【親向け】筑波技術大学の学び・雰囲気・就職をやさしく紹介!視覚・聴覚障害に配慮した“共に学ぶ”国立大学

親: 筑波技術大学って、ちょっと特別な大学って聞いたけど?
子: うん、日本で唯一、視覚・聴覚に障害のある学生を対象にした国立大学なんだよ。医療・技術・共生社会の3つの分野で専門的に学べるんだ。
親: 一人ひとりに寄り添った環境が整っていそうね。安心して任せられるわ。


筑波技術大学とは?

筑波技術大学は、茨城県つくば市にある日本で唯一の視覚・聴覚障害者を対象とした国立大学です。
「共生社会の創造」を教育理念に、保健・技術・社会の3分野で、障害の有無に関係なく学び、働き、生きる力を育むことを目的としています。
少人数・個別指導・支援機器など、学生一人ひとりの特性に応じた学びの環境が整っており、就職・国家資格取得にも高い実績があります。


保健科学部

特徴

  • 鍼灸・理学療法・作業療法など、視覚障害者向けの医療系専門教育
  • 国家資格取得を目指し、実習・演習・臨床体験を重視した実践的学び
  • 医療福祉分野において、視覚障害者が即戦力となれる知識と技術を習得

主な進路

  • 鍼灸院/リハビリテーション施設/医療・福祉機関/大学院進学など

産業技術学部

特徴

  • 聴覚障害者を対象とし、情報技術・デザイン・製造技術などの分野を実践的に学習
  • ICTやものづくりなど、社会で求められる実務力を重視したカリキュラム
  • 読話・字幕・筆記などの情報保障支援を受けながら、主体的に学べる環境

主な進路

  • IT企業/製造業/ソフトウェア・Web関連企業/行政・教育機関など

共生社会創生学部

特徴

  • 視覚・聴覚障害のある人とない人が共に学ぶ、“共生社会”の実現を目指す新設学部
  • 障害理解・福祉政策・情報アクセシビリティなどを学び、社会の多様性に対応できる力を育成
  • 実習・地域連携・プロジェクト型学習を通じ、共に支え合う社会の担い手を育てる

主な進路

  • NPO・行政・福祉関連団体/企業のダイバーシティ推進部門/教育・研究分野など

就職とキャリア支援体制

  • 国家資格対策や業界別就職支援など、個別に応じたキャリア支援体制が整備
  • 障害特性を踏まえた就職支援(模擬面接・履歴書指導・就職先マッチングなど)
  • 公務員・企業・医療福祉・ITなど多様な進路実績あり
  • 卒業後の生活設計や地域移行まで支援する体制も構築

まとめ|“誰もが学び、誰もが生きる”共生の社会をつくる国立大学

筑波技術大学は、
保健科学部で「人を支える医療力」を、
産業技術学部で「社会を動かす技術力」を、
共生社会創生学部で「誰もが生きやすい社会をつくる力」を育てる大学です。

「子どもには、自分の個性を活かして社会で活躍してほしい」
「障害があっても、安心して学び、働ける力をつけてほしい」
そう願う保護者の方にとって、筑波技術大学は全国でも貴重な学びの場です。

自分らしく学び、社会とつながる――筑波技術大学で“共に生きる力”を。

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。