「人文学部」って?人の心と文化を深く理解し、“人間らしさ”を考える学び
親: 人文学部って、具体的にどんなことを学ぶのかちょっと想像しにくいのよね。
子: 簡単に言うと、**「人間とは何か」「人はどう考え、どう感じ、どう生きるのか」**を探究する学部だよ。松山大学の人文学部では、心理学・文化・言語・国際理解・教育など、幅広い視点から人と社会を見つめる学びができるんだ。
親: なるほど、社会で“人と関わる仕事”を目指すにはぴったりな学びね。
学びの特徴|「人を知る」ことから始まる、深くて広い教養教育
● 幅広い学びを支える3つの専門領域
- 心理学領域:人の心や行動のメカニズムを科学的に探究
- 文化・言語領域:日本や世界の文化、思想、英語・国際理解
- 教育・地域社会領域:人間形成、教育、地域社会とのつながりを考える
どの分野でも、“人と社会の関係”に注目しながら学びを深めていきます。
● 少人数教育で「対話」と「表現」を重視
- ゼミや演習形式の授業が多く、教員との距離が近い
- ディスカッションやプレゼン、フィールドワークを通じて思考力・伝える力を伸ばす
- 自分の興味に応じて、柔軟にカリキュラムを組み立てられるのも魅力
● 地域とのつながり、社会で活かせる学びも充実
- 愛媛県内の学校・福祉施設・地域団体と連携した実習あり
- 教育、心理支援、国際交流、地域づくりなど、実社会と結びついた経験ができる
- “人を支える”というテーマを大切にした、あたたかな実践教育
カリキュラムの流れ|「知る→深める→関わる→発信する」4年間
● 1年次:人文学の基本と教養を学ぶ
- 心理学概論/哲学入門/文化人類学/英語表現演習など
- 「人とは? 社会とは? 自分とは?」を考える基礎科目が中心
- 初年次ゼミで“対話”の力を育てる演習も実施
● 2年次:興味のある領域を掘り下げる
- 臨床心理学/比較文化論/言語習得論/教育社会学など専門性の高い科目へ
- 実習や演習を通して、「人を理解する力」「伝える力」をさらに育成
- 地域活動やフィールド調査も徐々に始まる
● 3年次:ゼミ活動と現場体験で実践力を身につける
- 少人数ゼミで研究・議論・発表を重ねながら、自分の関心を深掘り
- 地域の学校、福祉施設、NPOなどでの現場体験やボランティアも活発
- 教員・心理・国際など、将来の進路に直結する活動が本格化
● 4年次:卒業研究とキャリア形成の集大成
- 心理調査やインタビュー調査、教育・文化に関する研究などを自分で企画・実施
- 卒論発表会では、自分の探究成果をプレゼンテーション
- 就職・大学院進学・資格取得のための個別サポートも充実
実践の場|「人と関わる力」を地域や社会で試すチャンスが豊富
- 学校での教育実習、放課後支援活動、学習支援ボランティア
- 地域福祉施設や子ども支援団体でのフィールドワーク
- 国際交流イベントでの英語運用・異文化理解活動
- 心理学ゼミによる実験や調査、教育現場との連携プロジェクトなど
子: 人と深く向き合う中で、「自分のこともよく分かってきた」って感じることが多いんだ。
親: それってすごく大事な学びよね。“自分を知り、他者を理解する”って、どんな仕事にも通じるものがあるわ。
学生の雰囲気|おだやかで思いやりがある、“人に興味がある”仲間が集う
- まじめで落ち着いた学生が多く、話しやすい雰囲気
- 教育、心理、国際、福祉など将来の方向性はさまざま
- お互いを尊重し合いながら成長できる、あたたかな人間関係が魅力
就職・進路|“人と関わる力”が、教育・福祉・企業など幅広い進路へ
● 主な就職先
- 教育関係(小・中・高教員、支援員、塾講師など)
- 公務員(市役所、県庁、教育委員会、福祉行政など)
- 福祉・医療業界(カウンセラー補助、介護支援、障がい者支援など)
- 一般企業(人事、営業、サービス、広報など)
- 大学院進学(心理学・教育学・文化人類学など)
● 資格・支援体制
- 教員免許(中高)/社会福祉主事任用資格/司書などに対応
- 公務員試験や就職活動に向けた個別支援も丁寧
- 教員やキャリアセンターとの連携で、安心して将来を考えられる環境
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 人と関わることが好きで、人の心や文化に興味がある
- 自分の考えを深めたり、誰かに伝えるのが好き
- 将来は教育や福祉、心理、国際協力など“人に関わる仕事”がしたい
- 多様な考えや価値観を大切にできるやさしい性格
- 自分のペースで深く学びながら、社会に役立ちたいという思いがある
子: 人文学って、「役に立つの?」って聞かれることもあるけど、“人を知る力”こそ、どんな社会でも必要な力だと思ってるんだ。
親: あなたが大切にしたい気持ちや考えを、しっかり育ててくれる学びね。ずっと応援しているわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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