東洋大学の学部一覧ガイド|全11学部の特徴・雰囲気・就職を保護者向けに解説

ハル(運営者)
ハル(運営者)

この記事は、早稲田大学国際教養学部専門の個人塾を2年目として運営している、早稲田大学のハルが構成しています。
生徒ひとりひとりと向き合う中で感じたのは、「親子のすれ違い」や「学部理解のギャップ」。それを少しでも埋められるよう、保護者の方に学部情報をお届けしています。

東洋大学は、哲学をルーツに持ち、実学と教養のバランスを重視した教育を展開している私立総合大学です。文系学部が充実しており、真面目で誠実な学生が多いことでも知られています。


文学部|「人間とは何か?」を深く探究する人文学の拠点

哲学・文学・心理・歴史など幅広い人文学領域を網羅し、批判的思考力を養う。
【学生の雰囲気】内省的で探究心が強い。落ち着いていて、知的好奇心を大切にするタイプが多い。

経済学部|社会の仕組みを数理と論理で読み解く

マクロ・ミクロ経済から公共政策まで、経済活動の根幹を理論的に学ぶ。
【学生の雰囲気】論理思考が得意な学生が多く、落ち着いた真面目なタイプが主流。

経営学部|「人と組織」を動かす力を実践的に養成

経営戦略・組織論・マーケティングなど、企業経営の本質を多面的に学ぶ。
【学生の雰囲気】リーダーシップ志向が強く、協調性も高め。人との関わりを重視するタイプが多い。

法学部|ルールと正義を学び、社会で活かす法の専門教育

憲法・刑法・民法などの基礎から現代的な法課題まで幅広く扱う。
【学生の雰囲気】論理的で誠実、コツコツ型。公務員志望も多い。

社会学部|ジェンダー・メディア・都市問題など現代社会を多角的に捉える

フィールドワークやデータ分析を通じ、実証的に社会課題にアプローチ。
【学生の雰囲気】自分の考えを持ち、社会的な問題意識の高い学生が多い。

国際学部|語学と国際感覚を武器に“世界市民”を目指す

英語教育と多文化理解、国際協力などを中心に据えた学び。
【学生の雰囲気】明るく柔軟でオープン。海外志向が強く、積極性に富む。

国際観光学部|「観光」を経済・文化・地域創生の視点から総合的に学ぶ

観光産業の構造や文化・歴史的背景を踏まえた実践的教育が特徴。
【学生の雰囲気】旅好き・人好きで社交的。柔軟で明るい性格の学生が多い。

食環境科学部|「食べること」を科学的・社会的に考える学び

食品・栄養・環境を軸に、「食」を通じた社会課題解決に挑む。
【学生の雰囲気】明るく穏やか。食への関心が高く、実習も楽しめる性格の学生が多い。

健康スポーツ科学部|体と心を科学的に探求し、健康社会を支える

運動生理学・スポーツ心理・健康教育など、実技と理論を融合した教育。
【学生の雰囲気】活動的でポジティブ。スポーツ好きな明るい学生が中心。

福祉社会デザイン学部|“支える力”を社会に広げる新しい福祉学部

介護だけでなく、共生社会を実現するための政策・デザインを学ぶ。
【学生の雰囲気】共感力が高く、やさしさや気づかいを持つ学生が多い。

理工学部|基礎力と応用力を磨く「技術者の土台」

東洋大学の理工学部は、機械・電気・応用化学・建築などの“理工系の王道”を網羅した、工学教育の伝統を持つ学部です。基礎から丁寧に学べるカリキュラムと、実験・実習・設計演習を重視した教育スタイルが特徴。

研究室では、材料開発・ロボット制御・構造解析・エネルギー技術など幅広いテーマに触れることができ、**「ものづくりを通じて社会に役立つ技術を学びたい」**という学生に適しています。

【学生の雰囲気】
まじめでコツコツ型が多く、工学系特有の「課題は多いけどやりがいがある」環境を楽しめるタイプが向いています。


総合情報学部|IT×人間社会を見据えた“文理融合型”学び

総合情報学部は、「情報処理」「データ分析」「ユーザー体験」などの分野を、理系的なITスキルと文系的な視点(社会・人間)で融合して学ぶことができる学部です。

たとえば、

  • AIと倫理
  • ネットと心理
  • データ分析と地域社会

など、“情報”を単なる技術で終わらせず、人や社会とどう関わるかまで掘り下げて考えるのがこの学部の特徴です。

【学生の雰囲気】
情報・メディア・社会課題に関心があり、「理系にも文系にも偏りすぎたくない」バランス型のタイプが多めです。


生命科学部|医療・バイオ・環境に貢献する“いのち”の学問

生命科学部は、医療や環境、食品など、生命に関わる応用研究を担う実践的な学部です。分子生物学・細胞工学・遺伝子解析などの専門知識に加え、実験技術・プレゼン能力・倫理観も重視されます。

将来的には、

  • 医薬品・化粧品・食品業界
  • 公的研究機関
  • バイオベンチャー

などへの就職や、大学院進学を見据えて本格的に研究に取り組む学生も多いのが特徴です。

【学生の雰囲気】
生物系への強い興味と、「いのちを扱う責任感」を持った実直な学生が多く、落ち着いた真面目なタイプが目立ちます。


情報連携学部(INIAD)|IT・デザイン・ビジネスが交差する“次世代型ハブ”

INIADは、プログラミング・デザイン・社会実装・スタートアップ支援など、多彩な分野を横断して学べる革新的な学部です。英語での講義、ハッカソン、起業支援など、実践の場が多く用意されています。

いわゆる「理工学部でプログラムを学ぶ」とは異なり、ITを“道具”としてどう使い、どんな価値を社会に生み出すかという視点が育ちます。

【学生の雰囲気】
自分で何かを作りたい・発信したいという意識が強いタイプが多く、スタートアップ志向やグローバル志向を持つ学生が増えています。服装や考え方も比較的自由度が高く、多様性のある雰囲気です。

東洋大学|よくある保護者の質問

Q. 学生の雰囲気は?
A. 真面目で落ち着いた印象の学生が多く、静かで安心感のある雰囲気です。一人で行動することが苦にならない子に向いています。

Q. 語学や国際系には強い?
A. はい。国際学部・国際観光学部をはじめとする学部では、実践的な語学教育や海外研修の機会が豊富です。

Q. 就職支援はどのようになっていますか?
A. キャリアセンターが中心となり、個別面談・ES添削・インターン斡旋などきめ細かな支援を行っています。


東洋大学|まとめ

東洋大学は「哲学」を建学の精神に据えた知性と実学のバランスが取れた大学です。派手さはありませんが、誠実に学ぶ学生が育ちやすい環境が整っています。最近では国際化にも力を入れており、語学や海外経験を求める家庭からの評価も高まっています。落ち着いた学風を求めるご家庭に特におすすめです。

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。