっかりしている印象ね。
卒業後の進路は?研究・医療・環境・教育など幅広く活躍!
主な就職・進学実績
- 製薬会社・バイオテクノロジー企業・化学メーカー
- 食品・化粧品・健康関連企業の研究開発部門
- 医療機器メーカー・遺伝子検査・創薬支援企業
- 環境コンサル・自治体の環境政策部門
- 高校理科教員・大学院進学(修士・博士課程)
活かせるスキル・資格
- 生命科学・生物学・化学・環境学の高度な知識と分析技術
- 実験計画・データ処理・プレゼンテーション能力
- SDGs・環境問題・医療問題への科学的アプローチ力
- 学芸員資格の取得も可能
親: 医学部じゃなくても“医療や健康に関わる仕事”に就けるんだね。
子: 実際、研究職や企業の技術職として医療を支える人も多いんだ!
保護者の方へ〜どんなお子さんにおすすめ?
- 生物・化学・サイエンスが好きで探究心が強い子
- 実験や観察を通して“なぜ?”を深掘りしたい子
- 医療やバイオ、環境に興味があり、将来研究や技術開発に関わりたい子
- 自分のペースでじっくり考えるのが好きな子
- 医学部志望だったが“理系の専門職”として別の道も考えたい子
子: “人の命”や“自然の不思議”に向き合ってみたい――そんな気持ちがある子にぴったりの学部だよ!
親: 研究職や技術職も含めて、将来の選択肢が広い学部ね。じっくり学びたい子に最適だわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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