「建築・環境デザイン学部」って?空間・環境・ものづくりを通じて社会に貢献するデザイナーを育てる学び
親: 建築やデザインって、センスがないと難しいんじゃない?
子: センスも大事だけど、それ以上に「人や社会の課題を見つけて、解決する力」が求められるんだよ。大阪産業大学の建築・環境デザイン学部では、建築・環境・都市・空間・自然・ものづくりの6つの領域を横断的に学びながら、実践的なデザイン力を養うんだ。
親: 6つの領域って、具体的にはどんなことを学ぶの?
子: 例えば、建築物の設計や都市のまちづくり、インテリアや家具のデザイン、自然との共生を考えた環境デザインなど、多岐にわたる分野を学ぶよ。1年次で基礎を学んだ後、2年次から自分の興味に合わせて専門コースを選択するんだ。
6つの専門コース|自分の興味・将来に合わせて選べる多彩な分野
子: 2年次からは、以下の6つの専門コースから自分の興味や将来の目標に合わせて選択できるんだ。
- 建築デザインコース:住宅や公共施設などの建築物の設計を学ぶ。構造や法規、意匠など、建築に必要な知識と技術を習得する。
- 都市デザインコース:都市計画やまちづくりを学ぶ。地域の課題を解決するためのデザイン提案や、住民との協働によるプロジェクトを実施する。
- 環境デザインコース:自然環境との共生を考えたデザインを学ぶ。エコロジーやサステナビリティを重視した空間づくりに取り組む。
- 空間デザインコース:インテリアや展示空間など、人が過ごす空間のデザインを学ぶ。快適性や機能性、美しさを兼ね備えた空間づくりを目指す。
- 自然デザインコース:ランドスケープやガーデンデザインなど、自然と人との関係性を考えたデザインを学ぶ。緑地や公園の計画・設計に取り組む。
- ものデザインコース:家具やプロダクトなど、生活を豊かにする「もの」のデザインを学ぶ。素材や形状、使い勝手を考慮したデザインを追求する。
学びのステップ|基礎から応用、実践へと段階的に深める4年間
● 1年次:デザインの基礎を幅広く学ぶ
- デザインの基礎となる造形力や論理的思考力を養う。
- CADやCGなどのデジタルツールの使い方を習得する。
- グループワークやプレゼンテーションを通じて、コミュニケーション能力を高める。
● 2年次:専門コースを選択し、専門性を深める
- 自分の興味や将来の目標に合わせて、6つの専門コースから1つを選択する。
- 専門分野の知識や技術を、講義や演習を通じて習得する。
- 実際のプロジェクトに参加し、実践的なデザイン力を養う。
● 3年次:実践的なプロジェクトに取り組む
- 地域や企業と連携したプロジェクトに参加し、実社会での課題解決に取り組む。
- プレゼミを通じて、卒業研究のテーマを設定し、研究の進め方を学ぶ。
- インターンシップやフィールドワークを通じて、実務経験を積む。
● 4年次:卒業研究に取り組み、学びの集大成を発表する
- 卒業研究を通じて、これまでの学びを総合的に活用し、独自のデザイン提案を行う。
- 学内外での発表会や展示会に参加し、自分の成果を広く伝える。
- 就職活動や進学に向けて、キャリア支援を受けながら準備を進める。
実践的な学び|PBLや地域連携プロジェクトでリアルな課題に挑む
子: この学部の特徴は、実践的な学びが豊富なこと。PBL(Problem-Based Learning)という課題解決型の学習を通じて、実際の課題に取り組むんだ。
- 地域のまちづくりプロジェクトに参加し、住民との対話を重ねながらデザイン提案を行う。
- 企業と連携した商品開発や空間デザインのプロジェクトに取り組む。
- 学内外でのコンペティションや展示会に出展し、評価を受ける。
親: 実際の現場で学ぶことで、社会に出てからの即戦力になりそうね。
子: うん。机上の学びだけでなく、実際に手を動かして考えることで、より深い理解と経験が得られるんだ。
学生の雰囲気|多様なバックグラウンドを持つ仲間と刺激し合う
- デザインやものづくりが好きな学生が多く、互いに刺激し合いながら成長している。
- グループワークやプロジェクトを通じて、協働する力やコミュニケーション能力が自然と身につく。
- 教員との距離が近く、個別の指導や相談がしやすい環境が整っている。
就職・進路|多様な分野で活躍するデザイナーを目指す
子: 卒業後は、建築設計事務所やデザイン事務所、インテリア関連企業、都市計画コンサルタント、プロダクトデザイン企業など、さまざまな分野で活躍できるよ。
親: 資格取得や進学のサポートはあるの?
子: 一級建築士やインテリアプランナーなどの資格取得支援が充実しているし、大学院への進学もサポートしてくれるよ。
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 建築やデザイン、ものづくりに興味がある。
- 実践的な学びを通じて、社会に貢献したい。
- チームで協働しながら、課題解決に取り組みたい。
- 将来、建築士やデザイナーとして活躍したい。
子: この学部では、自分の興味や関心を深めながら、実践的なスキルを身につけることができるよ。
親: 将来の選択肢が広がる、魅力的な学びの場ね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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