【親向け】立命館大学総合心理学部での4年間|“人生って何だろう”を問い続けた日々

立命館

学びの内容|立命館大学総合心理学部で学ぶ心理学の幅と深さ

母: 心理学部って、カウンセラーになるための勉強をするってイメージだったけど、実際どうだったの?
子: 間違ってはないけど、それだけじゃないよ。臨床心理、認知心理、発達心理、社会心理…とにかく分野が広くて、どれも「人間って何か?」に向き合う学問だった。
母: へぇ、奥深いのね。印象に残ってる授業は?
子: 「死生学と心理学」って講義。人の死や生きる意味について心理学的に考える授業で、受けた後に価値観が変わった気がする。
母: なんだか、あんたの考え方が大人っぽくなった理由、分かった気がするわ。
子: うん、心理学って結局、人を知ることで、自分を知る学問なんだって気づいた。

課外活動・ゼミ・資格|自己との対話と、他者との関わり

母: ゼミはどんなテーマだったの?
子: 「自己概念と承認欲求」ってテーマ。SNS時代における自己表現や他人との比較について研究してた。
母: 現代的なテーマね。自分自身とも向き合うような内容だった?
子: まさに。研究しながら、「自分は何を大事にして生きたいか」を考えるようになった。
母: 資格は何か目指してたの?
子: 公認心理師の基礎科目は履修したけど、私は大学院には行かない道を選んだ。心理学を“生き方”に活かしたかったから。

アルバイトの話|人と関わる現場から学んだ“生の心理”

母: バイトはどんなのしてたの?
子: 高齢者施設の介助補助と、学習支援のNPOスタッフをやってたよ。人と深く関わるバイトがしたくて。
母: あんた、けっこう感情移入しやすいところあるから、大変だったでしょ?
子: うん、何度も泣きそうになった。でも、現場で人と向き合う中で「感情って人間の一部なんだな」って思えるようになった。
母: 心理学って、現実の中でこそ意味を持つのね。
子: ほんとそう。バイトの経験で、教科書だけじゃ得られない“人間理解”が深まった気がする。

就職活動と進路|答えを出すことより、「問い」を持ち続ける道へ

母: 就活のときも、かなり悩んでたわよね?
子: うん。心理学を学んだからこそ、世の中の「働くって何?」とか「幸せって何?」って問いが気になって。正解が分からなくて焦った。
母: 結局、どこに決まったの?
子: 人材系の企業に決まったよ。人のキャリアに関わる仕事がしたくて。面接で「“幸せな働き方”を一緒に探したい」って話したら、共感してもらえた。
母: あんたらしいわね。ちゃんと学びを活かした就職だと思う。
子: ありがとう。心理学部で学んだのは「人の心」だけじゃなく、「自分の軸の作り方」だった気がする。

学生の雰囲気|静かだけど、熱を持っている人たち

母: 学部の雰囲気ってどんな感じだった?
子: 静かで落ち着いてる人が多かったかな。でも、内に秘めたものを持ってる人が多くて、会話すると深い話になることが多かった。
母: なんか哲学科っぽい(笑)
子: たしかに(笑)。でも明るい子もちゃんといて、ゼミの発表とかでは盛り上がるし、多様性はあったよ。
母: あんたが「ここでよかった」って思った決め手は?
子: 一人で考えたいときも、誰かに話したいときも、どっちの空気も許してくれる環境だったってことかな。

一番の思い出|卒論に書いた「人生に意味はあるか?」

母: 大学生活で一番印象に残ってるのは?
子: 卒論かな。「人生に意味はあるか?」ってテーマで、心理学と哲学を交えて書いたんだ。
母: 重いテーマね…。
子: でも、先生が「正解がない問いに向き合う姿勢が、心理学的な探究心だ」って言ってくれて。すごく救われたんだよね。
母: 大学って、知識だけじゃなく“生き方”を学ぶ場所でもあるんだね。
子: うん。本当に、自分にとっての“意味ある4年間”だった。

受験生の親へのメッセージ|“自分を見つめたい子”にぴったりの場所です

母: 最後に、この学部を目指す子の親御さんに伝えたいことはある?
子: はい。心理学って、「人の心を学ぶ学問」だけど、結局は「自分の心と向き合う学問」だと思います。
母: 少し迷いがある子にも向いてそう?
子: そういう子にこそおすすめです。「今すぐ正解を出せなくてもいい」と思わせてくれる場所だから。
母: あんた、大学で本当に変わったね。
子: うん。「悩んでいい」って思えるようになったことが、いちばんの成長かもしれない。

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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