「都市経営学部」って何をするの?経営と都市って関係あるの?
親: 「都市経営」ってちょっと聞き慣れない言葉だけど、企業の経営とは違うの?
子: 似てるところもあるけど、都市経営学部では“地域やまちをどう良くするか”という視点で経済・経営・政策を学ぶ学部だよ。行政だけでなく、民間や市民の力も使って、持続可能なまちづくりに挑戦するんだ。
親: なるほど、会社じゃなくて“地域をマネジメントする”ってことなのね。
学部の特徴|「地域を動かす人材」を育てる、実践重視の学び
● 経済・経営・政策をバランスよく学べる
- 経済学(地域経済/公共経済/マクロ・ミクロ)
- 経営学(企業戦略/組織論/観光ビジネス)
- 公共政策(行政・財政・社会保障・都市計画など)
→ 経済やマネジメントを基盤に、「まちづくり」や「行政運営」に生かす応用力を育てる
● “地域連携プロジェクト”が圧倒的に豊富
- 福山市を中心に、行政・企業・NPOと連携した課題解決型授業(PBL)を1年次から実施
- まちづくり提案/イベント運営/観光プラン作成/ビジネスモデル設計など、本気のアウトプット重視
● 公務員・地元企業に強いキャリア支援
- 公務員講座や市役所職員による実務講座あり
- 福山市や周辺自治体・企業とのネットワークで就職先が“地域密着”で安心
- 卒業生が地元の核になることを想定したキャリア設計
学びのステップ|“まちを動かす人”になるための4年間
● 1年次|都市経営の基本と地域を知る
- 経済学・経営学・行政学の基礎をしっかり学ぶ
- 地域探究入門/市民活動体験/地域フィールドワークなどが必修
- 学びながら福山市の課題や資源を実感できる構成
● 2年次|政策・ビジネスの視点を広げる
- 地域財政/地方自治/企業戦略/観光経営/住民参加型政策など
- 複数の角度から「都市の課題とその解決法」を分析・提案する授業が展開
- ゼミ活動もスタートし、調査・発表スキルを鍛える時期
● 3年次|実践プロジェクトと進路研究が本格化
- ゼミでの“地域企業と連携した提案型プロジェクト”に参加
- 公共データ分析/政策評価/観光プラン設計など、実践重視の活動が多数
- 公務員試験対策や就職活動支援もこの時期から本格化
● 4年次|卒業研究と進路実現の集大成
- 自分の関心領域(行政・地域経済・観光・まちづくりなど)で卒論に取り組む
- 研究成果のプレゼン発表会や、福山市との連携による成果報告もあり
- 就職・公務員・大学院進学など、各自の進路を確定させる時期
実践例・地域連携プロジェクト|“現場で動く”ことが成長の源
- 福山市の中心商店街活性化プロジェクト(空き店舗の利活用提案)
- 尾道市の観光地での外国人向け案内改善プラン策定
- 地域公共交通の課題解決ワークショップ(市役所職員と共同)
- 地元農産物のブランド化と販促企画(JAと連携)
- 地域企業への経営改善提案コンテスト参加
- 大学生による中学生向け「まちづくり授業」の実施
子:「大学の中」じゃなくて「社会の中で勉強してる」って感覚が持てたのが、他の大学と一番違ったところだよ。
親: 学んだことをそのまま“地域で実践”できるってすごいわね。
学生の雰囲気|地域愛・行動力・仲間との協働がキーワード
- 地元を良くしたい、まちに貢献したいという学生が多い
- 積極的にフィールドに出ていく“行動派”が多く、プレゼンや対話も得意
- 公務員志望・観光やまちづくりに関心がある学生同士で刺激し合う空気
- チーム活動やゼミでの連携で、人間関係力・協働力も自然と育つ
子: 正直、地味だと思ってたけど、プロジェクトで動くうちに「人の役に立てるって面白い」って気づいたよ。
親: 勉強を通じて“自信”や“誇り”が生まれるって、本当にいい学び方ね。
就職・進路|“地域を動かす力”で、行政・企業・NPOへ羽ばたく
● 主な進路先
- 地方公務員(市役所・県庁・観光協会など)
- 地元企業(金融・商社・不動産・製造など)
- NPO・地域活性団体・観光事業団体
- コンサルティング業界(地域振興・公共政策系)
- 大学院進学(都市政策・公共経営など)
● キャリア支援体制
- 公務員試験対策講座(筆記・面接・小論文)を学内で実施
- 自治体・企業との合同説明会や業界セミナーが豊富
- 教員とキャリア支援課のダブル体制で進路相談も安心
子: 「誰かのために働きたい」っていう想いを、大学でしっかり育ててもらったから、就職先も納得して選べた。
親: 地元で働いて、人の役に立てる。親としてもそれが一番うれしいことよね。
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 地域・まちづくり・行政に関心がある
- 経済や経営に興味があり、社会に役立てたい
- 公務員を目指したい、または地域密着型の企業で働きたい
- 実践型の学び(プロジェクト・調査・プレゼン)を重視したい
- 自分の住むまち・社会をより良くしたいという想いを持っている
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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