情報?コミュニケーション?どんなことを学ぶのか想像できる?
親: 「情報コミュニケーション学部」って、名前からはちょっと中身がわかりにくいわね。パソコンの勉強をするのかしら?
子: よくそう思われるんだけど、実はもっと広くて深いんだ。明治大学の情報コミュニケーション学部は、**「人と情報」「社会とメディア」**の関係を多角的に学べる学部なんだよ。
親: というと、文系?理系?どっち寄りなの?
子: 完全な“文理融合”型。社会学・心理学・メディア論から、データサイエンス・情報分析・統計学まで、ジャンルを横断しながら**「今の社会を読み解く力」**を育てる学びなんだ。
学部の学び|“現代社会のしくみ”を情報×人間×社会の視点から探る
● 情報社会とメディア
・テレビ、SNS、AI、ネット広告など現代の情報メディアを多角的に研究
・「どう伝わるか」「どう受け取られるか」を心理的・社会的に分析
・メディアリテラシー、表現の自由、フェイクニュース対策も議論対象に
● 心理・社会・人間行動の理解
・発達心理学、社会心理学、行動経済学など人の行動原理を学ぶ
・「なぜ人は集団で動くのか」「なぜ情報に左右されるのか」などを探究
・ジェンダー、家族、格差、文化など、現代社会の構造的問題も対象
● 情報分析・データ活用
・統計学・データ分析・マーケティングリサーチの基礎を修得
・SPSSやRなど分析ツールを実際に使って“現実を読み解く”力を鍛える
・AI時代の中で「人間らしい判断」を補う視点を磨く
子: メディアを“見る”んじゃなくて、“読み解く”力を育てるって感じ。心理・社会・情報・表現、全部つながってるんだ。
親: なるほど。文系だけど、かなり論理的で、現実的な学問なのね。
学びのスタイル|自由なカリキュラムと個性重視の学びが魅力
● 専門分野を「自分で組み立てる」履修システム
・1年次は幅広く、2年次以降に自分の関心分野に特化可能
・社会学×メディア、心理×統計、表現×テクノロジーなど自由に組み合わせ
・教員との対話やゼミ活動を通じて、主体的に学びを深める
● 少人数ゼミでの議論・発表・共同研究
・ゼミではレポート執筆、発表、ディスカッションが中心
・中には、映画やCMをテーマに議論したり、SNS分析を実施するゼミも
・自分のテーマで卒論を執筆することで「自分なりの答え」を形にする
● 表現・実践も大切に
・ドキュメンタリー制作、映像編集、ラジオ制作なども選択可
・NPO、自治体、企業と連携したフィールドワークもあり
・「社会にどう伝えるか」を学ぶ機会が豊富
子: 明治の“リベラルアーツ”の中核って感じ。広く学んで、自分で道を見つける学部だよ。
親: 決められたカリキュラムじゃない分、自分で考えて進む力がつきそうね。
学生の雰囲気|「個性派ぞろい」でも、対話を大切にする空気感
・おしゃれで表現好きな人、哲学好きで静かな人、数字が得意な人などさまざま
・政治、文化、ジェンダー、アイドル、アニメ、広告…研究テーマもバラバラ
・一人ひとりが違う意見を持っていても、ぶつかるより“聴き合う”文化
・「こうでなきゃいけない」がなく、のびのびと個性を発揮できる学風
子: 自分の「好き」を突き詰めるのが歓迎される学部だよ。
親: 比較的穏やかな雰囲気なのも安心だわ。内向的な子でもやっていけそうね。
進路・就職|「伝える力」「読み解く力」を武器に多様な業界へ
● マスコミ・出版・広告・Web
・テレビ局、出版社、広告代理店、Webメディアなどに多数就職
・報道記者、編集者、コピーライター、SNS運用担当などで活躍
・表現力・分析力・社会性のバランスが評価されている
● IT・コンサル・マーケティング
・IT系・データ分析・マーケティング系企業にも進出
・情報リテラシーと統計スキルを活かしたデータ人材として人気
・コンサル業界では“人間行動を読む力”が武器に
● 公務員・教育・NPO
・自治体職員、社会教育、公的メディア、非営利団体などにも進出
・社会貢献志向の強い学生も多く、SDGsに関心のある進路選択も目立つ
● 大学院進学
・明治大学大学院の他、社会学・メディア研究・心理系の大学院に進学
・研究者や専門家を目指す道も確保されている
子: 進路の“幅”がとにかく広い。自分の「興味の深さ」と「伝える力」でどこへでも行ける学部って感じだよ。
親: 専門性は深く、でも進路の自由度は高い。今の時代にぴったりね。
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
・「社会や人のしくみ」に関心があり、答えのない問いを考えるのが好きな子
・SNSやメディア、表現、ジェンダーなどに独自の興味を持っている子
・自分の「好き」「こだわり」を大切にした学びを深めたい子
・理系科目が苦手でも、統計や分析に挑戦してみたい意欲がある子
・大学では「自分の意見を持ち、表現したい」気持ちがある子
子: 僕は“好き”を突き詰めて、それが社会につながってるって気づけたのがこの学部だった。
親: 自分らしく学べて、社会とつながれる――そんな場所が大学にあるって嬉しいわね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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