「文学部」って?言葉と文化を深く味わい、人を理解する力を養う学び
親: 文学部って聞くと、ちょっとふんわりしたイメージがあるけど、実際はどんなことを学ぶの?
子: たしかに「本を読む」とか「言葉を学ぶ」ってイメージがあるかもしれないけど、白百合女子大学の文学部は**「言葉を通して人と社会を深く見つめる」学び**が中心なんだよ。単なる知識じゃなくて、思考力・表現力・共感力が育つ場所なんだ。
親: 白百合女子大学って、昔から品があって、教育が丁寧ってイメージよね。
子: まさにそのとおり。少人数・対話中心の授業が特徴で、先生とも学生とも深く関われる。白百合らしい、静かな知性とあたたかい人間力を育てる空気があるよ。
学部の構成|3つの専攻で言語と文化を深く学ぶ
● 日本語日本文学専攻
- 古典文学から現代小説、詩、評論、文化論まで幅広く
- 文章の表現力・読解力・編集力を磨く授業が多数
- 漢字・表現・作文・敬語など、言語感覚も徹底的に鍛える
● 英語英文学専攻
- 英文学・英語教育・異文化理解などを中心に学ぶ
- 英語圏の文学(シェイクスピア、現代詩など)を通して、思想や文化を深く味わう
- 英語でのディスカッション・プレゼンの訓練も豊富
● フランス語フランス文学専攻
- フランス語を基礎から応用までしっかり習得
- フランス文学・思想・映画・ファッション・美術など幅広く学べる
- フランス文化に対する深い洞察を得られる貴重な専攻
学びの特徴|「読む・書く・話す・考える」を徹底的に磨く
● 少人数制による丁寧な指導
- 1クラス10人前後のゼミや演習が多く、教員との距離が近い
- 発言しやすい雰囲気で、自分の意見を言葉にする力が自然と育つ
- 読書感想ではなく、「読み解き、問い直す」学問的読解を重視
● ことばを軸に、幅広い表現力を習得
- エッセイ、論文、レビュー、口頭発表など、多彩な表現形式に対応
- 創作や翻訳に挑戦する授業もあり、自分の表現力を伸ばせる
- 読むだけでなく、書いて話して伝える力がしっかり身につく
● 海外語学研修・留学制度も充実
- 英語圏(カナダ・アメリカなど)やフランスへの短期・長期留学あり
- 初学者でも安心して参加できる研修制度
- 国際交流イベントや現地学生との交流もあり、実践的な言語体験ができる
白百合女子大学ならではの学びの魅力
- カトリック系女子大学としての人間教育・倫理観を重視
- 礼節・対話・共感を大切にした**「品格ある教養」**が身につく
- キャンパスは落ち着いた雰囲気で、集中して学問に向き合える環境
- 教職課程(国語・英語)や司書・学芸員・日本語教員の資格も取得可能
子: “自分と向き合う”ことができる時間と空間があって、内面がじっくり育つ大学だと思うよ。
親: 学歴とか就職のことだけじゃなくて、人としての基礎力を養う4年間なのね。
学生の雰囲気|静かだけど芯が強い。言葉を大切にする、優しさと知性のある人たち
- 穏やかで落ち着いた雰囲気、派手さよりも品のある学生が多い
- 好きなもの(文学・映画・文化・語学)を大切にしている人が多い
- 話すと深い考えを持っていて、語る力・聴く力が高い
- プレゼンや討論も丁寧で、感情ではなく理性で伝える姿勢が育っている
親: 親としては、まわりの学生さんの雰囲気も気になるところよね。
子: 安心して。落ち着いていて、競争というより**「一緒に学ぶ」空気**があるから、自分らしく成長できると思う。
主な進路|言葉・表現・コミュニケーション力を活かした多彩な進路へ
● 進路の特徴
- 教育・出版・マスコミ・航空業界・官公庁・一般企業など、文系職種が中心
- 言葉を使って「伝える」「教える」「支える」職種に強みあり
- 小中高校教員(国語・英語)、図書館司書、日本語教員の実績も多数
● 就職実績の一例
- 出版社/編集プロダクション
- ANA/JAL/グランドスタッフ
- 教育関係(私立校教員、学習塾講師、日本語学校など)
- 一般企業(事務職、広報、人事、接客・販売など)
● 大学院進学や資格取得
- 白百合女子大学大学院(文学研究科)での学術研究継続
- 日本語教育能力検定試験の合格支援もあり
- 留学経験を活かして通訳・翻訳分野に進む人も
保護者の方へ|どんな子に向いている学部?
- 本を読むことや書くことが好きな子
- 言葉や文化の背景にある「人の気持ち」や「社会」に興味がある子
- 自分の考えを丁寧に伝えたり、相手の言葉を受け止める力を育てたい子
- 教育や出版、語学を使った仕事に関心がある子
- 競争よりも探究と対話を大切にしたい子
子: 文学って、「すぐに役立つ」ものじゃないかもしれない。でもね、長い目で見て、自分の核になるものが育つ学びだと思うんだ。
親: 目に見えない力って、社会に出たときにこそ価値を持つのかもしれないわね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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