「文学部」って?“日本を深く知り、人を深く理解する”学びの原点
親: 文学部って、ざっくり「本を読んで、感想を書く」っていうイメージだけど…実際はどうなの?
子: 確かに本は読むけど、それは“言葉”や“歴史”、“人の営み”を深く理解するための手段なんだ。皇學館大学の文学部は、日本の文化や歴史を柱にしながら、現代社会でも必要とされる教養力を育てていく学部なんだよ。
親: 皇學館大学って「神道」のイメージが強いけど、文学部全体でも学びは広いのね。
子: そう!国文学、日本史、神道学などの“日本文化の中核”をしっかり学べる学部だよ。
3つの専攻で構成される学び|日本を軸に「人間と文化」を読み解く
国文学科
- 古典文学(万葉集、源氏物語、和歌など)と近現代文学の両方を学修
- 文法・表現・文章構成力の強化、作品解釈・背景理解を通じた思考力育成
- 日本語教育・国語教育・編集・出版分野への展開も可能
国史学科
- 古代から近現代まで、日本の歴史を体系的に学ぶ
- 実証的な史料分析・古文書の読解・フィールドワークも充実
- 地域史、考古学、文化財保護にも強く、博物館学芸員や教員を目指す学生も多い
神道学科
- 神道の歴史・教義・儀礼・神社制度などを学び、日本文化の根源に迫る
- 宗教学や比較文化との連携で、現代社会における宗教の役割を考察
- 神社関係者や地域文化リーダーを目指す道もあり
子: 「日本」を軸に、人・言葉・宗教・歴史を立体的に学べるから、視野がすごく広がるよ。
親: 地元や日本文化に根ざした学びができるって、これからの社会でも大きな強みになりそうね。
皇學館文学部ならではの魅力|“伝統×現代”をつなぐ教養教育
キーワードは「教養」と「実践」
- 和歌や古典文学を原文で読む力
- 歴史資料を読み解く論理的思考力
- 儀式・風習を現代にどう活かすかを考える実践的視点
- “継承と創造”の両方に立脚した教育方針
他大学では味わえない特徴
- 神宮(伊勢神宮)や神社界との強い結びつき
- 地域と連携した文化活動(お祭り・歴史イベント・ガイド活動など)
- 「国語教育」「地域教育」「宗教理解教育」など幅広い就職対応
親: 歴史を知るって、昔の話を知ることじゃなくて、今と未来の行動につながるのね。
子: そう、伝統を知ってるからこそ、説得力のある発信ができるようになるんだよ!
学生の雰囲気は?まじめであたたかく、好奇心旺盛な“文化好き”
- 読書や神社巡り、古典芸能、史跡訪問が趣味という学生も多数
- おだやかで協調性があり、物事をじっくり考えるタイプが多い
- 地元(三重・東海地方)出身の学生が多く、地域への愛着が強い
- 地域ボランティアや観光ガイド、教育実習にも積極的
- 落ち着いたキャンパスで、学問にしっかり向き合う空気感
子: 雰囲気はやさしくて、ちょっと“古風”な感じの人が多いかも(笑)
親: 落ち着いた環境で、学問に向き合えるって素敵ね。人間関係も安心できそう。
教員志望から地域・文化の担い手へ|卒業後の進路も幅広い
主な進路
- 中学校・高等学校の国語・社会科教員
- 公務員(市役所・県庁の文化政策、観光、教育関係)
- 博物館・資料館・神社職員
- 出版・編集・メディア・観光業界
- 大学院進学(文学・歴史・宗教学など)
取得できる資格・免許
- 中学校教諭一種(国語・社会)
- 高等学校教諭一種(国語・地理歴史・公民)
- 学芸員資格
- 司書資格
- 神職資格(神道学科)
親: 学んだことがそのまま“地域で活かせる力”になってるのがいいわね。
子: 地元の文化や歴史を、伝えられる人になりたいって思えるようになるよ!
保護者の方へ〜どんなお子さんにおすすめ?
- 本や歴史、文化に強い興味をもっている子
- 自分のペースでじっくり考えるのが好きな子
- 日本語や日本文化を深く学びたいと思っている子
- 地域に根差した仕事、教育や文化活動に関心がある子
- 人と対話し、他者の背景を尊重できる子
子: 「なんとなく文学が好き」「昔の日本にロマンを感じる」って子にもぴったり!
親: 学びの深さと実社会での応用力の両方を備えた、堅実な学部だと感じました。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
コメント