「理工学部」って?未来社会を支える“理系女子”の育成拠点
親: 理工学部って聞くと、工業系の男性ばかりのイメージがあるけど、女子大で理系って珍しいわよね。
子: そう思うよね。でも実は安田女子大学の理工学部は、**「女性の感性で科学技術を使って社会に貢献する」**ことを目指す、全国的にも注目されている理系女子の拠点なんだよ。
親: どんな分野が学べるの?
子: 情報工学・環境科学・数理データサイエンスの3分野が中心で、IT×環境×数理を複合的に学べるのが魅力。デジタル社会や環境問題に“女性の理系力”で立ち向かっていくっていう学びだね。
理工学部の特徴|文理融合の発想で「社会を変える技術者」を育てる
● 情報・環境・数理の3軸を統合的に学ぶ
- プログラミング・AI・IoTなどの先端情報技術
- SDGsを軸にした環境科学・エネルギー問題
- 統計学・データ分析・数理モデルといった数理科学
● 「女性ならでは」の発想を科学に活かす
- UI/UXや人間中心設計など、“共感力”を活かす技術を重視
- 環境教育や地域防災など、社会性の高いテーマに取り組める
● 専門知識+社会実装力の両立
- 実験・演習・プロジェクト型学習(PBL)を重視
- 地元企業や自治体との連携で、地域課題をテクノロジーで解決
カリキュラム構成|4年間で「理論→実践→応用」へと成長する学びの流れ
● 1年次|理系の土台+情報リテラシーを育てる
- 数学基礎/物理・化学入門/情報リテラシー演習
- プログラミング演習(Python/C言語など)
- 環境課題への理解を深めるSDGs入門
- チームでの課題解決型プロジェクト演習(PBL入門)
● 2年次|分野別の専門基礎を深掘り
- 情報系:アルゴリズム/データベース/AI基礎/ネットワーク
- 環境系:水質・大気・廃棄物処理/自然エネルギー論
- 数理系:統計解析/シミュレーション/R・Python演習
- 数値モデルと実データの融合演習
● 3年次|実験・開発・発表を中心とした応用学習
- IoT開発プロジェクト/アプリ設計/環境モニタリング実習
- 地域の防災・交通・エネルギー問題を題材にしたフィールドワーク
- ゼミ配属で専門分野を選択し、研究テーマに取り組む
- 学外コンテスト・ハッカソン参加で発信力を磨く
● 4年次|卒業研究+社会連携プロジェクトに挑戦
- 学会発表・卒業論文・ポスター発表のプレゼン訓練
- 企業・自治体と連携した実証実験(例:河川センサー開発・地域見守りシステム)
- 女性エンジニアのキャリアデザイン支援講座も実施
実践的なプロジェクト例|“社会とつながる”理系教育
- 市内の防災マップ制作アプリ開発(地域住民との協働)
- 広島の海ごみ削減プロジェクトへのセンサーデータ提供
- 小学校でのプログラミング出張授業/子ども向けSTEM教育活動
- SNS解析による地域観光資源の評価研究
- 在宅高齢者向け見守りIoT開発
親: 技術を使って、地域に直接貢献する機会が多いのね。
子: うん。ただ“勉強するだけ”じゃなくて、**自分の知識で誰かの役に立てた!**って実感できるのが嬉しいポイントだよ。
学生の雰囲気|「理系女子」の未来を切り拓く仲間たち
- 数学やプログラミングが得意な子から、自然やSDGsが好きな子まで多様
- お互いの得意を持ち寄って、グループ学習を活発に行う文化
- 地元出身の学生も多く、アットホームで支え合う雰囲気
- 「男子がいない理工系」でこそ、挑戦を後押しする空気感がある
子: 「女子ばっかりの理系って大丈夫かな?」って思ってたけど、むしろ**“誰でも挑戦してOK”っていう自由さ**があって楽しいよ。
就職・進路|理系×女性=安定と成長を両立した進路が多数!
● 主な就職分野
- IT企業(システムエンジニア/アプリ開発/データ分析)
- 製造業(品質管理/技術職/環境管理)
- 建設・インフラ関連(技術支援/環境測定)
- 公務員(技術系/環境政策)
- 環境コンサルタント企業
- 中学校・高校の理科・数学教員(教職課程あり)
● 資格・試験サポートも充実
- 高等学校教諭一種免許(理科・数学)
- 基本情報技術者試験/ITパスポート試験対策講座
- 環境計量士・公害防止管理者などの環境資格支援
- 自然体験活動指導者(NEALリーダー)なども取得可能
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 数学や理科に苦手意識がない子、または克服したい子
- AIやIT、プログラミングに関心がある子
- 環境問題・SDGs・防災など社会課題に興味を持っている子
- 女性でも理系分野で活躍したいという意欲がある子
- 学びながら自分の進路を見つけていきたい子
子: 「理系って男子のもの」って思ってたけど、今は違うんだよ。**“女の子だからこそできる科学のかたち”**が、ここでは学べるの。
親: 社会を支える“技術”と“思いやり”を兼ね備えた人材を育ててくれる学部なのね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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