「経済情報学部」って?“データで地域を動かす力”を学ぶ場所
親: 「経済情報学部」って、経済と情報ってこと?でもどっちつかずな印象もあって…。
子: それがね、尾道市立大学の経済情報学部は、経済学をベースに、情報リテラシーとデータ分析を武器にする人材を育てる学部なんだよ。しかも、ただの机上の勉強じゃなくて、**地域のリアルな課題を解決する“実践型”**なんだ。
親: 尾道っていう場所で、どんな風に経済や情報が学べるの?
子: 「地方都市 × 経済 × データ」って、実はこれからの日本にとって超重要なんだよ。観光、産業、福祉、教育…全部に関係してくるし、“地域に生きる経済学”が学べる学部って感じ!
学びの柱|「経済」「情報」「地域」を軸にした実践的カリキュラム
● 経済・経営の基礎をしっかりと
- マクロ経済・ミクロ経済・会計・マーケティング・財政学などを体系的に学習
- 理論だけでなく、地域企業の経営分析や財政運営の現場視察なども充実
- ビジネスのしくみ、地域産業の構造を**“目で見て、手で考える”**スタイルで学べる
● 情報リテラシーとデータ分析スキル
- 統計学、データ処理、プログラミング(Excel, R, Pythonなど)も学べる
- データサイエンスやAIとの連携など、社会で必要とされる“経済×情報”人材を育成
- 専門知識を持った教員による個別指導もあり、未経験者でも安心して学べる
● 地域連携と実践型PBL
- 地元企業や尾道市役所と連携した**プロジェクト型学習(PBL)**を1年次から実施
- 地域の観光戦略立案/空き家活用/商店街活性化など、リアルなテーマに挑戦
- 経済分析だけでなく、“自分たちで動く”学びがベースになっている
学びの流れ|基礎→応用→実践→発信を意識した4年間
● 1年次:経済学・情報リテラシーの土台づくり
- 経済学入門/統計学基礎/ビジネス情報処理などを履修
- グループワークでの課題発表やプレゼン練習も多く、アウトプット力を育成
- 地域見学や現地インタビューを取り入れた導入型PBLを実施
● 2年次:経済理論とデータ分析の本格化
- 地域経済論/財政学/マーケティング論など本格的な科目がスタート
- RやExcelでのデータ処理・グラフ作成・回帰分析など実践的内容も導入
- 地元企業の課題解決提案型授業で、**“経済と現実をつなげる思考”**を磨く
● 3年次:ゼミ+PBL+政策立案の応用へ
- 専門ゼミ所属。地域財政、観光経済、統計、政策分析などテーマは多様
- 尾道市との協働プロジェクト(例:しまなみ海道の観光流動調査など)も展開
- プレゼン資料作成や政策提案書の作成、実践的アウトプット力が問われる
● 4年次:卒業研究とキャリアの集大成
- 各自のテーマに沿ってデータを集め、仮説を立て、分析し、政策提案をまとめる
- 卒論だけでなく、**地域報告会・研究発表会などでの“社会への発信”**が求められる
- 就職活動・公務員対策・大学院進学支援もこの時期に本格化
実践の場|尾道という「地域」を教室にする教育スタイル
- 観光客の動向調査(商店街ヒアリング+統計処理)
- 尾道市職員との連携授業で、空き家政策を学生が立案・発表
- 地元企業の商品PRを学生がプロデュースし、実販売まで展開
- しまなみ海道の地域間経済連携に関するアンケート調査・分析
- 「瀬戸内経済レポート」などに学生発の分析記事が掲載されることも!
子: 尾道って観光地だからこそ、リアルな人の動きと経済が見えるんだよね。教科書に載ってない“現実の経済”がここにはある!
学生の雰囲気|ローカル志向と実務志向が同居するバランス型
- 地元出身者も県外からの進学者もいて、落ち着いて学ぶ空気
- 経済系の理論好きと、情報分析系の実践派がちょうどよく混ざっている
- 真面目に学びながらも、プレゼンやグループワークを楽しむ“協働型”の雰囲気
- 就職意識が高く、2年次からインターンや資格取得に前向きな学生も多い
就職・進路|「数字で語れる経済人材」として社会で活躍!
● 主な進路
- 地方公務員(市役所・県庁/観光・経済・企画部門など)
- 金融機関(信用金庫・地方銀行・保険)
- 地元企業(流通・製造・観光関連など)の経営企画・営業・マーケティング職
- 情報系企業(データ分析・営業支援・システム企画など)
- 大学院進学(経済学・公共政策・地域創生分野)
● 資格・スキル面の強み
- 経済学と統計学の“2軸”があり、データで語れる力がある
- Excel、R、Pythonなどの基礎スキル
- 日商簿記、MOS、FP、TOEICなどの資格取得サポートあり
- 公務員試験対策講座を学内で実施(面接・集団討論含む)
保護者の方へ|どんなお子さんに向いている?
- 経済や経営に関心があり、将来は地域や社会に貢献したいと考えている子
- データ分析・統計など**“数字に強くなりたい”**意欲を持つ子
- 自分のアイデアで企画や政策を形にしてみたい子
- 地方公務員や地域企業で「地元に貢献する働き方」をしたい子
- 大学生活の中で、理論だけでなく**“動いて学ぶ経験”をしたい子**
親: 経済と情報って、抽象的かと思ってたけど、尾道という街があるからこそ、地に足のついた学びになるのね。
子: うん。“経済学を現場で使う”って、こういうことなんだって実感してるよ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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