工学部って?“未来を形にする”技術者になるための学び
親: 工学部って、機械とか電気とかを勉強するのよね?理系って難しそうだけど…。
子: たしかに理系だけど、「社会の課題を技術で解決する」っていうすごく実践的な学部なんだよ。兵庫県立大学の工学部では、機械工学・電気電子工学・応用化学・情報工学などを学びながら、モノづくりの現場や環境・エネルギー問題にも向き合えるのが特長だよ。
親: 技術者って、これからの社会でもずっと必要とされる存在よね。
子: そう。実験や演習も多くて、頭だけじゃなく手も動かす“実践型”の学びが魅力なんだ。
学びの特色|“理論×実践×社会課題”を貫く総合的工学教育
4つの専門分野で多彩な工学を学べる
- 機械系: ロボット、設計工学、流体・熱力学などの基盤技術を習得
- 電気電子系: 回路設計、制御工学、エネルギー変換、通信技術などに対応
- 応用化学系: 材料、触媒、ナノテクノロジー、環境化学まで幅広くカバー
- 情報系: プログラミング、AI、データサイエンス、セキュリティなど現代的テーマが豊富
実験・演習重視の教育体制
- 1年次から少人数制の基礎演習で“考える・つくる・確かめる”力を養成
- 専門分野に応じた高度な設備とラボを活用し、ハンズオン教育を徹底
- グループワークやPBL(課題解決型学習)も積極的に導入
地域・企業との連携によるリアルな課題解決体験
- 兵庫県・神戸・姫路などの地元企業と共同研究や実習を実施
- SDGsや地域課題(エネルギー、交通、環境)に工学でアプローチ
- インターンシップや産学連携プロジェクトを通じて、就職後を見据えた学びが可能
子: 「工学って、社会をより良くする手段なんだ」って、実習を通して実感することが多いよ。
4年間の学びのステップ|“考えて、つくって、届ける”技術者の道筋
1年次:理工系の基礎と工学への導入
- 数学・物理・化学など理系基礎科目を固めながら、工学への興味を広げる
- 工学リテラシー、製図、設計思考など、実務の入り口も体験
- 学科横断型の入門実習で「どの工学に向いているか」も見えてくる
2年次:専門分野の基礎を本格的に学ぶ
- 自分の選んだ専攻で、力学・回路・有機化学・データ処理などを集中して学習
- 実験・演習の量が増え、設計・分析・プレゼンの力も養成
- 社会課題と工学のつながりに気づく授業も展開
3年次:応用科目+研究室配属前の準備
- 専門技術を発展的に学びながら、研究室での活動も一部スタート
- 技術英語、知的財産、工業倫理など実務に直結する知識も習得
- チームプロジェクトや地域連携テーマにも挑戦可能
4年次:卒業研究と進路決定の集大成
- 研究室に所属し、装置開発・ソフト設計・環境測定など自分のテーマに没頭
- 学会発表や企業連携の研究も多数
- 大学院進学/技術職就職に向けたキャリア支援・面接指導も徹底
学生の雰囲気|まじめで協力的、現場志向の“エンジニア予備軍”たち
- 自分の興味にコツコツ取り組む、地に足のついた学生が多い
- モノづくり好き、プログラミング好きなどタイプはさまざま
- 実験やグループ演習が多く、自然と仲が深まる雰囲気
- 勉強・就活・趣味とのバランスも取りながら、落ち着いて学べる環境
親: 工学部って忙しそうだけど、自分の手で何かをつくれるって楽しそうね。
子: うん、形に残る成果があるから、努力の手応えがすごくあるんだ。
主な進路・就職実績|“技術力で社会に貢献する”進路が豊富
主な就職先
- 製造業(自動車、電機、素材、重工業など)
- インフラ・エネルギー(電力、鉄道、通信、建設)
- IT企業(システム開発、AI、ネットワーク関連)
- 化学・医薬・環境関連企業
- 国家・地方公務員(技術職)
- 大学院進学(工学研究科・他大学院含む)
資格・支援体制
- 技術士補、電気主任技術者、基本情報技術者などに対応
- SPI、面接、エントリーシート対策講座を学内で定期開催
- OB・OGの進路実績データベースも充実し、相談しやすい体制あり
子: 「エンジニアになりたい」「社会に役立つ技術者になりたい」っていう夢に、現実的に近づける学部だと思うよ。
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- モノづくりや仕組みに興味がある子
- 論理的に考えるのが得意、もしくは好きな子
- 社会課題を技術で解決したいという意志がある子
- 専門性を活かして、安定した職業に就きたい子
- 地元で就職したい/大学院進学でさらに深めたい子
親: 技術って、目立たなくても社会を支えてる力なのね。
子: うん。兵庫県立大学の工学部は、「社会を支える技術者になる」っていう夢を、まっすぐに追える場所なんだ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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