「世界のために動く人」を育てる、グローバル教育の新たなかたち
親: 外国語大学なのに「国際共生学部」って、ちょっと意外な名前ね。何を学ぶところなの?
子: 一言で言うと、英語を“道具”として使いながら、世界の社会課題や多文化共生に本気で取り組む人を育てる学部なんだよ。関西外国語大学の中でも、特に実践重視で“動ける人材”を育てるのがこの学部。
親: 語学だけじゃなくて、社会問題への関心とか行動力も大事ってこと?
子: まさにその通り。英語力+現場力+課題解決力の三拍子がそろった人材を目指していて、国際協力、NGO、教育、観光、環境など幅広い分野に対応しているよ。
学部の特徴|“英語で社会とつながる”実践型グローバル教育
● 世界を「知る・考える・動く」を実現する3段階教育
・1・2年次:英語力と国際理解の土台を徹底強化(全員が留学経験)
・3年次:海外での学修・インターン・フィールドワークに参加可能
・4年次:卒業研究で自分の関心ある社会課題を深掘りし、発信
→ 語学力だけでなく、**「実際に動く力」や「社会に伝える力」**まで育てるのがこの学部の最大の特長。
● 全員が“海外留学”を経験!さらにその先の「社会実践」も豊富
・アメリカ、カナダ、アジア、ヨーロッパなど約40か国に提携大学あり
・英語圏以外にも挑戦でき、多様な文化や価値観と出会うチャンスが豊富
・留学中に国際NGOでのインターンや現地調査を行う学生も多数!
● SDGsや多文化共生、観光、教育…幅広いテーマに対応
・「教育と共生」「地域と観光」「環境と開発」など多彩な分野に対応した授業がそろっている
・自分の関心を活かして、**“社会に提案できる力”**を育てるゼミ教育が中心
・卒業研究では、社会的テーマに英語で取り組むプレゼン・論文発表もあり
カリキュラムの流れ|「世界を知る→動く→発信する」4年間
● 1年次:英語力+国際共生の基礎を徹底的に鍛える
・英語集中プログラム(読む・書く・話す・聞くの4技能を強化)
・「国際共生論」「SDGs入門」「多文化理解演習」など国際教養を学ぶ
・外国人教員の授業や少人数ゼミで“伝える力”を鍛える
● 2年次:全員が海外へ!世界を“自分の目”で見る
・約半年~1年の留学が必修(語学+専門科目の履修が可能)
・留学先では「現地NGOの活動調査」「地域課題のフィールド研究」なども可能
・帰国後は、経験を活かして探究テーマを深める演習が本格化
● 3年次:課題解決型学修とフィールドワークを実践
・観光地の課題調査と英語での提案書作成
・多文化社会での教育支援活動に参加
・アジア地域の開発と環境保全をテーマにした海外スタディプログラムも実施
● 4年次:卒業研究で“社会に届ける提案”をまとめる
・フィールドワークや文献調査をもとに卒論執筆(英語での要旨発表あり)
・テーマ例:移民政策の現場支援、途上国の教育格差、サステナブル観光の実践提案
・発表会や公開プレゼンを通して、社会発信力も強化
実践例|“国際共生”をリアルに学ぶチャンスが豊富!
- カンボジアの教育NPOでの現地ボランティア+子ども向け教材制作
- 大阪の観光地での外国人向け案内改善プロジェクト
- 外国人住民の生活支援を行う自治体との連携調査
- 日本に住む難民への言語サポート実習(通訳+教育)
- 留学中にフィリピンの漁村でエコツーリズムプランを現地住民と共に企画
子: 英語の授業だけじゃない。「人と社会とつながる」経験がたくさんあるから、自分の世界がどんどん広がっていくよ。
学生の雰囲気|志が高く、柔軟で行動力のある仲間たち
・「国際協力をしたい」「社会課題に関わりたい」という明確な動機をもった学生が多い
・英語は好きだけど、それ以上に“人のために動きたい”という想いが強いタイプ
・個性豊かで、留学やフィールドワークを通じて主体性を育てている
・協調性や柔軟性があり、多様な価値観を尊重できる空気感
就職・進路|「グローバル×社会貢献」で広がる多彩な進路
● 主な進路分野
・国際協力NGO/国際機関サポートスタッフ
・観光・旅行業界(インバウンド対応)
・外資系企業・貿易関連・商社
・英語教育(中高教員・塾・留学支援など)
・自治体・地域づくり団体・NPO法人などの公共的分野
● 資格・支援体制
・中学校・高等学校英語教諭一種免許状
・国際協力キャリア講座、インターン紹介制度、英語資格試験支援(TOEFL/IELTS)など
・卒業生による進路相談会・OBOGネットワークも活発
保護者の方へ|こんなお子さんに向いています
・英語を使って「社会をよくしたい」という気持ちを持っている子
・異文化理解や国際問題に関心があり、自ら学び動こうとする子
・将来は国際協力や教育、観光など「人とつながる仕事」に就きたい子
・語学+社会性の両方を高めたいと考えている子
・世界を舞台にしながら、現実的な課題解決に挑戦したい子
親: 「英語が話せる子」じゃなくて、「英語を使って行動できる子」を育てる学部なのね。将来、世界のどこにいても、自分の力で社会と関われる―そんなたくましい姿が想像できて、楽しみになったわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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