「人文学部」って?“人間を深く理解し、今を生きる力”を育てる学部
親: 人文学部って、なんとなく哲学とか歴史を学ぶ学部っていうイメージなんだけど…将来の仕事にはどうつながるの?
子: それ、よく聞かれる!でも広島修道大学の人文学部は、ただ“昔のこと”を学ぶだけじゃなくて、「人間って何?」「社会ってどう成り立ってるの?」って根本から考える力を育てる学部なんだ。
その思考力や発信力が、実は今の社会でめちゃくちゃ求められてるんだよ。
親: なるほど。じゃあ、教養としてだけじゃなく、仕事にもちゃんとつながる学びなのね。
子: そう!ここでは哲学・歴史・文化・宗教・文学などを幅広く学びながら、“多様性を理解する力”や“他者と共に生きる力”を育てて、それを教育・観光・行政・国際協力・地域振興などに活かせるようにしてるんだ。
学びの柱|“人間理解”を軸に、現代社会を読み解く3つの視点
● 人と社会の「歴史」を学ぶ
- 日本史・世界史・考古学・宗教文化を通して、「過去を知ることで今を理解する」力を育成
- 古文書・史料の読み方や、フィールドワーク・史跡巡りも実施
- 「記憶と記録の違い」など、現代社会との接点も多く扱う
● 思考と表現で「問いを立てる」
- 哲学・倫理学・論理学・美学を学び、“なぜ?”と問い続ける姿勢を身につける
- 小論文・エッセイ・プレゼンのトレーニングを通して、“言葉で表現する力”を徹底的に鍛える
- 正解のない問いに向き合う経験が、就職後にも活きる
● 多文化共生の「視野」を持つ
- 文化人類学・宗教学・ジェンダー論・国際関係論などを通じて、“異なる文化や価値観”への理解を深める
- 留学生との交流や、海外研修、異文化フィールドワークも充実
- “一つの正解”にとらわれず、多角的に社会を見る力が育つ
3つの専攻で学びを深める
1. 哲学・倫理学専攻
- 生命倫理・環境倫理・現代思想など“今とつながる哲学”を中心に
- 哲学書や古典を読み解く力+自分の言葉で考える力を徹底的に鍛える
2. 歴史文化学専攻
- 日本史・東洋史・西洋史・宗教文化・考古学などを幅広くカバー
- 史料解釈や現地調査など、フィールドワークと座学のバランスが特徴
3. 地域文化学専攻
- 文化人類学・多文化理解・観光文化・メディア文化など、現代社会と文化を結ぶ視点
- 国際協力や地域づくりを目指す学生に人気
学びの流れ|“問い、考え、つなぐ”4年間の知的成長
● 1年次:教養を広く学び、視野を広げる
- 哲学入門/歴史入門/文化理解など、全分野にふれるカリキュラム
- プレゼン、ディスカッション、レポートの書き方などの基礎力も指導
- 少人数ゼミで教員とじっくり対話する機会も多い
● 2年次:専攻を選び、専門分野を深める
- 専攻別に、歴史文献読解、哲学原典講読、文化フィールド研究などが本格化
- 自分の「問い」を育て、興味のあるテーマを掘り下げていく期間
- 学外実習や博物館見学などの実体験型授業も
● 3年次:ゼミで探究を深化、学外との連携も増える
- ゼミに所属し、卒業研究のテーマを具体化(例:広島の被爆体験の継承、現代日本の宗教観など)
- 学会発表、課題論文コンテスト、地域連携プロジェクトにも挑戦可能
- 海外短期研修や長期フィールドワークも参加者多数
● 4年次:卒業研究と進路準備の総まとめ
- 卒論執筆と同時に、就職・進学支援も個別に実施
- 「自分が大学で何を学び、何を考えてきたか」を言語化できる力を養成
- 公務員、教職、観光、福祉、メディアなど幅広い進路をサポート
学生の雰囲気|まじめで、言葉と向き合える学生が多い
- 静かでおだやかな人が多く、真摯に学びに向き合うタイプ
- 好奇心が強く、本を読んだり調べたりするのが好きな学生が多い
- 社会や人間関係に興味があり、深く物事を考えるのが好きな雰囲気
- 仲間と議論しながら、“自分の考え”をもつ経験を積んでいる
就職・進路|「考え抜く力」「伝える力」が社会で強みになる!
● 主な進路
- 教育(中学校・高校の社会科/国語科教員)
- 公務員(市役所・文化財関連・観光行政・国際交流)
- 一般企業(広報・人事・販売企画・営業職)
- 観光業界・出版・NPO・地域振興・福祉関係など
- 大学院進学(哲学・歴史・文化人類学・教育学分野など)
● 教職・資格支援
- 中学校(社会)/高等学校(地歴・公民・国語)の教職課程あり
- 学芸員資格、司書資格、社会教育主事任用資格も対応
- 教員採用試験・公務員試験に向けた支援体制も整備
保護者の方へ|どんなお子さんに向いている?
- 本や文章を読むのが好きで、考えることを楽しめる子
- 歴史や哲学、人間の営みに関心があり、社会の背景を知りたい子
- 一つの正解だけでなく、多様な意見を受け入れながら議論したい子
- 将来は教育・文化・地域・国際分野で、人と関わる仕事をしたい子
- 自分の中にある問いを、言葉で表現し、社会とつなげたい子
親: 哲学や文化の学びって、どこか遠い世界の話かと思ってたけど、「人と社会をつなぐ力」そのものなのね。
子: うん。ここで学ぶのは、“知識”だけじゃなくて、“自分の目で世界を見る姿勢”なんだよ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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