「医学部」って？命と向き合い、人と社会に尽くす専門職の育成機関
親： 医学部って聞くと、やっぱり「医者になる」ってことよね？
子： うん、基本的にはそう。でも実際には「患者さんを診る医師」になるだけじゃなくて、「研究で医療を進化させる人」「公衆衛生を担う人」「教育をする人」など、医療と社会の未来に多面的に関わる人材を育てる場所なんだ。
親： じゃあ、勉強も広くて深いのね。
子： まさにその通り。名古屋大学の医学部は、全国有数の医学研究と臨床教育の拠点として、知識・技術・倫理観のすべてを身につける場所なんだ。
医学部の特色｜世界基準で学ぶ、臨床×研究×人間性
● 高度医療の中心地「名大病院」との一体型教育
- 学部の隣にある大学病院と連携した、実践的な臨床実習
- 医師としての初期研修を意識したトレーニング
- チーム医療・患者コミュニケーションも重視
● 研究も重視！ノーベル賞級の研究環境
- 名古屋大学は「免疫」「脳神経」「がん」「再生医療」などで世界トップレベルの研究実績
- 学生のうちから研究室に所属し、最先端の医療研究に触れる機会あり
- 将来は大学病院勤務や研究医（MD-PhD）を目指す学生も多い
● 医療人としての倫理観と多職種連携も学ぶ
- 医の倫理／終末期医療／医療安全などのヒューマン教育
- 看護師・薬剤師・リハビリ職との連携演習もカリキュラムに含まれる
- 「病気」ではなく「人」を診る視点を大切にする教育
6年間のカリキュラム｜基礎・臨床・実習・国家試験対策まで網羅
● 1〜2年次：基礎医学と教養の徹底
- 解剖学・生理学・病理学など、医学の基礎を固める
- 全学共通教育で、語学やリベラルアーツにも触れる
- 研究室見学やプレ臨床演習でモチベーションアップ
● 3〜4年次：臨床医学の学びへ本格化
- 内科・外科・小児科・産婦人科・精神科などの講義が中心
- 病気を「理解する」だけでなく「判断・説明できる」ようになる力を育成
- 医学英語やプレゼン技法など、世界の医療現場も見据えた学び
● 5〜6年次：大学病院を舞台にした臨床実習
- 名古屋大学病院の各診療科をローテーションで体験
- 実際の患者と接する「ベッドサイドラーニング」
- 医師国家試験対策も本格化し、全員合格を目指す体制
多彩な実習・体験｜学内外でリアルな医療現場と出会う
- 名大病院のICU・救急外来・手術室など高度医療現場に立ち会う
- 地域医療研修として、愛知・岐阜・三重の診療所や中小病院で実習
- 海外の大学・病院との連携で、国際医療実習にも参加可能（例：ドイツ・タイ・カナダ）
子：「命を預かる重さ」と「現場の温度感」を肌で感じられるのが、5・6年生の実習のすごさだよ。
親： 知識だけじゃなく、実際に“人と接する”力も鍛えられるのね。
医学部生の雰囲気｜意外と多様で、協力し合う仲間たち
- 成績優秀だけど、決して“ガリ勉”だけではない
- 将来の専門も「小児科志望」「外科が好き」「公衆衛生をやりたい」など多彩
- 実習や課題を通して仲が深まり、助け合う文化が根づいている
- 留学生や他学部からの転部生もおり、刺激の多い学びの場
卒業後の進路｜“医師国家試験”のその先へ
● 国家試験合格後の進路
- 初期研修医として、名古屋大学病院や関連病院へ
- その後は専門研修（内科／外科／精神科／小児科など）でスキルアップ
- 将来的に大学病院医師、地域医療従事者、研究者など多岐にわたる
● 研究志向の学生も多い！
- 卒業後すぐに大学院進学して研究医を目指す人も
- 「臨床」と「研究」を両立するMD-PhDコースの学生も存在
- 名古屋大学発ベンチャーや医療系スタートアップで活躍する卒業生も
保護者の方へ｜どんな子に向いている？
- 「医者になりたい」という強い意思と覚悟がある子
- 命と真剣に向き合いたいと思っている子
- 数学・理科が得意で、かつ人との対話を大切にできる子
- 努力を続けられる粘り強さがある子
- 医学にとどまらず、研究・教育・国際貢献にも関心がある子
子： 医学部って、入るまでも大変だけど、入ってからも“6年間マラソン”って感じ。でも、志がある仲間とだから走り切れると思う。
親： 大変な道だけど、それだけに得られるものも大きいのね。支える側も覚悟がいるけど、応援したくなる学びだわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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