
この記事は、早稲田大学国際教養学部専門の個人塾を2年目として運営している、早稲田大学のハルが構成しています。
生徒ひとりひとりと向き合う中で感じたのは、「親子のすれ違い」や「学部理解のギャップ」。それを少しでも埋められるよう、保護者の方に学部情報をお届けしています。
学びの内容|立命館大学グローバル教養学部のカリキュラムとは?
母: グローバル教養学部って、どんなことを学ぶ学部だったの?
子: 英語で言うと「Liberal Arts」。社会学とか政治経済、文化論や哲学まで幅広く学んだよ。すべて英語で進むのが特徴。
母: 全部英語って、やっぱり最初からついていけたの?
子: 私は帰国子女だったから、言語の面では大丈夫だった。でも、リーディング量がすごくて慣れるまでは大変だった。
母: へぇ…。で、具体的に印象に残ってる授業は?
子: 「Identity and Culture」って授業。自分のルーツや価値観を掘り下げる内容で、多国籍な仲間とディスカッションするのが本当に面白かった。
課外活動・ゼミ・資格|「違いを当たり前に」する学びの深まり
母: ゼミはどういう感じだったの?
子: 少人数制で、先生との距離が近かった。私のゼミは国際協力系で、SDGsや開発援助の課題を扱ってたよ。
母: そういうテーマを、海外の学生とも一緒に議論するの?
子: そうそう。オーストラリアのAPU(立命館の提携校)と合同でプロジェクトやったこともある。
母: すごいわね…そういえば、何か資格とかも取った?
子: TOEFLは留学前に再受験してスコア更新したよ。あと、グローバルキャリア系の認定プログラムを学内で受けた。
アルバイトの話|英語力と多様性への理解が武器になった
母: アルバイトはどんなのしてたの?やっぱり英語系?
子: 英語塾の講師はやってたよ。あとは、外国人観光客向けの案内スタッフとか。英語が活かせるところを選んだ。
母: それって、どうだった?日本の働き方に戸惑うことはなかった?
子: 最初はあったよ。時間厳守とか、言わなくても察してほしい感じとか(笑)。でも、文化の違いに敏感な分、逆にすぐ順応できたかも。
母: なるほど、海外育ちの強みね。他には?
子: 国際イベントの運営バイトが楽しかった。海外から来た学生と一緒にワークショップを回したり、通訳したり。授業とは違う実践の場って感じだった!
就職活動と進路|「海外か、日本か」で迷った末の選択
母: 就活はどうだった?やっぱり外資系狙いだったの?
子: 最初はね。でも、どこで働くかより「何に関わりたいか」で考えるようになって、日本のNGOに就職を決めたよ。
母: えっ、日本で働くの?意外だったわ。
子: 日本の中で“異文化理解”を広めたいって気持ちが強くなって。帰国子女としての経験を、日本社会に還元できたらいいなって思ったんだよね。
母: それって、あんたらしい選択だね。海外で働くのもアリだったのに。
子: うん、でも“グローバル”って、別に海外に行かなくても実現できるって学んだから。
学生の雰囲気|国籍も価値観もバラバラな「多様性の塊」
母: 学部の雰囲気ってどんな感じだった?
子: 本当にいろんな人がいたよ。国籍もバラバラだし、価値観も多様。日本の大学って感じがしないくらい。
母: それ、あんたにはちょうど良かったのかもね。
子: そうだね。帰国子女って、日本の大学で浮いちゃうこともあるけど、ここでは“普通”だった。
母: 逆に、珍しいタイプってどんな子?
子: 日本育ちだけど、海外志向がすごく強い子とか。頑張って英語つかってディスカッションしてて、刺激になったよ。
一番の思い出|「Identity Week」でのスピーチ
母: 大学生活で一番の思い出って何?
子: “Identity Week”っていう学内イベントで、帰国子女代表としてスピーチしたこと。自分の育ちや文化ギャップについて話したの。
母: それ、あんた緊張しなかったの?
子: もうガチガチだった(笑)。でも、終わったあとにいろんな人から「共感した」って声をかけてもらえて、本当にやってよかったと思えた。
母: それは感動的ね…。やっぱり、自分のバックグラウンドを生かせる場って大切なんだね。
子: うん。あの瞬間に「ここが自分の居場所だ」って思えた気がする。
立命館のグローバル教養学部を東京でいうと?一番近いのはここ!
「立命館大学のグローバル教養学部(GLA)って、東京のMARCHで言うとどこに近いの?」
そんな疑問にお応えするため、学びの中身や学生の雰囲気から一番近い学部を紹介します。
結論から言えば、立命館のグローバル教養学部は、法政大学のグローバル教養学部(GIS)に最も近いです。
立命館GLAは、すべての授業が英語で行われる「オールイングリッシュ型リベラルアーツ学部」です。学べる分野は政治、経済、国際関係、文化、環境、開発など広く、国際社会の複雑な課題を多角的に考える力を養います。
また、オーストラリア国立大学とのダブルディグリー制度など、海外連携も非常に強いのが特徴です。
このような構成は、法政大学のGIS(グローバル教養学部)と非常によく似ています。
- 法政大学 GISもすべて英語授業。リベラルアーツ的に幅広く学びながら、国際社会で通用する教養・思考力・発信力を育てる点がGLAと酷似
- 在籍学生には帰国子女や海外大学志望からの併願組も多く、「国内にいながら海外の大学のような学び」が共通テーマ
学生の雰囲気も、GLAもGISも「英語力+多様性への感度+自由な学びを求める柔軟な思考」の持ち主が多め。派手さよりも“自分らしく学びたい”という意思の強さが目立ちます。
「日本の中で、グローバルな学びを本気でやりたい」
そんな学生にとって、立命館GLAと法政GISはまさに双子のような存在。
MARCHで言えば、“法政大学 グローバル教養学部(GIS)”が一番の対応先といえるでしょう。
受験生の親へのメッセージ|「違いを強みに」できる学部です
母: 最後に、これからこの学部を目指す親御さんに伝えたいことはある?
子: 「普通」じゃなくても大丈夫って伝えたいかな。むしろ、“違うこと”が武器になる学部。
母: 帰国子女の子にも合うと思う?
子: すごく合うと思う。英語だけじゃなくて、考え方の違いを受け入れてくれる環境だから、自分らしくいられる。
母: 安心したわ。
子: あと、日本育ちの子でも海外に興味があれば楽しいはず。自分とは違う価値観に出会える場所だから。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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