「グローバル共創科学部」って? 世界と地域をつなぐ、新しい学び
親: 「グローバル共創科学部」ってなんだか難しそうだけど、どんなことをする学部なの?
子: 一言でいうと、「地球規模の課題」と「地域の現場」をつなげて、新しい社会をつくる人を育てる学部だよ。文系・理系の枠を超えて、環境、国際協力、地域づくり、福祉、教育などを総合的に学ぶんだ。
親: 文理融合って、ちょっと想像しにくいわね。
子: たとえば、災害復興の現場で、技術的な知識と人への思いやりの両方が求められるでしょ? そういう“総合力”を育てるのがこの学部の特徴なんだ。
3つのコースで「人・地域・地球」に貢献する力を育てる
● 国際地域共生学コース
- 国際協力、教育、福祉、地域活性をテーマにした社会科学系の学び
- 多文化共生やSDGsを扱いながら、国内外のフィールドで実践
- 「人」と向き合う力を重視
● 生命圏循環共生学コース
- 環境・防災・循環型社会の構築を目指す自然科学系の学び
- データ分析やフィールド調査を通じて実践的な課題解決力を養う
- 地域と地球をつなぐ「理系型ソーシャル人材」に
● 総合人間科学コース
- スポーツ・文化・テクノロジーなど、現代社会の多様な課題に対応
- 「人間らしい社会とは?」を深く考え、実現する力を鍛える
- 社会調査・プロジェクト演習も豊富
子: コースは違っても、どれも「共創」っていう考え方が中心にあるんだよ。
学びのステップ|基礎から実践、そして世界へ
● 1年次:基礎力を養い、分野の枠を超える視点を持つ
- 文系・理系共通の教養と基礎科目
- フィールドワーク入門で、実際の課題現場を体感
- 英語+データ分析の基礎も学ぶ
● 2年次:コースに分かれて専門性を深める
- 各分野に応じた演習や応用科目が中心
- 国内外の現地実習、プロジェクト型学習が増える
- 協働力・提案力を育てるグループワークも活発
● 3年次:課題に向き合う長期プロジェクトや海外研修へ
- 地域・企業・自治体との連携事業に参加
- 海外スタディツアーやフィールドワークで国際経験
- 卒業研究に向けた自分の関心領域を深掘り
● 4年次:集大成としての卒業研究と社会提案
- 社会課題への提案型卒業論文を作成
- 自身の研究成果をプレゼン形式で発表する場も
- 進路選択を意識したキャリア支援も充実
学生の雰囲気|「行動力+対話力」をもつ、意識高い系じゃない仲間たち
- 世界に目を向けつつ、地元の問題にも本気で向き合うタイプが多い
- 活動的だけど、協調性や優しさを持った学生が中心
- 実習やグループワークを通じて、学年を越えた交流も豊富
- 「話す力・聴く力・動く力」をバランスよく育てたい人にぴったり
親: 社会に出たときに必要な力が自然に身につきそうね。
子: うん、実際に“やってみる”からこそ、本物の力になるんだよ。
就職・進路|“なりたい自分”が見つかるキャリア設計
● 主な進路例
- 国際NGO/NPO、JICA関連団体
- 環境・エネルギー関連企業
- 公務員(自治体/国際交流/地域づくり担当)
- 教育機関や研究職、大学院進学も多数
- コンサル・IT・観光など多様な民間企業
● 資格・スキル支援
- 語学資格(TOEIC, IELTS等)の取得支援あり
- データ分析やICT活用スキルも養成
- インターンシップ先やOBOGとの交流イベントも充実
子: いろんな進路があるから、「今は何がやりたいかわからない」って子にもすごくおすすめだよ。
保護者の方へ|こんなタイプのお子さんにおすすめ!
- 世界や社会の課題に関心がある
- 文系と理系のどちらにも興味がある
- 現場に出て学びたい、座学だけじゃ物足りない
- コミュニケーション力を活かして働きたい
- 将来の職業像を“探しながら見つけたい”と思っている
子: 最初はちょっと迷ってても大丈夫。グローバル共創科学部は、“学びながら見つける力”を大事にしてくれる場所だよ。
親: なるほどね。「知識を使って、人とつながる」。これからの時代に合った学び方かもしれないわね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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