「進路のこと、もっと親子で楽しく話せたらいいのに」
そんな想いから、このサイトをはじめました。
筆者は、早稲田大学国際教養学部の学生で、同学部専門の個人塾を運営して2年目。これまでの少人数指導の経験をもとに、保護者の方に役立つ情報をお届けします。
東京理科大学は、理工系に特化した日本屈指の私立大学で、「実力主義」「努力重視」の校風が特徴です。創立以来、理学・工学・薬学・情報系などの分野で優れた教育と研究を行っており、大学院進学率・就職実績ともに高水準を維持しています。
東京都・千葉県に複数キャンパスを持ち、学部によって雰囲気も異なります。このページでは、保護者の方向けに各学部の特色や学生の声を紹介した記事を一覧でまとめています。
理学部第一部｜「純粋な科学の探究」に打ち込める場
数学・物理・化学・応用化学など、自然科学の根幹に迫る分野で構成される学部です。実験や証明を通して、「なぜそうなるのか？」を徹底的に考える力が鍛えられます。基礎を大切にする学びの姿勢が、大学院や研究職への進路にもつながります。
【学生の雰囲気】理論を深く掘り下げるのが好きな、思索型タイプが多く、静かで真面目な学生が中心です。
理学部第二部（夜間）｜働きながらでも「本気の理学」を学べる場所
社会人や昼間に働く学生など、多様な背景を持つ人が集う夜間学部です。内容は第一部と同等で、学ぶ意欲と継続力が求められます。少人数制で手厚い指導も魅力。
【学生の雰囲気】年齢層が幅広く、互いにリスペクトを持って学び合う落ち着いた空間です。
工学部｜“モノづくり”の基礎から最先端までを実践で学ぶ
機械・電気・建築・工業化学など、社会のインフラや製品を支える分野を幅広くカバー。座学だけでなく、実験・設計・プレゼンなども重視され、卒業後すぐに現場で活躍できる実力が身につきます。
【学生の雰囲気】まじめで実務志向の学生が多く、就職にも強い堅実派が集まります。
薬学部｜「薬を通して人を助けたい」思いを現実にする6年間
6年制の薬学科では薬剤師資格取得を前提とし、薬の知識から臨床実習まで幅広く学びます。4年制の生命創薬科学科は、創薬や化学分析を中心に研究職を目指す学生に人気。
【学生の雰囲気】几帳面で継続力のあるタイプが多く、医療に対する関心が強い学生が集まります。
経営学部｜“理系的思考”でビジネスを解く──異色の経営学部
理科大らしく、数理モデルや統計、情報処理などを活用しながら経営課題にアプローチする学部です。一般的な文系の経営学部とは異なり、データ分析やシミュレーション、AI・DXといった要素を重視。実社会で即戦力となる「理系×経営」人材の育成を目指しています。
【学生の雰囲気】落ち着いた理系タイプが多く、「理論をもとに戦略を立てる」ような思考が得意な学生に向いています。
先進工学部｜“未来技術”を見据えた応用研究の最前線
ナノテクノロジー・バイオ・マテリアル・エネルギーといった次世代分野に特化。学際的な視点で研究を行うことが多く、「理系の知識を社会課題に活かしたい」学生に適しています。
【学生の雰囲気】探究心が強く、新しいことにワクワクできる柔軟なタイプが多い印象です。
創域理工学部｜“理系の力で社会を変える”を実践する、新時代の理工系教育
東京理科大学の創域理工学部は、「理工学の力を社会の課題解決に応用する」ことを掲げた、実践的・先進的な学部です。
従来の“専門の細分化”とは一線を画し、学問分野の垣根を越えた「創造×応用」志向の教育が特徴。データサイエンス、エネルギー問題、環境工学、ライフサイエンスなど、現代社会が直面する複雑な問題に、理系の知識と技術でアプローチすることを目指します。
【学生の雰囲気】挑戦志向と柔軟性を併せ持つタイプが多め
- 「AIを医療に活かすって、どうやればいいんだろう？」
- 「建築ってエネルギー問題とも関係あるんだ！」
…そんなふうに、分野をまたいで考えることが面白い！と思える学生が集まりやすい傾向にあります。
特定の分野にこだわらず、社会課題を俯瞰して「理系として何ができるか」を考える、好奇心と行動力のあるタイプにぴったりの学部です。
よくある保護者の質問
Q. 東京理科大学の学費はどのくらいですか？
A. 年間で160〜200万円程度が目安です（学部により異なります）。
Q. 難しそうな印象ですが、ついていける？
A. 真面目でコツコツ取り組めるタイプには合っていますが、留年率も高めです。自己管理が鍵です。
Q. 就職には強い？
A. 理系としての評価が高く、製造業・IT・化学業界などで高い就職実績を誇ります。大学院進学率も高いです。
まとめ｜「努力する子」に向いている大学
東京理科大学は、地道に努力するタイプの学生が力を発揮しやすい大学です。学部ごとの違いも大きいため、お子さんの志向に合わせた学部選びが大切です。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
