「情報社会学部」って?情報を“使う力”から“社会を変える力”へ
親: 情報社会学部って、コンピューターを学ぶってこと?
子: それだけじゃないんだ。大阪経済大学の情報社会学部では、情報をどう“読み取り・活用し・伝えるか”を通して、現代の社会をどう動かすかを考える学問なんだ。いわば、デジタル時代の「社会の読み解き方」を学ぶ学部なんだよ。
親: 情報って、もう生活の中に溢れてるものね。
子: うん、SNS、マーケティング、ネットニュース、行政のDXまで…情報を“どう使うか”がこれからの社会人には欠かせないスキルなんだ。
学びの柱|情報×社会×実践で未来の課題に挑む力を育てる
● 情報リテラシーとICTスキルの基礎
- Excel、PowerPoint、Python、Rなど実務的なITスキルを早期から習得
- 情報を「収集・分析・活用」する力を段階的に高める
- SNSやメディアの活用とリスク管理についても学習
● データサイエンスとマーケティング応用
- 統計学やデータ分析の基礎から応用までを学び、社会の動きを「数値で読み解く」力を養う
- デジタルマーケティング、消費者行動分析、広告効果測定など実践的なテーマに挑戦
- ビッグデータ時代に必要な“判断力と提案力”を育てる
● 社会課題を“情報で解決する”探究型学習
- メディア社会、地域情報化、行政とICT、教育とITなど多様なテーマを横断的に学ぶ
- 情報を通して社会課題を捉え、調査・分析・発表を行うPBL(課題解決型学習)も豊富
- グループワークやプレゼンテーションを通じて実践力を強化
子: 単に「ITを使える」じゃなくて、「社会でどう使うか」「なぜ使うか」まで考えるのが特徴なんだよ。
学びのステップ|基礎から応用、そして社会実装へ
● 1年次:情報と社会の関係を基礎から理解する
- 「情報社会入門」「メディアと現代社会」などで視野を広げる
- データリテラシーの基本(統計・PC操作・検索技術)を習得
- 少人数の演習で、レポート・ディスカッション力も磨く
● 2年次:専門領域へのステップアップ
- 情報処理技術、社会調査法、データベース演習などを本格的に学修
- テーマ別プロジェクト(地域マーケ、SNS分析、観光振興など)に参加
- 複数のテーマから“自分の興味”を絞り込み始める
● 3年次:ゼミナールで研究力と発信力を鍛える
- 各ゼミに所属し、専門テーマに基づいた調査・分析をスタート
- グループ調査やフィールドワークを通じて実社会と接点を持つ
- データを元に「課題発見→提案→プレゼン」までのプロセスを体験
● 4年次:卒業研究+就職活動で自分の「軸」を形にする
- 社会の中の情報課題(例:ネット炎上/自治体DX/観光とSNSなど)を卒論テーマに
- 就職活動に向けて、ゼミ発表や外部コンテスト参加も活発
- 卒業論文と自己PRを両立するためのキャリアサポートも万全
実践的な学び|地域・企業と連携したプロジェクトが多数
- 商店街のPR動画を学生チームで制作し、SNSで公開
- 観光地の情報発信施策を提案し、自治体と協働で実行
- IT企業とのデータ活用ワークショップに参加
- 教育現場でのICT導入調査を行い、政策提言を実施
親: 現場の人と関われるのって、就職にもつながりそうね。
子: うん、大学の外で成果を出す経験が、自信になるんだ。
学生の雰囲気|穏やかで多様性のある、柔軟な学び手たち
- ITやメディア、社会問題に興味のある学生が集まる
- 論理的に考えるタイプから、表現が得意な子まで幅広い
- 男女比は比較的バランスがよく、文理融合型の空気感
- ゼミやプロジェクトでの連携が多く、仲間と切磋琢磨できる
就職・進路|“情報×社会”の視点は幅広い業界で強みになる
● 主な進路
- 情報通信・IT業界(SE、Web担当、広報)
- メディア業界(広告代理店、映像制作、SNS運用)
- 公務員(情報政策、地域振興、教育関係)
- 一般企業(マーケティング部門、商品企画、営業)
- 大学院進学(社会学、情報学、教育学など)
● 資格・キャリア支援体制
- ITパスポート、MOS、統計検定など資格取得支援あり
- キャリア形成科目が1年次から配置され、自己分析を早期に開始
- 業界別ガイダンス、OB/OG訪問、エントリーシート添削も充実
- インターンシップ制度とPBLが連動し、実践での成果を就活に活かせる構造
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 情報や社会の仕組みに興味がある子
- データやSNS、ICTに親しみを持っている子
- 文章やプレゼンで“自分の考え”を伝えるのが好きな子
- ITも社会課題も、どちらもバランスよく学びたい子
- 実践を通じて、自分の将来像を描きたい子
子: 情報って、ただ使うだけじゃなくて、「どう使えば人や社会の役に立つか」を考える力が求められてるんだ。
親: この学びができれば、どんな仕事にも“汎用力”として活きるわね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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