名古屋工業大学とは?
名古屋工業大学は、愛知県名古屋市昭和区にある国立の理工系単科大学です。1905年創立の長い歴史を持ち、「社会と共に創る工学」を理念に、最先端の研究と実践的な教育を融合させた人材育成を行っています。
工学部のみの構成ながら、機械・電気・情報・化学・生命・建築など幅広い分野を網羅し、企業や自治体との連携、海外留学・共同研究のチャンスも豊富です。
工学部の主な学科と特徴・進路
名古屋工業大学の工学部は、以下のような専攻分野で構成されています(※専攻名は年度によって改組される可能性があります)。
●生命・応用化学科
特徴
環境問題やエネルギー問題などの重要課題に対応するため、分子設計、有機・無機合成、生命現象解析、高分子材料、材料物性評価、分析技術、構造解析、理論計算、物理化学現象、プロセス設計など幅広い化学的知識を学びます。生命・物質化学、ソフトマテリアル、環境セラミックスの3分野があります。
主な進路
化学メーカー/バイオ企業/食品・医療系企業/大学院進学など
●物理工学科
特徴
材料機能と応用物理の2分野から構成され、未来のものづくりに貢献できる先端技術を有するリーダーを育成します。材料そのものの性質を機能的に応用する工学や、物理の原理に基づいた解析を通じて、材料の高性能化とその応用技術に貢献できる人材を育成します。
主な進路
自動車・機械メーカー/精密機器関連企業/設計・開発職など
●電気・機械工学科
特徴
電気電子工学と機械工学の広範な知識と応用力を持った技術者教育を行います。電気電子分野では、電気磁気学、電気回路、電子回路などを修得し、機械工学分野では、材料力学、機械力学、熱力学などを修得します。
主な進路
電機メーカー/通信事業者/自動車関連企業/研究職など
●情報工学科
特徴
情報ネットワークなど基盤となるインフラ技術だけでなく、インフラ上に搭載される応用技術を修得します。ネットワーク、知能情報、メディア情報の3分野があり、情報化社会を担う技術者として必要な全ての要素を網羅しています。
主な進路
IT企業/システム開発/セキュリティ関連/大学院進学など
●社会工学科
特徴
人間空間、都市環境、企業経営など、国や地域社会と人の生活に深くつながる分野の高度な専門性と実践力を持つ人材を育成します。建築・デザイン、環境都市、経営システムの3分野から構成されています。
主な進路
建設会社/建築設計事務所/ゼネコン/公務員(技術職)など
●創造工学教育課程
特徴
学部4年と大学院2年の6年一貫となっており、材料・エネルギーコース(生命・応用化学、物理工学、電気・機械工学に対応する分野)と情報・社会コース(情報工学、社会工学に対応する分野)の2コースがあります。1年次の後期開始時点までに将来の主軸となる専門分野を選択し、専門分野を身につけるための授業を履修します。
主な進路
製造業/IT企業/公共機関/大学院進学など
●基幹工学教育課程(夜間主)
特徴
工学部第二部を改組し、夜間教育を主とする5年制の課程となっています。機械、エレクトロニクス、製造設備など、中京地域の産業構造を反映させた「電気・機械工学」「環境都市工学」の2コース制で、徹底した工学基礎教育と実践的工学教育を展開します。
主な進路
製造業/建設業/公務員(技術職)/大学院進学など
学生の雰囲気と学習環境
- 真面目で探究心のある学生が多く、落ち着いた環境
- 学年を越えた研究室での交流が活発
- 実験・プロジェクト・インターンシップが豊富
- 地元志向の学生もいれば、海外志向の学生も一定数
就職とキャリア支援
- 東海地方・全国の大手メーカーへの就職実績多数
- 大学院進学率も高く、研究職や技術開発職に強い
- 就職支援講座・インターン情報・OBOGネットワークの提供あり
- 技術系公務員対策も充実
まとめ|技術と実践力で社会に貢献できる工学系大学
名古屋工業大学は、
- 確かな理系基礎と最先端技術を融合し、
- 社会課題を“工学の力”で解決する人材を育てる、
- 就職・研究の両面に強い実践大学です。
「子どもには安定した理工系の道を」「社会に役立つ技術者になってほしい」と願う保護者にとって、確かな実績とサポート体制のある安心の国立大学です。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。