“誰かの支えになれる力”を、確かな専門性で育てる4年間
「社会福祉学部」って、具体的にどんなことを学ぶの?
親: 「福祉」って言うと、介護のイメージが強いけど…社会福祉学部って、実際にはどんな勉強をするの?
子: たしかに介護も福祉の一部なんだけど、それだけじゃないんだ。日本福祉大学の社会福祉学部では、“誰もが自分らしく暮らせる社会”をつくるために、制度・支援・現場での関わり方をトータルに学ぶんだよ。
親: 制度や支援っていうと?
子: 例えば「生活保護」「児童福祉」「高齢者の地域支援」「障害者の自立支援」などの制度と、それを実際に使う人へのサポート方法、つまり**「支援の実務」まで幅広く勉強できる**んだ。
学びの中心は“人と社会を支える力”の専門化+実践化
● 国家資格「社会福祉士」の取得を強力にサポート
- 社会福祉士の受験資格を取得可能
- 試験対策講座・模試・グループ学習支援が充実
- 合格率は全国平均を大きく上回る実績あり
● 現場で学ぶ「実習」が中心
- 福祉施設、病院、自治体、NPOなどでの合計30日以上の実習
- 実習前後に「事前・事後指導」あり、安心して取り組める体制
- 福祉現場のリアルを体感し、自分の適性も深く理解できる
● 福祉を“理論+実践”で学ぶカリキュラム構成
- 社会保障論、障害者福祉、児童福祉、高齢者福祉などの制度的知識
- カウンセリング技法やケーススタディで“支援の現場力”を育成
- 地域連携型授業も多く、住民・行政・学生が共同でプロジェクトを実施
4年間の流れ|「知る→関わる→考える→行動する」の成長サイクル
● 1年次|福祉の基礎と視野を広げる
- 社会福祉の歴史と仕組みを学ぶ入門科目が充実
- 初年次セミナーや地域活動体験で、“現場”に触れる
- 福祉の多様な分野(障害・子ども・高齢者・生活困窮など)を幅広く紹介
● 2年次|制度理解と支援技術の基礎固め
- ケースワーク、ソーシャルワーク理論、コミュニケーション技術を習得
- ロールプレイや演習で、支援の場面を疑似体験
- 社会調査やデータ分析で、地域課題を客観的に捉えるスキルも
● 3年次|福祉実習とゼミ活動で“自分の福祉”を見つける
- 社会福祉士実習(約1ヶ月間)を本格実施
- ゼミに所属し、自分の関心分野(例:高齢福祉・児童福祉・地域支援など)を深める
- 実習先とのふりかえりや報告会で学びを言語化する機会も豊富
● 4年次|国家試験対策と卒業研究、そして就職へ
- 社会福祉士国家試験対策講座を徹底実施
- 卒業研究では、福祉政策提案や現場調査・インタビュー分析などに挑戦
- キャリア支援センターとゼミ教員によるダブルサポート体制で就職活動を支援
学生の雰囲気|「やさしさ×行動力」あふれる、共感力の高い仲間たち
- 人の話をしっかり聞ける子が多く、落ち着いていて思いやりがある雰囲気
- でもただの“いい人”じゃなくて、自分から動いて相手に寄り添える行動派が多い
- ボランティアや地域活動に積極的な学生も多く、実践意欲が高い
- ゼミや実習で生まれる「仲間感」が強く、支え合いながら成長できる空気
親: 真面目そうな学生が多そうね。
子: うん、でもおとなしすぎるってわけじゃなくて、「人の役に立ちたい」っていう気持ちが強いタイプが多いから、前向きであたたかい雰囲気なんだよ。
主な進路|福祉専門職から行政、教育、企業まで多様な選択肢
● 進路の柱は「専門職×公務員×一般企業」
- 社会福祉士・精神保健福祉士など国家資格職
- 地方自治体の福祉職(市役所・県庁の福祉窓口など)
- 福祉施設(児童養護施設、障害者支援施設、高齢者福祉施設など)
- 医療機関(MSW=医療ソーシャルワーカー)
- 一般企業の人事・CSR部門や福祉機器メーカーなども多数
- 大学院進学(社会福祉学、臨床心理学、教育系分野など)
● 就職支援の体制
- ゼミ担任制による“顔の見える”進路指導
- 福祉業界に特化した学内合同説明会を年数回開催
- 就職後を見据えた「職場定着支援」「卒業生交流」も充実
子: 日本福祉大のネットワークは本当に強いから、施設・自治体・病院とのコネクションが豊富なんだよ。実習先がそのまま就職先になるケースも多いよ。
保護者の方へ|この学部は、こんなお子さんにおすすめです
- 人の役に立ちたいという気持ちがある子
- 誰かの話をじっくり聞ける共感力がある子
- 地域や社会の課題に関心がある子
- 専門職として“人と関わる仕事”をしたい子
- 国家資格を取り、社会に貢献したい意志のある子
親: 福祉って「やさしい仕事」ってイメージだったけど、実はとても専門的で奥深いんですね。
子: うん。**「誰かを支える」には知識と技術が必要で、それをちゃんと学べるのがこの学部なんだ。**大変なこともあるけど、やりがいの大きい道だよ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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